中世の華・黄金テンペラ画 - 石原靖夫の復元模写 チェンニーノ・チェンニーニ『絵画術の書』を巡る旅
中世の華・黄金テンペラ画 - 石原靖夫の復元模写
チェンニーノ・チェンニーニ『絵画術の書』を巡る旅
会期 2025年2月15日(土)~2025年3月23日(日)
中世から伝わる卵黄テンペラの技法を1970年代にイタリアで学び、技法研究の集大成として取り組んだシモーネ・マルティーニ《受胎告知》(1333年)の復元研究。
石原靖夫はこの板絵を、マルティーニが描いた当時の、真新しい姿に描き出すことを試みました。
マルティーニの時代の画家が行っていた手順で、材料・素材も1970年代に入手可能なものは集め、出来るだけ当時のものに近づくように手作りをし、6年の歳月をかけ復元模写を完成させました。
本展では、石原の復元模写の大作を、石原が本作制作当時に使用した道具、材料、色材のほか、入念に調べた研究ノートなどの周辺資料とともに展示します。(HPの解説から)
石原靖夫 復元模写《 シモーネ・マルティーニ〈受胎告知〉》 1972ー78年 卵黄テンペラ、金箔・板 / 226.0×171.0×11.5cm / 金沢美術工芸大学蔵(原画= 1333年/ ウフィツィ美術館蔵)
展覧会の構成です。
第一話 旅のはじまりーローマへ
第二話 シモーネ・マルティーニ<受胎告知)(1333年)の復元模写
第三話 テンペラ画制作工程
第四話 ラビスラズリと古典技法への旅
イタリア風景に託すテンペラ画
イタリアからの帰国後、石原は、日本の風土にあったテンペラ画のやり方を模索し、支持体となるキャンバスづくりから始め、卵黄のみを使う卵黄テンペラで、主にイタリアの風景に、自分の表現を求める旅を続けている。(会場の解説から)
展示風景
技法見本 花の聖母寺―フィレンツェ 石原靖夫 卵黄テンペラ、金箔/キャンバス 個人蔵
花の聖母寺―フィレンツェ 石原靖夫 卵黄テンペラ、金箔/キャンバス 個人蔵
砦 石原靖夫 1988年 卵黄テンペラ/キャンバス(金箔地) 個人蔵
展示風景
輝く森 石原靖夫 2025年 卵黄テンペラ/キャンバス(金箔地)
テンペラ工房
映像でみるテンペラ技法
石原靖夫によるテンペラ画 制作工程
1、全行程ダイジェスト版
2、彩色
3、金箔装飾
| 固定リンク
コメント