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2024.12.10

ベル・エポック―美しき時代 パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケル コレクションを中心に

 ベル・エポック―美しき時代 パリに集った芸術家たち
ワイズマン&マイケル コレクションを中心に

会期 2024年10月5日(土)〜 12月15日(日)

パナソニック汐留美術館

19世紀末から1914年頃までのパリが芸術的にもっとも華やいだ「ベル・エポック期から1930年代に至る時代」の美術、工芸、舞台、音楽、文学、モード、科学といったさまざまなジャンルで花開いた文化を紹介する展覧会。

本邦初公開のデイヴィッド・E.ワイズマン氏とジャクリーヌ・E.マイケル氏の絵画コレクションを中心に構成されています。

展覧会の構成です。
第1章 古き良き時代のパリ – 街と人々
第2章 総合芸術が開花するパリ
第3章 華麗なるエンターテイメント 劇場の誘惑
第4章 女性たちが活躍する時代へ

(画像はクリックで拡大表示になります)

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チラシの(左上)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ブリュアンはモンマルトルに戻り 『オ・バ・ダフ』を歌う》 1893年 デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵
黒いつば広暴徒黒いジャケット、真っ赤なマフラーにブーツがトレードマークのアレスティッドブリュアンは、カフェ・コンヤール「エルドラド」で活躍したシャンソン歌手でありコメディアン、ナイトクラブのオーナーでもあった。ロートレックに描かせたポスターを街中の貼り戦略的に宣伝効果を狙った。(キャプションから) 

(右上)
アルフォンス・ミュシャ《サラ・ベルナール》 1896年 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

(右下)ジュール・シェレ《ムーラン・ルージュ》 1889年 デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵 © Christopher Fay
1889年にオープンしたムーラン・ルージュの最初のポスター

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チラシ裏面 

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ピエール=オーギュスト・ルノワール《帽子を被った二人の少女》 1890年頃 パナソニック ホールディングス株式会社蔵
ひときわ存在感を放つ帽子は、ベルエポック期の女性たちにとって欠かせないファッションアイテムとして装いに一層の華やかさを添えた。(キャプションから) 

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テオフィル=アレクサンドル・スタンラン《シャ・ノワール》1896年 カラー・リトグラフ デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵
シャ・ノワールは、ロドリフサリス(1851-1897)が1881年、モンマルトルに開設した文芸キャバレー。本作はシャ・ノワールの看板猫が描かれた著名なポスター。シャ・ノワールの影絵芝居がその年の夏、フランス各地を巡業することを告知している。(キャプションから)

「第3章 華麗なるエンターテイメント 劇場の誘惑」のみ撮影可(条件あり)でした。
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ジュール・シェレ《コメディー》 1891年 リトグラフ/紙 デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵

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ジュール・シェレ《ダンス》 1891年 リトグラフ/紙 デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵

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ピエール・ボナール『ピアノのための家族の情景集(C.テラス曲)』より 1893年 リトグラフ/紙 栃木県立美術館
曲を書いた音楽家のクロード・テラス(1867-1923)はボナールの妹のアンドレと結婚した義理のお弟で、ボナールは油彩画でも義弟の姿を描いていた。(キャプションから)

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作者不詳《フランソワ・フラテリーニ》1900年頃 油彩/パネル デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵
ジョセフ・ファヴロ《月を持つピエロ》1883年 油彩/カンヴァス デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵
ジョセフ・ファブロ《シルク・フェルナンドの道化師》1885年頃 デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵


―チラシの解説からー
19世紀末から1914年頃までのパリが芸術的にもっとも華やいだ時代「ベル・エポック」。本展は、ベル・エポック期から1930年代に至る時代の美術、工芸、舞台、音楽、文学、モード、科学といったさまざまなジャンルで花開いた文化のありようを重層的に紹介するものです。
 会場には、トゥールーズ=ロートレックやジュール・シェレによるポスター、当時のブルジョワたちが身にまとった衣服に装身具、エミール・ガレやルネ・ラリックの工芸作品に加えて、芸術家同士の交流がうかがえる書簡や稀覯本など、その頃のパリの繫栄や活気を鮮明に伝える、多様な分野の作品が並びます。とりわけ、展示の中核をになう、デイヴィッド・E.ワイズマン氏とジャクリーヌ・E.マイケル氏の絵画コレクションは、往時のモンマルトルの世相を色濃く反映した珠玉の作品群です。本邦初公開の同コレクションにもご注目ください。

次に時代へ(拙ブログ)
両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代
会期 2024年9月14日(土)~12月1日(日)
町田市立国際版画美術館

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