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2024.12.06

松谷武判 Takesada Matsutani 展

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松谷武判 Takesada Matsutani 展

会期 2024年10月3日(木)~ 12月17日(火)

東京オペラシティ アートギャラリー

 

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(画像はクリックで拡大表示になります)

ーチラシ(上の画像)の解説ですー
「具体」からパリへ、パリから世界へ飛躍した松谷武判の全貌を総数200点以上で大回顧。
半世紀以上パリを拠点に制作し、改めて国際的声価が高まる松谷の、今なお走り続ける姿を見せる国内初の包括的な展覧会。
松谷武判(1937-)は、60年を越える活動を通して、物質が示す表情や肌理、存在感と生命の波動、流動を交錯させる優れた制作を続けてきました。1960年代前半に当時の新素材であるビニール系接着剤(ボンド)を使って有機的フォルムを生み出すレリーフ状の作品で具体美術協会* の第2世代の俊英として名を馳せ、1966年に渡仏。パリを拠点に、当時現代アートの最前線であった版画の領域で新たな取り組みを開始します。平面メディアにおける空間性と時間性の探求から、やがて表現は幾何学的であると同時に有機的なフォルムと鮮烈な色彩を特徴とするハードエッジの表現に移行。1970年代後半からは紙と鉛筆という身近な素材を用いて制作行為の始原へと溯行し、黒のストロークで画面を塗り込めて生命的な時間を胚胎させる表現を確立。ボンドによる有機的な造形にも改めて取り組み、そこに鉛筆の黒を重ねた作品で新境地を拓きます。作品は建築を取り込んだインスタレーションの形をとることも多くなり、同時にパフォーマンスでも独自の個性を発揮します。現在もパリを拠点に旺盛な制作を続ける松谷は、2017年のヴェネチア・ビエンナーレ、2019年のパリ、ポンピドゥー・センターでの回顧展など、改めて国際的な評価を高めています。近年はひとつの手法や表現にとらわれることなく、その制作はますます自由で大らか、大胆にして密やかな繊細さをたたえて進行しています。さまざまな物質が示す表情に生身の身体と五感で対峙することで生み出される松谷武判の作品、その豊かな多様性は、見るものに語りかけてやみません。
本展は、最新の調査に基づいて構成される初期から最新作を含む作品、資料、映像など200点以上によって松谷武判の全貌を紹介します。


展覧会の構成です。

1. 初期から「具体」での飛躍へ:「新素材」ボンドで未知の表現を拓く。

2. パリ時代初期:版画での新たな取り組み。空間と時間の探求からハードエッジへ。

3. 紙と鉛筆から生まれる新たな挑戦:「黒」の世界での新境地。

4. 松谷の今:融通ゆうづう無碍むげの制作と表現レンジの拡大。

5. スケッチブック、制作日誌、ドローイング:初発のイメージ群が語る制作の裏側。

 

この展覧会は撮影可です(条件あり)
スマホで撮った写真をまとめてみました。

 

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