« 2025年1月 | トップページ | 2025年3月 »

2025.02.26

[豊原国周生誕190年][豊原国周生誕190年]歌舞伎を描く ―秘蔵の浮世絵初公開!

20250202

(画像はクリックで拡大表示になります)

[豊原国周生誕190年]歌舞伎を描く ―秘蔵の浮世絵初公開!

会期 2025年1月25日(土)~3月23日(日)
[前期] 1月25日(土)~2月24日(月・振休)
[後期] 2月26日(水)~3月23日(日)

静嘉堂文庫美術館

Img_20250223_0008 Img_20250223_0009

展覧会の構成です。
第一章 歌舞伎絵の流れ
役者絵は歌舞伎役者のブロマイドだと言われますが、寛政年間(1789~1801)を中心に、勝川派や東洲斎写楽、初代歌川豊国、国政らによって、役者の胸から上を捉えた大首絵の優品が次々に生み出された他、画題のバリエーションも広がりました。
本章では、静嘉堂の浮世絵版画一枚物のコレクションによって木版技法の発展の歴史をたどりつつ、役者絵の流れをご覧ください。(会場の解説から)
20250211_20250222170501
歌舞伎図屏風 江戸時代前期 17世紀

20250212_20250222170501
(部分)

20250244
二代鳥居清倍 版元:伊賀屋勘右衛門 享保8年(1732)

20250245
(左)鳥居清長 版元:西村屋与八 天明8年(1788)
(右)鳥居清長 版元:高津屋伊助 天明5年(1785)

 

第二章 珠玉の錦絵帖
本章では、岩﨑彌之助の夫人・早苗が愛玩した錦絵帖より、国貞(三代豊国)、初代豊国、国芳、芳幾、二代国貞、そして国間と、歌川派の役者絵を覧いただきます。版が摺りたての錦絵を折帖にして納めたとも言われるこれらの画帖は、冒頭に版売:具足屋の仕掛絵があったり、明治の名優・五世菊五郎の似顔が多数納められるなど興味深い特徴もあるのです。(会場の解説から)20250232_20250222173201
豊原国周 版元:万屋善太郎 慶應1年(1865)4月

20250233_20250222173201
豊原国周 版元:伊勢屋利兵衛 明治3年(1870)8月

20250234
豊原国周/歌川国梅 版元:松井栄吉 明治16年(1883)10月

 

第三章 明治の写楽・豊原国周
明治になっても役者絵を描き続けた国周の錦絵は、観劇しているかのような心地がする、芝居も役者も知り尽くした絵師ならではのものであったと言えるでしょう。(会場の解説から)
20250231_20250222173801
展示風景

20250241
豊原国周 版元:佐々木豊吉 明治22年(1889)6月

20250242
豊原国周 版元:福田熊次郎 明治23年(1890)4月

20250243
豊原国周 版元:福田熊次郎 明治23年(1895)

 

第四章 歌川国貞の肉筆画帖
極彩色で細密に描かれた本作は、江戸の二大歓楽街である芝居町と新吉原の情景を6図ずつ、合計12図とした大画面のアルバムです。
本作は無落款ではありますが、その卓越した描写力な どから、役者絵と美人画でならした国貞(三代豊国)以外 に描ける絵師はいないとされ、現在では国貞の作とされています。(会場の解説から)
20250203_20250222170001
《芝居町 新吉原 風俗絵鑑》(部分)三代歌川豊国(国貞) 江戸時代後期 19世紀

Img_2037

20250206
《芝居町 新吉原 風俗絵鑑》(部分)三代歌川豊国(国貞) 江戸時代後期 19世紀

20250221_20250222170801

Img_2042

スマホで撮った写真をまとめてみました。


| | コメント (0)

2025.02.20

落語展~ひとつおつきあいを願います~

Img_20250217_0001 Img_20250217_0002

(画像はクリックで拡大表示になります)

落語展~ひとつおつきあいを願います~

会期 2025年1月18日(土)~3月23日(日)

町田市民文学館 ことばらんど


かつて、車の中ではCDで落語を聞いていました。
家についても、話が終わるまで”結末が気になって”車から降りられず車の中でした。
柳谷小三治の落語が好きでした。
落語がテーマの展覧会は珍しいかもしれません。

アドバイザーに柳亭小痴楽師匠をむかえての展覧会です。 

展覧会の構成です。
第1章 落語の世界を味わうーー昭和元禄落語心中
2010年から2016年にかけて雑誌『ITAN』(講談社)に連載された「昭和元禄落語心中」は、服役中に聴いた八代目八雲の「死神」に感動した主人公の与太郎が、“昭和最後の大名人”と称される人気落語家の八雲に弟子入りし、ひとりの落語家として成長していくまでを描いた物語です。
その中では、八雲が与太郎を弟子にした理由や、師・八雲の修業時代、ライバルとして鎬を削った助六との関係性がドラマチックに交錯していきます。(会場の解説から)
Img_1712

Img_1637-2

Img_1638-1

Img_1640-1

Img_1641-2

Img_1643-1


第2章 落語ってなに?
落語の舞台では多種多様な演目が演じられ、個性的なキャラクターや、現代では見られない江戸の文化が登場し、“話芸”として表現されます。その話芸を支える落語家の世界は、古くから続<師弟関係をもとに、柳亭や桂のような一門(流派)や、前座、二つ目、真打と進む独自の昇進制度など、私たちには馴染みのないしきたりと伝統があります。それ以外にも、同じ演目であっても落語家によって印象がガラッと変わってしまうなど言葉では集約しきれない複雑な要素をいくつも持ちあわせていて、その伝統や奥深さも落語を唯一無二の芸能にしています。そんな落語のあり様や魅力について、2013年から若手噺家集団「成金」のひとりとして活躍し、2019年に真打に昇進された柳亭小痴楽師匠に、落語家ならではの視点でご案内いただきます。(会場の解説から)
Img_1659

Img_1654

Img_1668

Img_1669


第3章 名作落語と名人
戦国時代、大名の近くに仕えた「御伽衆」たちの滑稽話を祖とし、江戸時代に花開いた落語は、既に250年以上の歴史を有しています。
本章では落語の演目を怪談噺、人情噺、廓噺、長屋噺など、9つのジャンルに分けて、名作落語と名人についてご紹介します。あなたのお気に入りの演目を、ぜひ見つけてみてみてください。(会場の解説から)
Img_1684

武家噺『井戸の茶碗』
Img_1699

Img_1700

落語家による台詞や言い回しの違い。
(現役) 林家たい平
Img_1708

(名人)桂歌丸
Img_1710


スマホで撮った写真をまとめてみました。

 

| | コメント (0)

2025.02.16

瑞祥のかたち(三の丸尚蔵館)の後期展示を観てきました。

Img_20250116_0001 Img_20250116_0002 

瑞祥のかたち

会期 2025年1月4日(土)~3月2日(日)

前期:1月4日(土)~2月2日(日) 後期:2月4日(火)~3月2日(日)

三の丸尚蔵館


前期展示はこちら”吉祥のかたち

後期のみの展示作品(展示替え含め)は、合計13点です。
(画像はクリックで拡大表示になります)

後期の若冲作品は、
『国宝 動植綵絵 老松白鳳図』です。 
 20250211_20250214183901
国宝 動植綵絵 老松白鳳図 伊藤若冲 江戸時代、明和3年(1766)頃 絹本着色
30幅からなる《動植綵絵》の一幅で、明治22年(1889)に相国寺から献上されました。(キャプションから)
私の大好きな一幅です。

20250221_20250215091501
《二見浦旭日波濤図》土佐光貞 江戸時代(19世紀)絹本着色


20250227
《蓬莱山絵巻 上巻》江戸時代(17~18世紀)資本着色 1巻


20250228
《蓬莱山》横山大観 昭和3年(1928)絹本着色 1幅


20250224
《小栗判官絵巻》巻8下 江戸時代(17世紀)絹本着色2巻

20250222
《蓬莱雲鶴蒔絵書棚》六角紫水ほか 大正6年(1917)漆塗、蒔絵 1基
大正5年(1916)の皇太子裕仁親王(のちの昭和天皇)の立太子礼の折、親王から大正天皇に贈られた品です。(キャプションから)

20250226
《松鶴延齢図》今尾景年 大正13年(1924)絹本着色 2幅
皇太子裕仁親王(のちの昭和天皇)の結婚を祝って、作者の今尾景年が献上した作品です。(キャプションから)


20250225
《五言絶句「松上鶴」》井上馨 明治時代(20世紀)絹本墨書 1幅

Img_2077
《寿老人鶴亀図》橋本雅邦 明治33年(1900)絹本着色 3幅
皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)と九条節子(貞明皇后)の御成婚を祝うために、宮内省で奉仕する職員一同から献上された作品です。(キャプションから)

寿老人の表情が素晴らしい。
Img_2079


20250229_20250215140801
《群亀》中川寿雄 明治時代(20世紀)牙彫 1点

20250223
《桐に鳳凰之図》川端玉章 明治33年(1900)絹本着色
明治33年の皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の結婚にあわせ、文部省高等官一同より献上されました。(キャプションから)

 

20250231_20250215092601
《朝陽鳴鳳之図》小室翠雲 大正14年(1925)絹本金地着色 6曲1双
大正天皇大婚25年を祝って、日本銀行総裁より献上されました。(キャプションから)


《霊峰飛鶴》堂本印象 昭和10年(1935)絹本着色 6曲1双
この作品は撮影禁止です。


| | コメント (0)

2025.02.11

魂を込めた 円空仏―飛騨・千光寺を中心にして―

Img_1862

魂を込めた 円空仏―飛騨・千光寺を中心にして―

会期 2025年2月1日(土)~3月30日(日)

三井記念美術館

円空は、江戸時代前期に日本各地を修行し、木肌とノミ痕を活かした現代彫刻にも通ずる独特の神仏像を残しています。そして晩年を飛騨(岐阜県)で過ごし、千光寺をはじめ近隣地区で多くの像を制作しました。
現存するその数は約5000余体ともいわれます。
円空は、材となる「樹木」に神仏を観想、「樹神」の姿を求めて彫刻しました。
また円空は、樹木を「削けずる」こと自体に仏教儀礼の意味をもたせ、「削り痕」をそのままのこしています。それが「円空仏」として今日まで伝えられ、現代彫刻にも通じる造形の魅力にもなっています。(チラシの解説などから)

Img_20250208_0007 Img_20250208_0008

Img_20250208_0009Img_20250208_0010

(画像はクリックで拡大表示になります)

展覧会の構成です。
展示室1
樹神とノミの削り痕
円空は、樹木の生木に神仏の樹神を観て像を彫刻しました。

白山神
円空は延宝7年(1679)6月15日に白山神より宣託を受けたとされ、熊野神社(岐阜県郡上市)十一面観音他、背面墨書の多くの白山神像を残しています。

展示室2
柿本人麻呂
円空にとって、柿本人麻呂は「歌聖」であり「歌の神」でありました。さらに、「人丸影供」の柿本人麻呂像は観音菩薩の応現身であるとされるので、円空が造立した柿本人麻呂像は神像であり観音菩薩であるともいえます。(HPの解説から)

展示室3
護法神
護法神立像 2軀 千光寺 (高山市) 金剛神立像 2軀 飯山寺(高山市)
千光寺(高山市)と飯山寺(高山市)には、総高2mを超える同様の構造・像容の作例が現存します。いずれも半裁した丸太を、さらに半分に割り、木心側を像の正面として各部を出しています。その姿は、胸前で笏を執り立ち、衣の左右両端を鰭状に表しています。頭髪を逆立て、目尻をつり上げ、口角を引き上げた気迫ある表情で、顔の形を丸顔と細面に区別する点も近似しています。なお、これらの4体は同材で作られたという伝承があります。 (会場の解説から)
20250231_20250211080501

展示室4
円空
慈悲と憤怒の相
斧を持つ円空自信を重ねた傑作
20250201
両面宿儺坐像 1軀 千光寺(高山市)

観音信仰Ⅰ
20250211
三十三観音立像 31軀 千光寺(高山市)
20250212

20250221
「三十三観音」と称されているが、現在は31体が残る。かつて近隣の住人が病気の際に持ち出し、病気平癒を願ったという。いずれも頭部が突出し、衣の左右両端を酵状に彫り出し、衣下の両手を胸前に表し立つ同様の姿で表されるが、像高や顔の大きさ、頭体バランスなどがすべて異なり、親しみのある個性豊かな表情を見せている。(会場の解説から)

観音信仰Ⅱ
日本の神々(白山神と日本の神々)

展示室5
稲荷明神など円空は様々な神像を造立しましたが、現存作例では稲荷明神が最も多く、その姿は巾子冠・袍姿の男神像と頭部が狐の像があります。(会場の解説から)

ほとけの世界
仏像の種類は、如来・菩薩・明王・天部など種類も多いですが、円空仏の場合、樹木という材の制限から、手足の多い密教系の像などは少ないことが分かります。(HPの解説から)

展示室6
千光寺と両面宿儺(パネル解説)
飛騨高山 円空の里 千光寺(パネル解説)

展示室7
龍神りゅうじんと宝珠

宝珠ほうじゅを持つ像
円空像に宝珠を持つ像が多いのは、円空がその意味を十分に理解して、自作の像に宝珠を付したためと思われます。(HPの解説から)

ほとけの世界Ⅱ

 

Img_1825-1

| | コメント (0)

2025.02.06

手塚治 ブラックジャック展

 

Img_1804

20240202_20250206183701

手塚治 ブラックジャック展 

会期 2025年1月16日(木)~2月25日(火)

そごう美術館

20240201_20250203173101

Img_20250204_0001 Img_20250204_0002

(画像はクリックで拡大表示になります)


展覧会の構成です。
第1室  B.J(ブラックジャック)とキャストたち
天才B.J ”おくたん”ピノコと名医たち。
第1室で”B.Jとキャストたちの人物像”を頭に入れておくと、その後の展示作品の理解に役立ちます。
20240205_20250203162801 20240206_20250203162801
”ブラック・ジャック”
Black Jack
崖の上の一軒家で診療所を営む、無免許の天才外料医。本名は間黒男。幼少期に母とともに不発弾の爆発事故に巻き込まれ重傷を負うが、本間医師による大手術で一命を取り留め医者を志す。難しい症例も奇跡的な技術で治してしまうがその報酬として多額の代金を請求するため、医学界からは存在すら否定されている。恩人には無信で治療を行うなど義理堅く、動物や子どもには優しい一面も持つ。稼いだ代金は不発弾事故の青任者たちへの複響や大自然を保護するために使用している。

 

20240204_20250203163001
”ピノコ”
患者のお腹にある畸形嚢腫からB・Jが組み立てたことでこの世に生を受けた、18歳だが0歳の人物。駄々つ子で泣き虫、嫉妬深くて元気いっぱいな自称B・Jの「おくたん」。家事のみならずB・Jに「すばらしい助手」と言わせるほど助手、看護師としてもB・」をサポートしている。ヘンテコな歌をうたったり「わのよ」などの語尾が特徴的だが、彼女最大のの発明ワードは「アッチョンプリケ」。


20240207_20250203173501
”Dr.山田野”
”ブラックジャック”
”ピノコ”
”本間丈太郎”
事故でバラバラになった少年時代のB・」を教った恩師で、彼をして「世界一の外科医」「私が世の中でたったひとり尊敬するかた」と言わしめた各医。本間血種の治療の背任を追及され医療から身を引かざるを得なくなり、山村のあばら家に移り住んだ。B・」の処置の甲斐なく他界。「ブラック・シャック」を代表する各セリフを多く残している印象的な人物。

20240203_20250203163201
”Dr.キリコ”
”Dr.戸隠”
”ハリ師 琵琶丸”
”Dr.辰巳”

 

20240208_20250203173901
”Dr.如月恵(けい)”
”Dr.椎竹”
”Dr.桑田このみ”
”Dr.手塚” 

 

第2室  B.J 誕生秘話
マンガ「ブラックジャック」誕生時の手塚治の苦闘
『新寶島』『鉄腕アトム』の作品資料、医大時代の資料や『ブラック・ジャック』の4話読み切り当時の原稿など手塚の前代未聞の発想の秘密を、展示を通して紐解きます。(チラシの解説から) 
鉄腕アトムの成功、劇画の登場(墓場の鬼太郎、巨人の星、ゴルゴ13)、鉄腕アトム劇画に敗れる、手塚は古い?、「虫プロ」ついに倒産、
そしてブラックジャックの登場。

 

第3室  B.J 曼荼羅 
マンガ『ブラック・ジャック』の生原稿を主要なテーマごとに展示します。 
マンガ『ブラックジャック』の生原稿が並ぶ圧巻の展示空間です。ストーリー全体を通しての遍歴、高額請求の謎や、動物のいのちを扱った作品など主要テーマごとに展示します。(チラシの解説から)

・B.J 遍歴
・運命を変えた幼少期の事故から、金のゆくえまで
・命vs金
・ギャグコマ
結構あります、変顔B.J 普段真面目だからかなりイイ
・手術は成功したが...世界一の外科医B.Jだから手術は成功しても...患者の心は患者のもの...
・人体の神秘
・ありえないことを信じてしまうのが「ブラックジャック」そして真実も
・スターシステムの中の名演技
手塚キャラ総動員のマンガとして描かれた「ブラックジャック」
・母なるもの
・母なる存在
・B.Jにとって母とは?
・ピノコがいっぱい
・ピノコは可愛い
・ピノコは楽しい
・ピノコは哀しい
・ピノコは凄すぎ
・私が愛した医師
・B.Jはなぜこんなにもてる?!
・老若男女、動物、生き物、みんな大好き♡B,J

 

第4室  B.J 蘇生
現代によみがえる「ブラックジャック」の魅力!
初めて見た人たちが驚き惹きつけられた“人体の手術シーン”を現代アート的な視点から鑑賞してみる展示や、第一線の医療従事者たちもリスペクトするB・J を医療の側面から鑑みるコーナーなどを展開します。 (チラシの解説から)

B.J蘇生
・医療 アート
・医療 技術
・医療 現代性
・医療 痛み
・医療 倫理
・医療とは
・昭和時代
・手塚治のマンガ表現
・カミカイ

Img_1781

Img_1783

| | コメント (0)

2025.02.02

開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」

Img_20250127_0001_20250127141501 Img_20250127_0002

開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」

会期 2025年1月21日(火) ~ 2025年3月16日(日)

東京国立博物館 平成館 特別展示室


仏像ファンンも刀剣ファンも勿論古寺巡りが好きな人も、皆さんが楽しめる展覧会になっています。
特に障壁画の展示空間はトーハクならではの贅沢、圧巻です。

旧嵯峨御所大覚寺は、嵯峨(京都市右京区嵯峨)に位置する真言宗大覚寺派の大本山で、その歴史は約1200年前、嵯峨天皇(786-842)が造営した離宮・嵯峨院からはじまります。貞観18年(876)に寺に改められ、弘法大師空海(774-835)を宗祖とする寺院になりました。来たる令和8年(2026)、開創1150年 を迎えるに先立ち、優れた寺宝の数々を一挙にご紹介します。(チラシの解説から)

Img_20250127_0004 Img_20250127_0003
(画像はクリックで拡大表示になります)

 

展覧会の構成です。
第1章 嵯峨天皇と空海―離宮嵯峨院から大覚寺へ
平安時代後期の仏像の最高傑作のひとつ重要文化財
《五大明王像》 明円作 平安時代・安元3年(1177)
20250111_20250127145001

 

第2章 中興の祖・後宇多法皇―「嵯峨御所」のはじまり
大伽藍を整えた大覚寺中興の祖
重要文化財 《後宇多天皇像 》(部分) 1幅 鎌倉時代 14世紀 京都・大覚寺
20250116_20250127152801

後宇多法皇自らが高価な絹に記した、弘法大師空海の伝記
国宝 後宇多天皇宸翰 弘法大師伝 後宇多天皇筆 1幅(部分)  鎌倉時代 正和4年(1315) 京都・大覚寺
20250112_20250127150901

後宇多法皇が死の直前に書き遺し、自らの手形(御手印)を押した21か条の定め
国宝 後宇多天皇宸翰 御手印遺告 後宇多天皇筆 1巻(部分) 鎌倉時代 14世紀 京都・大覚寺
20250113_20250127151201


第3章 歴代天皇と宮廷文化
清和源氏に代々継承された「兄弟刀」 
20250114_20250127152101
重要文化財 太刀 銘▢忠(名物 薄緑〈膝丸〉)1口 鎌倉時代 13世紀 京都・大覚寺

20250115_20250127152101
重要文化財 太刀 銘 安綱(名物 鬼切丸〈髭切〉)1口 平安~鎌倉時代 12~14世紀 京都・北野天満宮

 

第4章 女御御所の襖絵―正寝殿と宸殿

開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」第4章 女御御所の襖絵ーー正寝殿と宸殿(第1会場)

開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」第4章 女御御所の襖絵ーー正寝殿と宸殿(第2会場)

 

旧嵯峨御所 大覚寺

 

 

| | コメント (0)

« 2025年1月 | トップページ | 2025年3月 »