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特別展「法然と極楽浄土」
会期 2024年4月16日(火) ~ 2024年6月9日(日)
東京国立博物館 平成館 特別展示室
本展の撮影可スポットです。
よく見かける仏涅槃群像(軸・平面画)の立体版は新鮮でした。
仏涅槃群像
【釈迦)木造、金泥塗、玉眼
【その他】木造、彩色、玉眼(藤満・天龍八部等)、彫眼(動物)
江戸時代 17世紀 香川法然寺
法然寺は、高松藩初代藩主松平頼重(1622 ~95、徳川光圀の兄)が、法然上人配流の地 にあった寺を移して、寛文8年(1668)から3 年かけて造営した。十王堂、来迎堂などにも 群像があるが、圧巻はこの仏涅槃群像である。 大小あわせて82艇の中から26軀を展示する。(展覧会場の解説から)
本展は、令和6年(2024)に浄土宗開宗850年を迎えることを機に、法然による浄土宗の立教開宗から、弟子たちによる諸派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依(きえ)によって大きく発展を遂げるまでの、浄土宗850年におよぶ歴史を、全国の浄土宗諸寺院等が所蔵する国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどるものです。(HPから)
展示構成です。
第1章 法然とその時代
浄土宗の歴史のはじまりである、祖師・法然の事績や思想をたどります。
重要文化財
選択本願念仏集(廬山寺本)
鎌倉時代・12~13世紀 京都・廬山寺蔵
(展示期間:4月16日~5月12日))
国宝 法然上人絵伝(巻第六(部分))
鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵
(展示替えあり)
2章 阿弥陀仏の世界
国宝 阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)(部分)
鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵
(展示期間 4月16日~5月12日)
重要文化財 阿弥陀如来立像(部分)
鎌倉時代・建暦2年(1212) 浄土宗蔵
(展示期間 5月14日~6月9日)
法然上人像(隆信御影)(部分)
鎌倉時代・14世紀 京都 知恩院像
重要文化財 阿弥陀三尊来迎図
鎌倉時代・14世紀 福島いわき市蔵
(展示期間:5月14日~6月9日)
3章 法然の弟子たちと法脈
法然のもとには彼を慕う門弟が集い、浄土宗が開かれました。法然没後、彼らは称名念仏の教えを広めようと、それぞれ精力的に活動をおこないます。
国宝 綴織當麻曼陀羅
中国・唐または奈良時代・8世紀 奈良・當麻寺蔵
(画像提供:奈良国立博物館)
(展示期間:4月16日~5月6日)
重要文化財 當麻曼荼羅図(貞享本)
青木良慶・宗慶筆 江戸時代・貞享3年(1686)奈良當麻寺像
(展示期間:5月8日~6月9日)
4章 江戸時代の浄土宗
重要文化財 徳川家康坐像
江戸時代・17世紀 京都・知恩院蔵
(展示期間 4月30日~6月9日)
日課念仏
伝徳川家康筆 江戸時代・17世紀
東京国立博物館蔵
東京会場だけの展示 祐天寺
祐天上人坐像
祐天筆 六字名号
第24幅 六道 地獄 第57幅 神通
五百羅漢図
狩野一信筆 江戸時代・19世紀 東京・増上寺蔵
(展示替えあり)
―HPの解説ー
平安時代末期、繰り返される内乱や災害・疫病の頻発によって世は乱れ、人々は疲弊していました。比叡山で学び、中国唐代の阿弥陀仏信仰者である善導(ぜんどう、613~681)の教えに接した法然(法然房源空、ほうねんぼうげんくう、1133~1212)は、承安5年(1175)、阿弥陀仏の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生することを説き、浄土宗を開きました。その教えは貴族から庶民に至るまで多くの人々に支持され、現代に至るまで連綿と受け継がれています。
本展は、令和6年(2024)に浄土宗開宗850年を迎えることを機に、法然による浄土宗の立教開宗から、弟子たちによる諸派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依(きえ)によって大きく発展を遂げるまでの、浄土宗850年におよぶ歴史を、全国の浄土宗諸寺院等が所蔵する国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどるものです。困難な時代に分け隔てなく万人の救済を目指した法然と門弟たちの生き方や、大切に守り伝えられてきた文化財にふれていただく貴重な機会です。
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