「時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで」
会期 2024年4月27日(土)~6月30日(日)
(前期:4月27日(土)~5月26日(日)後期:5月28日(火)~6月30日(日))
たばこと塩の博物館
(画像はクリックで拡大表示になります)
展覧会の構成です。
第一章 出かけるお供に袋物
たばこ入れを中心に、お出かけのお供として作られたさまざまなジャンルの袋物を紹介し、かつての日常にあった袋物の数々をご覧いただきます。(HPから)
歌川国貞 市川団十郎 出村新兵衛 個人蔵 (七代目市川団十郎が前に提げているのが早道。) (右)鹿革早道
第二章 見どころだらけのたばこ入れ
用と美を兼ね備えた美術工芸品としてのたばこ入れを紹介します。さまざまな素材、さまざまな分野の職人が関わる手仕事の数々など、細部にわたる魅力をご覧いただきます。(HPから)
第三章 時の流れと袋物
幕末から平成まで営業を続けた神田の山本袋物店で扱われた袋物(山本コレクション)と、明治末期から戦後まで活躍した金工・鈴木春盛の図案帳などを通して、時代の変化のなかで店と作り手に求められた商品の変遷を紹介します。(HPから)
東京自慢名物会 竹本識太夫 手提袋各種【山本コレクション】
第四章 袋物商による袋物史
文人が東京美術学校(現・ 東京藝術大学)に寄贈した『囊物逸品集』と『日本囊物史』を通して、記録者としての袋物商を紹介します。(HPから)
井戸文人著『日本囊物史』 東京藝術大学附属図書館蔵
スマホで撮った写真をまとめてみました。
―HPの解説ー
和装が主流だった時代、貴重品や懐紙、たばこなどを携帯する際には袋物が用いられ、江戸から昭和の初めごろまで紙入れやたばこ入れがその代表的な存在でした。これらは懐に収めたり腰から提げたりして用い、装身具としても重要なものでした。たばこ入れは構成部品が多く、各部品にさまざまな素材が用いられることから、凝った装飾のものが多く作られました。さらに明治9年(1876)に廃刀令が出されると、刀装具を製作していた腕のよい職人たちが袋物を含む日用品も手がけるようになり、たばこ入れは技術の粋を集めた美術工芸品として黄金期を迎えます。
明治維新後は、西洋を手本とした近代化のなかで、和装での暮らしに寄り添ってきた袋物にも機能や形の変化が求められ、西洋由来のハンドバッグなどに近づく流れも生まれました。この時流を感じ取った日本橋の袋物商・井戸文人(いどぶんじん/1874~1923)は、大正8年(1919)に袋物に関する初の通史『日本囊物史』を著しました。
本展は『日本囊物(ふくろもの)史』に沿って、袋物、職人や袋物商たちの歴史について4つの章で概観します。たばこ入れを中心としたさまざまなジャンルの袋物、金具などの部品、絵画資料や書籍など約300点の作品を通して、袋物の持つ用と美、時勢に呼応した変化、そして変わりゆく時代の需要に応え続けた職人や袋物商たちの仕事を紹介します。
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