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2025.02.11

魂を込めた 円空仏―飛騨・千光寺を中心にして―

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魂を込めた 円空仏―飛騨・千光寺を中心にして―

会期 2025年2月1日(土)~3月30日(日)

三井記念美術館

円空は、江戸時代前期に日本各地を修行し、木肌とノミ痕を活かした現代彫刻にも通ずる独特の神仏像を残しています。そして晩年を飛騨(岐阜県)で過ごし、千光寺をはじめ近隣地区で多くの像を制作しました。
現存するその数は約5000余体ともいわれます。
円空は、材となる「樹木」に神仏を観想、「樹神」の姿を求めて彫刻しました。
また円空は、樹木を「削けずる」こと自体に仏教儀礼の意味をもたせ、「削り痕」をそのままのこしています。それが「円空仏」として今日まで伝えられ、現代彫刻にも通じる造形の魅力にもなっています。(チラシの解説などから)

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(画像はクリックで拡大表示になります)

展覧会の構成です。
展示室1
樹神とノミの削り痕
円空は、樹木の生木に神仏の樹神を観て像を彫刻しました。

白山神
円空は延宝7年(1679)6月15日に白山神より宣託を受けたとされ、熊野神社(岐阜県郡上市)十一面観音他、背面墨書の多くの白山神像を残しています。

展示室2
柿本人麻呂
円空にとって、柿本人麻呂は「歌聖」であり「歌の神」でありました。さらに、「人丸影供」の柿本人麻呂像は観音菩薩の応現身であるとされるので、円空が造立した柿本人麻呂像は神像であり観音菩薩であるともいえます。(HPの解説から)

展示室3
護法神
護法神立像 2軀 千光寺 (高山市) 金剛神立像 2軀 飯山寺(高山市)
千光寺(高山市)と飯山寺(高山市)には、総高2mを超える同様の構造・像容の作例が現存します。いずれも半裁した丸太を、さらに半分に割り、木心側を像の正面として各部を出しています。その姿は、胸前で笏を執り立ち、衣の左右両端を鰭状に表しています。頭髪を逆立て、目尻をつり上げ、口角を引き上げた気迫ある表情で、顔の形を丸顔と細面に区別する点も近似しています。なお、これらの4体は同材で作られたという伝承があります。 (会場の解説から)
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展示室4
円空
慈悲と憤怒の相
斧を持つ円空自信を重ねた傑作
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両面宿儺坐像 1軀 千光寺(高山市)

観音信仰Ⅰ
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三十三観音立像 31軀 千光寺(高山市)
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「三十三観音」と称されているが、現在は31体が残る。かつて近隣の住人が病気の際に持ち出し、病気平癒を願ったという。いずれも頭部が突出し、衣の左右両端を酵状に彫り出し、衣下の両手を胸前に表し立つ同様の姿で表されるが、像高や顔の大きさ、頭体バランスなどがすべて異なり、親しみのある個性豊かな表情を見せている。(会場の解説から)

観音信仰Ⅱ
日本の神々(白山神と日本の神々)

展示室5
稲荷明神など円空は様々な神像を造立しましたが、現存作例では稲荷明神が最も多く、その姿は巾子冠・袍姿の男神像と頭部が狐の像があります。(会場の解説から)

ほとけの世界
仏像の種類は、如来・菩薩・明王・天部など種類も多いですが、円空仏の場合、樹木という材の制限から、手足の多い密教系の像などは少ないことが分かります。(HPの解説から)

展示室6
千光寺と両面宿儺(パネル解説)
飛騨高山 円空の里 千光寺(パネル解説)

展示室7
龍神りゅうじんと宝珠

宝珠ほうじゅを持つ像
円空像に宝珠を持つ像が多いのは、円空がその意味を十分に理解して、自作の像に宝珠を付したためと思われます。(HPの解説から)

ほとけの世界Ⅱ

 

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