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2024.08.29

創建1200年記念 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」

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創建1200年記念
特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」 

会期 2024年7月17日(水)~ 9月8日(日)

東京国立博物館

平安時代、824年に正式に密教寺院となった神護寺創建1200年と空海生誕1250年を記念して開催されている展覧会です。
空海、最長の直筆、神護寺1200年の歴史、勧進に関わった人々、密教文化、彫刻などなど重量感たっぷりのトーハクならではの充実した企画展です。
圧巻は、「5章 神護寺の彫刻」の展示空間です。
中央に、”国宝薬師如来立像”、脇侍の”日光・月光菩薩立像”(ともに重文)、左右両側に”四天王立像”が二体づつ配置されています。
背景に並ぶ”十二神立像”は動的な彫刻の見事さに加え、玉眼がきらりとひかる見事な照明が素晴らしい空間を演出しています。


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展覧会の構成です。
序章 紅葉の名所高雄

第1章 神護寺と高雄曼荼羅
第一節 草創期の神護寺 ー空海ー
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弘法大師像 1面 鎌倉時代 14世紀 京都・神護寺
弘法大師空海の姿を一枚の板から浮彫で表した珍しい像。水瓶と五鈷杵の一部は別材を貼り付ける。「神護寺略記」に記される正安4年(1302)に性仁親王が発願した弘法大師像にあたると考えられる(キャプションから)

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国宝 両界曼荼羅(高雄曼荼羅) 2軀 平安時代・9世紀 京都・神護寺
前期は両界曼荼羅、後期展示は金剛界曼荼羅のの展示です。
空海が直接制作に関わった現在最古の両界曼荼羅である。淳和天皇の願いにより空海が唐から請来した曼荼羅を手本に制作された。花鳥の文様が織り出された彩地に金銀泥で描かれる。空海在世時の極めて貴重な作品。(キャプションから)

(単眼鏡、双眼鏡?を持っていくのがお勧めですが、細部の、図柄、文様、配置などは隣のフロアで詳細なビデオで解説しています。)

第2節 院政期の神護寺 ー文覚、後白河法皇、源頼朝ー
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国宝 伝源頼朝像鎌倉時代・13世紀 前期展示
後期は、日本画家林功によって写されたものが展示されています。
神護寺に伝わった伝源頼朝像。「神護寺略記」には、仙洞院という堂にこれらの肖像があったと記される。ほぼ等身大に描かれ、その大きさに圧倒される。(キャプションから)

  

第2章 神護寺経と釈迦如来像 ー平安貴族の祈りと美意識ー
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国宝 釈迦如来像 1軀 平安時代 12世紀 京都・神護寺
赤い衣絵を着ることから「赤釈迦」の名で知られる釈迦如来像。繊細華麗な截金文様が大変美しく、平安貴族の美意識が感じられる。神護寺で行われた最澄創始の「法華会」本尊として制作されたか?(キャプションから)

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重要文化財 大般若経 巻第一(紺紙金地一切経のうち)部分 1巻 平安時代 12世紀
鳥羽上皇が発願し、後白河法皇によって神護寺に施入された紺紙金地一切経。当初は5千巻を超えるものだったが、2317巻が現存する。経巻を包む経帙や、経巻をを納める経箱も伝わる点は大変貴重。(キャプションから)


第3章 神護寺の隆盛

第1節 神護寺に伝わった中世文書と絵図の世界

第2節 密教空間を彩る美術工芸品
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国宝 山水屏風 6曲1双 鎌倉時代 13世紀 京都神護寺
もとは宮中や貴族の邸宅などで用いられた調度が密教の灌頂儀礼で用いられるようになった屏風。 細部まで非常に細やかに描かれている。現存する最古のやまと絵屏風としても極めて貴重な作である。(キャプションから)

第4章 古典としての神護寺宝物

第5章 神護寺の彫刻
「二天王立像」のみ撮影可でした。
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二天王立像 2軀 平安時代 木造、彩色 12世紀 京都・神護寺
神護寺の楼門に安置される一対の二天王像。高雄山のふもとを流れる清滝川から参道を上ってきた人びとを迎える。2軀とも穏やかな造形を基調とする平安時代後期の作だが、造形や着衣の形式に異なる点があり、もとは別々に作られたものだろう。(キャプションから)

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増長天

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持国天


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国宝 五大虚空蔵菩薩坐像 5軀 平安時代・9世紀 京都・神護寺
金剛・業用・法界・蓮華・宝光の各虚空蔵菩薩からなる五大虚空蔵菩薩坐像で、日本で制作された現存最古例である。脚部を含んだ一木造りで乾漆を併用する。肉感あふれる官能的表現を特徴とする。初期密教彫刻の傑作。(キャプションから)

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国宝 薬師如来立像 1軀 平安時代 8~9世紀 京都・神護寺
仏とは見えない厳しい表情で、威厳に満ちあふれている。顔には細かな鑿跡が残る。全体を一木から彫り出すうえ重量感がある表現で、左袖には、深く重たい襞が刻まれる。前身の高雄山か神願時どこらかにあった像を、空海が神護寺に迎えた。(キャプションから)
 

―HPの解説ー
京都北郊の紅葉の名所、高雄の神護寺は、和気清麻呂(わけのきよまろ)が建立した高雄山寺を起源とします。唐から帰国した空海が活動の拠点としたことから真言密教の出発点となりました。本展は824年に正式に密教寺院となった神護寺創建1200年と空海生誕1250年を記念して開催します。平安初期彫刻の最高傑作である国宝「薬師如来立像」や、約230年ぶりの修復を終えた国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」など、空海ゆかりの宝物をはじめ、神護寺に受け継がれる貴重な文化財をご紹介します。

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2024.08.24

シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝

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(画像はクリックで拡大表示になります)

シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝
世界が注目するブラック・アーティスト、待望の日本初個展!

会期2024年4月24日(水)~9月1日(日)

森美術館

アフロ民藝とは、シアスター自身の経験や考えをもとに黒人文化と日本文化を掛け合わせた、新しい「美しさ」の提案です。
(リーフレット”アフロ民藝の歩き方”から引用してます;以下同じ)

本展の構成です。
「神聖な空間」
シアスターの作品と彼が尊敬するアーティストたちの作品が一緒に展示されています。

(会場風景)
床は、シアスターの作品《散歩道》、シアスターはふたつのことを考えていました。
レンガ職人だった多くの黒人労働者たちのこと、もう一つはこのレンガを作った愛知県常滑市の陶器職人のこと。
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左の作品はシアスター・ゲーツ《アーモリー・クロス》


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《ヘンブリー・コード》2022年
この作品に使われているハモンドオルガンB-3とレスリースピーカーは、黒人の人たちが集まる教会でよく使われているものです。

右上の作品は、リチャードハント《天使>
最も重要なアフリカ系アメリカ人彫刻家のひとり。ゲイツは本作品を展示することで、昨年亡くなったハントの功績を称えようとしています。


「ブラック・ライブラリー&ブラック・スペース」
シアスターが住むシカゴのウエストサイド地区の空き家をリノベーションして、近くに住む人たちが集まったり、アートを楽しんだりできる場所に作り変えています。
地図を使った建築プロジェクトの紹介 。
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ブラック・ライブラリー
シアスターが手掛けた建築プロジェクトには図書館もあります。
シカゴから20,000冊の本を運んで、展示室に図書館を再現しました。
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「ブラックネス」
「ブラックネス」は、「アメリカで黒人として生きること」を意味します。
黒人としての経験を通して、シアスターが感じたことや考えたことが表現されています。
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左の作品タール・ペインティングシリーズ《7つの歌》 2022年
中央《基本的なルール》 共にシアスタ・ゲイツ作品     


《ドリス式様式神殿のためのブラック・ベッセル(黒い器)》2022-2023年
シアスターの陶芸作品(展示風景)
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年表
 ここでは複数の年表を通じて、ゲイツ自身と日本の繋がりを紐解くために、常滑の歴史、民藝の歴史、そして、アメリカ黒人文化史とゲイツの個人史をひとつの時間軸のなかで紹介しています。
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「アフロ民藝」
シアスターが考える新しい美しさ「アフロ民藝」を表現している空間です。
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小出芳弘コレクション(1941-2022年)
シアスターは、愛知県常滑市で活動していた小出さんの陶芸家として制作に向き合う姿勢に感動し、陶芸作品すべてを引き受けることにしました。
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”みんなで踊ろう”
音楽を楽しんで踊れるダンスフロア空間設定。
お酒、貧乏徳利1000本、御猪口、バーカウンター、ミラーボールなどが・・
(踊ている人はいませんでしたが・・・・)
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スマホで撮った写真をまとめてみました。


―HPの解説ー
世界が注目するブラック・アーティスト、待望の日本初個展!
陶芸、建築、音楽で日本文化と黒人文化の新しいハイブリッドを描く、壮大なインスタレーション
シアスター・ゲイツ(1973年シカゴ生まれ)は、米国シカゴのサウス・サイド地区を拠点とし、彫刻と陶芸作品を中心に、建築、音楽、パフォーマンス、ファッション、デザインなど、メディアやジャンルを横断する活動で国際的に高く評価されています。彫刻と都市計画の教育を受けたゲイツは2004年、愛知県常滑市で陶芸を学ぶために初来日し、以来20年以上にわたり、陶芸をはじめとする日本文化の影響を受けてきました。日本やアジア太平洋地域での印象深い出会いや発見、そして米国ミシシッピとシカゴにルーツを持つアフリカ系アメリカ人として生きてきた経験が、彼の創作の礎となっています。アーティストとして文化的ハイブリディティ(混合性)を探求してきたゲイツは、アメリカの公民権運動(1954-1968年)の一翼を担ったスローガン「ブラック・イズ・ビューティフル」と日本の「民藝運動」の哲学とを融合した、独自の美学を表す「アフロ民藝」という言葉を生み出しました。ゲイツの日本初、そしてアジア最大規模の個展となる本展は「神聖な空間」「ブラック・ライブラリー&ブラック・スペース」「ブラックネス」「年表」「アフロ民藝」の各セクションで構成され、これまでの代表作のみならず、本展のための新作を含む日本文化と関係の深い作品などを紹介します。
これまで多数派の声のみが取り上げられてきたことが問い直され、視点の多様化が求められる昨今、グローバルなアートシーンでは、第一線で活躍する黒人アーティストたちの表現に見られる多層的な経験が注目されています。黒人の歴史は、日本人の一般的な知識としては馴染みが薄いかもしれませんが、本展はゲイツの多角的な実践を通し、世界で注目を集め続けるブラック・アートの魅力に迫ります。同時に、手仕事への称賛、人種と政治への問い、文化の新たな融合などを謳う現代アートの意義を実感する機会となるでしょう。

ーー当日の空と雲ーー 東京シティビュー(展望台)からです。
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2024.08.19

内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙

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(画像はクリックで拡大表示になります)

内藤コレクション
写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙 

会期
2024年6月11日(火)〜8月25日(日)

国立西洋美術館

 
会場風景20240802_20240816094101

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本展は、内藤コレクションを中心に、国内の大学図書館のご所蔵品若干数や、内藤氏がいまでも手元に残した1点を加えた約150点より構成され、聖書や詩編集、時祷書、聖歌集など中世に広く普及した写本の役割や装飾の特徴を見ていきます。書物の機能と結びつき、文字と絵が一体となった彩飾芸術の美、「中世の小宇宙」をご堪能いただければ幸いです。
(本展解説パネルから引用、以下同じです) 

写本とは、
15世紀に印刷技術が発明される以前、ヨーロッパの書物は、人の手で書き写された本、すなわち「写本」だった。写本には、羊や子牛など動物の皮を薄く加工して作った紙が使用された。


Ⅰ 聖書
聖書は中世ヨーロッパにおける最も重要なテキストであり、多数の写本が制作されました。
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聖王ルイ伝の画家(マイエ?)「セント・オールバンズ聖書」零葉
フランス、パリ 1325-50年 彩色、インク、金/獣皮紙 内藤コレクション
 

Ⅱ 詩編集
神の栄光を讃える150編の詩からなり、旧約聖書の一書を構成する「詩編」は、修道院や教会の礼拝から一般徒の私的な祈りまで、古来キリスト教徒の祈りの重要な要素をなしてきました。

Ⅲ 聖務日課のための写本
聖務日課は決まった時刻に行われる一日8回の礼拝で、ミサとともに修道院や教会の典礼(公的な礼拝)の基本をなすものです。
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フランチェスコ・ダ・コディヒゴーロ※ジョルジョ・ダレマーニャ
「レオネッロ・デステの聖務日課書」零葉 イタリア、フェラーラ 1441-48年 内藤コレクション 

 

Ⅳ ミサのための写本
修道院や教会における中心的な典礼であるミサは、キリストの十字架上での犠牲と復活を再現し、記念する礼拝です。
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ミサ典礼書零葉 ドイツ、オーバーシェーネンフェルトまたはアウクスブルク 1504年
彩色、インク、金/獣皮紙 内藤コレクション

 

Ⅴ 聖職者たちが用いたその他の写本
この章では、聖務日課やミサ以外の用途で聖職者たちが用いた写本由来の零葉、ないし親写本の用途を特定するのが難しい作品群をご紹介します。
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司教定式書零葉 フランス、アビニヨン 1320年頃 彩色、インク、金/獣皮紙 内藤コレクション


Ⅵ 時祷書
聖職者や修道士の聖務日課に倣い、一般徒たちも日々8回、毎日定められた時間に私的な礼拝を行っていました。時祷書はこの礼拝で用いられた書物で、内容的には、聖務日課書を一般徒向けに簡略化したものとなっています。
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リュソンの画家 時祷書零葉 フランス、パリ 1405-10年頃 彩色、インク、金/獣皮紙

Ⅶ 暦
第7章では、写本に収められた暦を特集します。キリスト教における日々の礼拝の内容は、教会暦(キリストの生涯を一年の周期にあてはめて編成した暦)に従って決まります。このため詩編集や聖務日課書、ミサ典礼書、時祷書などでは、巻頭に暦が所収されているのが通例でした。

 

Ⅷ 教会法令集・宣誓の書
教会法集とは、教父文書、公会議決議、教皇を中心に、カトリック教会が、その組織運営や信徒たちの仰、生活に関して定めた法文を所収した書物のことです。

Ⅸ 世俗写本
内藤コレクションの大多数を占めるのはキリスト教関連の写本零葉ですが、世俗的、すなわち非宗教的な内容をもつ作例も数点含まれています。
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(HPの解説から)
当館では2015年度に、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏より、写本零葉(本から切り離された一枚一枚の紙葉)を中心とするコレクションを一括でご寄贈いただきました。その後も2020年にかけて、内藤氏ご友人の長沼昭夫氏からも支援を賜りつつ、新たに26点の写本リーフを所蔵品に加えています。

当館では2019-20年度に三期にわたり開催した小企画展で、内藤コレクションを紹介してまいりました。しかし、コロナ禍のさなかでもあったため、それらは小規模なものにとどまったと言わざるを得ません。こうした事情をふまえて、改めて内藤コレクションの作品の大多数を一堂に展示し、皆様にご覧いただくべく企画されたのが本展です。また当館はコレクションの寄贈を受けて以来、国内外の専門家の協力を仰いで個々の作品の調査を進めてきました。本展はその成果をお披露目する機会ともなります。

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2024.08.15

文殊菩薩騎獅像および侍者立像 トーハク本館11室

トーハクに行くと特別なことがない限り、最初に入るのが本館11室。

先日訪れた時に、
正面に”文殊菩薩騎獅像および侍者立像”が展示されていました。

たまにはと思って、スマホで仏像を撮ってみました。

展示期間 2024年7月9日(火)期~9月29日(日)

東京国立博物館本館11室

(画像はクリックで拡大表示になります)

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文殊菩薩

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文殊菩薩騎獅像および侍者立像

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大聖老人  于闐王

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善財童子  仏陀波利三蔵

文殊菩薩騎獅像および侍者立像
康円作 鎌倉時代・文永10年(1273) 木造、着色、玉眼 奈良・興福寺伝来
獅子に乗る文殊菩薩が、合掌する善財童子とインド人僧の仏陀波利三蔵、獅子の手綱を引く于闐王、頭巾をかぶる大聖老人という4人の従者をともなって海を渡る「渡海文殊」の群像を表します。銘文などから作者と制作年が判明し、興福寺勧学院の本尊だったことがわかる点は貴重です。(本展解説から)

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2024.08.10

ルーヴル美術館の銅版画展

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ルーヴル美術館の銅版画展

会期 2024年6月28日(金)〜9月1日(日)

世界最高峰 美の殿堂「ルーヴル美術館」コレクションによる銅版画(カルコグラフィー)日本公開!

本展覧会では、ルーヴル美術館のカルコグラフィー室の銅版画コレクション約13,000点の中から、日本での特別公開のために、当時の版を使い刷られた銅版画100点余りをご紹介いたします。

カルコグラフィーとは、ギリシャ語で「銅(カルコス)に描いたもの」という意味で、ルーヴルでは銅版画とそのコレクションを原版とともに保存し、それをもとに版画を刷る場所を意味します。
(本展会場解説から)


八王子夢美術館


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展覧会の構成です。
ルーブル美術館
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ルーブル旧館正面の眺め 原作者 ジャック・リゴー


ヴェルサイユ宮殿


ルネサンス
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モナ・リザ 原作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ

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美しき女庭師 原作者 ラファエロ・サンツィオ
ダビンチが開発したもののひとつに、ピラミッド構図がある。これは三角錐、四角錐などの幾何学的形態のなかに、複数の人物を収めるものである。ラファエロは、これをすぐに取り入れ聖母マリアの頭部を頂点とした幾何学的構図のなかに幼児キリスト、洗礼者ヨハネを描いている。ラファエロは、聖母マリアの崇高なる精神性と母としての人間性の調和を追求した。幼児キリストの背中に手を添えみつめる、その仕草と表情に注目したい。(会場の解説から)

バロック 

フランス

フランドル
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ベレー帽を被った自画像 原作者 レンブラント・ハルメネンス・ファン・レイン
若くして名声を博し、絶頂期のレンブラント。この作品の左隣には、妻サスキアの死後の愛人関係に対する、裁判所からの不義の認定。《夜景》の不評などから破産へと続く困難期を経たたレンブラントの《自画像》が展示されています。

ロココ
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連作(四季-秋) 原作者 ニコラ・ランクレ
ランクレは宴会や村の結婚式などを主題に優雅な作品を制作した。彼は1738年に《四季》の連作を制作しており、そのうちのひとつが本作品である。ロココ美術は王侯貴族あるいはそれに列せられるブルジョワ階級を描いた作品が主流であった。しかし、ランクレは季節との関係から自然と密接な関係のある農民たちのピクニックを描いた。それでも優雅な雰囲気を湛えているところは、やはり18世紀フランスの時代精神をよく表している。(会場の解説から)

19世紀フランス絵画
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出現 原作者 ギュスターブ・モロー
サロメは聖書では名前も出ていない端役の少女に過ぎない。モローは「サロメそれは、永遠に女性的なるものの象徴である。軽やかに飛ぶ鳥。だが多くの場合それは不幸を告げ知らせる鳥だ。彼女は花を掲げ持ち、漠然としながら、たいていは不吉な理想を求めている」と書き、独特の解釈を展開している。モローのサロメによって、19世紀末の重要なテーマである「宿命の女」が確立された。それは男を魅了し破壊・死に追いやる女である(会場の解説から)


20世紀絵画
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イタリアの女(完全版) 原作者 アメデオ・モディリアーニ

ボタニカルアート
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メーロー・ウルガーリス(メロン) 原作者 ニコラ・ローベル

 

作品リストはここをクリック

 

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2024.08.05

7月花散歩 2024

7月は不安定な天気が続いて、雨の日、暑い日が多かったような気がします。
そんな日々の散歩道には、ひまわりが咲き、夏を象徴する大賀ハスが咲いています。

スマホで撮った写真をまとめてみました。

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