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2024.11.22

両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代

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両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代

会期 2024年9月14日(土)~12月1日(日)

町田市立国際版画美術館

 

―HPの解説からー
本展覧会では、ふたつの世界大戦の狭間にあたる約20年間に焦点を当て、モダニズムの時代を版画に表したアーティストたちの作品約230点を展示します。パリのファッション雑誌を彩った色彩豊かなポショワール(ステンシル)、市井の人々の生活を描き出したドイツの版画集、シュルレアリストの実験的な銅版画など、社会の変革期につくられた作品は100年後を生きる私たちに何を問いかけてくるでしょうか。

(画像はクリックで拡大表示になります)

展覧会の構成です。
第1章 両大戦間に向かって:Before 1918
1-1 ベル・エポックの光と闇:ヴァロットンとその時代
この時期、ヨーロッパは「ベル・エポック」と呼ばれる繁栄の時代を迎えましたが、1914年に勃発する第一次世界大戦によって世界は大きく変化しました。
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フェリックス・バロットン『レスタンプ・オリジナル』《街頭デモ》1893 木版 町田市立国際版画美術館蔵

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フェリックス・ヴァロットン《ラ・ペピニエールのポスター》1893年、リトグラフ(多色) 町田市立国際版画美術館蔵「ラ・ペピニエール」は、1871から1910年までパリ第8区のラ・ペピニエール通りにあったミュージック・ホール。
平和な時期が積図いていたベル・エポックのフランスにおいても、すでに軍事的な要素は娯楽の中に溶け込んでいたのです。(キャプションから)

1-2 第一次世界大戦 戦地に向かう /平和を祈るアーティスト 
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ジャン=エミール・ラブルール《前線の小さな売り子たち》1917-21年(1921年以降の刷り)、エングレーヴィング 町田市立国際版画美術館蔵
ラブルールは第一次世界大戦中にイギリス軍やアメリカ軍の通訳として戦地に赴きました。
1917年から参戦したアメリカ軍とともに大西洋岸の港町サン=ナゼールに滞在していた頃に制作したと考えられる作品(キャプションから)


第2章 煌めきと戸惑いの都市物語
2-1 フランス:パリ・モードの輝き 
両大戦間のフランス、アメリカ、日本、ドイツ、ロシアの様相を見ていきます。20241107_20241120172301
編:リュシアン・ボージェル『ガゼット・デュ・ポン・トン』平版印刷、ポシヨワール 伊藤紀之氏コレクション 
シャルル・マルタン《愛の死 トルーキャートのモードと着こなし》(1920年代10号第72図)
シャルル・マルタン《ためらい ビアーの寝巻》(1920年第10号第72図)

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シャルル・マルタン『スポーツと気晴らし』より、1923年刊、平版印刷、ポショワール 町田市立国際版画美術館蔵
《ヨット遊び》
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《フラート(恋のかけひき)》

2-2 アメリカ:摩天楼の夢

2-3 日本:西洋への憧憬
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『婦人グラフ』木版、平版印刷
竹下夢二《雪の風》(第1巻第8号表紙)1924(大正13)12巻 町田市立国際版画美術館蔵

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竹久夢二 《七夕》(第3巻第4号表紙絵)1926(大正15)7刊、平版印刷、木版 町田市立国際版画美術館蔵蔵

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マックス・ベックマン『年の市』より、1921年、ドライポイント 町田市立国際版画美術館蔵

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ロシア関連資料の展示ケース


第3章 モダニズムの時代を刻む版画
3-1 抽象表現:「アブストラクシオン・クレアシオン(抽象・創造)」のアーティスト
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フェルナン・レジェ《花瓶》1927 リトグラフ 町田市立国際版画美術館蔵
第一次世界大戦への従軍を経て、両大戦間は兵器などの工業製品の幾何学的な造形美を見出します。第二次世界大戦中はアメリカの亡命し、戦後はフランスの市民生活をのびやかに描き出しました。(キャプションから)

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ピエト・モンドリアン《色面によるコンポジション No.3》1957年(原画1927年)、スクリーンプリント 町田市立国際版画美術館蔵
「デ・ステイル」を主導した画家モンドリアンは「新造形主義」を提唱し、図形や直線から構成される幾何学的な抽表現を探求しました(キャプションから)

3-2 挿絵本文化:独立版画協会と版画のリバイバル
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アンリ・マティス《寝椅子の上のオダリスク、赤いタイルの床》1929 リトグラフ 町田市立国際版画美術館蔵

3-3 シュルレアリスム:版に刻まれた偶然、幻想、強迫観念


第4章「両大戦間」を超えて:After 1939
両大戦間を超えて:After 1939 World WarⅡ and After
4-1 第二次世界大戦:留まる/亡命するアーティスト
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ジャン・アルプ《5つのフォルムの星座》1956 リトグラフ 町田市立国際版画美術館蔵
第二次世界大戦の勃発を受けてパリを去ったアルプは、第一次大戦中と同様にスイスへと逃れました。

4-2 フェルナン・レジェの『サーカス』
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フェルナン・レジェ『サーカス』より、1950年刊、リトグラフ 町田市立国際版画美術館蔵

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