瑞祥のかたち
瑞祥のかたち
会期 2025年1月4日(土)~3月2日(日)
前期:1月4日(土)~2月2日(日) 後期:2月4日(火)~3月2日(日)
三の丸尚蔵館
三の丸尚蔵館へは伊藤若冲の作品を目当てに訪れる人も多いと思います。
今回展示されている(される)伊藤若冲作品は2点、
《旭日鳳凰図》【展示期間:1/4~2/2】
国宝《動植綵絵 老松白鳳図》【展示期間:2/4~3/2】
伊藤若冲《旭日鳳凰図》江戸時代 宝暦5年(1755)絹本着色
本展は新年に相応しく、
めでたいことの訪れを告げる瑞祥、その造形美を紹介する展覧会です。
宝船
宝船「長崎丸」 江崎栄造/大正5年(1916)/玳瑁、木、蒔絵
大正5年11月に大正天皇が福岡県下を行幸した折、長崎県から献上された鼈甲細工の宝船。(キャプションから)
蓬莱山
蓬莱図(部分) 狩野常信/江戸時代(17~18世紀)/絹本着色
波のはげしい大海の上、耳や毛が特徴的な巨大な亀の上に白い洲浜が乗り、その上に蓬莱山がそびえています。(キャプションから)
竹に亀、寿老人、松に鶴
寿老人松鶴竹亀之図 野口幽谷/明治22年(1889)頃/絹本着色
本作は明治22年の皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の立太子礼に際して、皇后(皇太后)より拝領した作品です。中央に寿老人、右幅には鶴と松、左幅には亀と竹を配している点など、いずれも長寿を願う典型的なモチーフによる吉祥画と言えます。(キャプションから)
唐獅子
陶彫唐獅子 沼田一雅/昭和3年(1928)/陶磁
鳳凰
鳳凰之図 結城素明/大正14年(1925)/絹本着色
大正天皇太婚25年を祝って、内閣総理大臣以下国務大臣から献上されました。(キャプションから)
麒麟
麒麟高炉 江戸時代(19世紀)/銅、鋳造
この展覧会は数点の作品を除いて撮影可です。
スマホで撮った写真をまとめてみました。
―HPの解説ー
新しい年の到来を喜び、人生の節目に幸福を願う気持ちは、古くからさまざまな造形に託されてきました。なかでも、古代中国において不老不死の仙人が住むと考えられた蓬莱山ほうらいさん は、日本では吉祥図として描かれ、長寿を象徴する鶴と亀が添えられた島台などの縁起物としても表されました。 やがて理想郷としての蓬莱山への憧れは、霊峰・富士の姿に重ねられていきます。
また鳳凰ほうおうは、優れた天子が世に現れる兆しとして古代中国で尊ばれた伝説の鳥です。 わが国では、古くより鳳凰は高貴さの象徴として絵画や工芸に取り込まれ、皇室ゆかりの品々には数多く登場します。 そして麒麟きりんと唐から獅子じしも空想上の霊獣ですが、威厳のある凛としたその姿は、泰平の願いをこめて表現されてきました。
本展では、めでたいことの訪れを告げる、これら「瑞祥ずいしょう」の造形美をご紹介します。
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