生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界
正面玄関
ルネ・ラリックによるガラスのレリーフと・・
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生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界
会期 2024年6月1日(土) ~ 8月25日(日)
東京都庭園美術館
アールデコ様式の内装を施した旧朝香宮邸(東京都庭園美術館)で竹久夢二(1884-1934)の作品と、その生涯をたどる。
夢二展のなかでも、本展は、ひときわ印象に残る企画でした。
展示風景です。
大食堂
小食堂(朝香宮邸では唯一和テイストの部屋)
展示作品は「湖畔舞子図」
姫宮居間
展示作品は「千代紙」
姫宮寝室
展示作品は「帯(いちご)」
2階大広間
(封筒のデザイン)
夢二は絵画だけでなく、日用品のデザインにも力を注ぎました。夢二のデザインした商品は当時の女性たちに大人気でした。
展覧会の構成は次の通りです。
1章 清新な写生と「夢二のアール・ヌーヴォー」
1-1 アール・ヌーヴォー時代からの出発
帯「いちご」 大正前期 描絵、絹 夢二郷土美術館蔵
1-2 出版美術の革命
2章 大正ロマンの源泉ーー異郷、異国への夢
2-1 京都ーー1912-1918
2-2 新しい洋画の誕生
アマリリス 1919(大正8)年頃 油彩、カンヴァス 夢二郷土美術館蔵
描かれた女性は、当時一緒に暮らしていた、職業モデルだった恋人「お葉」
2-3 エキゾチシズムーー江戸趣味と南蛮趣味
宝船(やなぎや版) 1920(大正9)年 夢二郷土美術館蔵
3章 日本のベル・エポックーー「夢二の時代」の芸術文化
3-1 大正浪漫の立役者
3-2 郷愁と旅情
憩い(女) 昭和初期 絹本着色 夢二郷土美術館蔵
二曲屏風が一対となった作品《憩い》にはそれぞれに洋装の男女が描かれ、西洋文化が人々の暮らしに入ってきた昭和初期の様相がうかがわれる。本作は二曲一双の屏風絵の右隻。(キャプションから)
3-3 挿絵ーー多様な画材と新しい表現
3-4 「どんたく図案」社と関東大震災
4章 アール・デコのの魅力と新しい日本画ーー1924-1931年
4-1 少年山荘
4-2 アール・デコの紹介者
展示風景
雑誌「婦人倶楽部」表紙、口絵 木版、紙
4-3 日本画家としての成熟
湖畔舞子図 昭和初期 絹本着色 夢二郷土美術館蔵
5章 夢二の新世界ーーアメリカとヨーロッパでの活動ーー1931-1934年
5-1 出発前夜
立田姫 1931(昭和6)年 絹本着色 夢二郷土美術館蔵
「自分一生涯における総くゝりの女だ。ミス・ニッポンだよ」と夢二が語った夢二式美人画の集大成ともいえる晩年の代表作であり、外遊告別展出品作である。(キャプションから)
5-2 外遊と夢二の最期
西海岸の裸婦 1931-32(昭和6-7)年 油彩、カンヴァス 夢二郷土美術館蔵
―HPの解説ー
「大正ロマン」を象徴する画家であり、詩人でもあった竹久夢二。
1884(明治17)年に岡山県で生まれた夢二は、正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立し、「夢二式」と称される叙情的な美人画によって人気を博しました。
グラフィックデザイナーの草分けとしても活躍し、本や雑誌の装丁、衣服や雑貨などのデザインを手がけ、暮らしの中の美を追い求めました。夢二の作品は、没後90年を経た今もなお多くの人々を魅了し続けています。本展は、生誕140年を記念して、最新の研究に基づく新たな視点からその生涯をたどります。
このたび発見された大正中期の名画《アマリリス》、滞米中に描かれた貴重な油彩画《西海岸の裸婦》、そして夢二を看取った友人に遺したスケッチ帖や素描など、初公開資料を含む約180点の作品を夢二郷土美術館コレクションを中心にご紹介します。世の中のさまざまな価値観が劇的に変化しつつあった20世紀前半、時代の立役者となった竹久夢二の魅力を存分にご堪能ください。
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