開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築
開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年
フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築
会期 2024年1月11日(木)~ 3月10日(日)
パナソニック汐留美術館
私が行った日、大変混んでいました。
入り口の案内の方が、会場内が混んでいるので手荷物のロッカー収納を促していました。
なるほど、会場内に所狭しと大量の展示資料が並べられていました。
2月17日(土)以降、土曜日・日曜日・祝日及び3月1日(金)以降は日時指定予約(当日空きがあれば入場可)だそうです。
芸術、建築、デザインから著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至るフランク・ロイド・ライトの生涯、仕事を網羅した展覧会です。
展覧会の構成です。
セクション1.モダン誕生 シカゴ-東京、浮世絵的世界観
1 モダン都市シカゴ
・シカゴ万国博覧会と鳳凰殿
2 モダン都市東京
3 キャリアの始まり
・師サリヴァンと自然モチィーフの装飾
・初期の実践
フランク・ロイド・ライト《第1葉 ウィンズロー邸 透視図》
『フランク・ロイド・ライトの建築と設計』1910年、豊田市美術館蔵
4ユニティ・テンプル:鉄筋コンクリート造の神殿
5日本の発見
・浮世絵的視覚と建築ドローイング
歌川広重《江戸名所百景 真間の紅葉手古那の社継はし》 安政4(1857)年 神奈川県立歴史博物館
・日本美術愛好家、アートディラー、展覧会プデューサーとして
セクション2 「輝ける眉」からの眺望
6 アメリカ中西部プレイリーの風土と気候
7 ルーツとしてのウェールズ
8 草原植物と『ハウス・ビューティフル
9 住空間の革新
・花の環で世界をめぐる
外と内をつなぐ庭
プレーリー・ハウスの到着店ー有機的建築
・エコロジー住宅の発想
・在来と外来
10 従来と外来:ジェンス・ジェンセンの庭園思想
ブース邸計画案(イリノイ州グレンコー)1911年 第1案 透視図 1911年 ニューヨーク近代美術館
11 タリアセン:最初の理想郷
12 地形と建築
13 タリアセン・ウエスト:砂漠の中のもうひとつの理想郷
セクション3. 進歩主義教育の環境を作る
14 ヒルサイド・ホームスクールの実験的教育
15 シカゴ郊外の仕事場
16 クーンリー・プレイハウス幼稚園:風船と紙吹雪のモチーフの展開
オークパーク公園協会への設計競技案「キンダーシンフォニーズ」(№3)(イリノイ州オークパーク)1926年 豊田市美術館
17 リトル・ディパー・スクールと舞台
18 木も花も本来ひとつ:自由学園とローゼンワルド学校計画
19 建築教育の場としてのタリアセン・フェローシップ
セクション4 交差する世界に建つ帝国ホテル
20 写真コレクションにみるデザイン・ソース
21 共鳴するミドウェイ・ガーデンズ
22 帝国ホテル二代目本館クロニクル
23 メガ・プロジェクトの始まり
フランク・ロイド・ライト《帝国ホテル二代目本館(東京、日比谷)第2案 1915年 横断面図》
コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵
24 宿泊とエンターテイメント
25 総合芸術としての帝国ホテル
《帝国ホテル2代目本館 椅子「ピーコック・チェア」》デザイン:1913年頃 制作1930年頃 豊田市美術館蔵
26 素材の探求:大理石とすだれレンガ
27 ライト精神の継承
セクション5 ミクロ マクロのダイナミックな振幅
28 フレーベル恩物:ユニットシステムの原点
29 リチャーズ社の通販式プレハブ住宅
30 関東大震災に耐えた構造
31 コンクリート・ブロックの展開
フランク・ロイド・ライト《ドヘニー・ランチ宅地開発計画案(カリフォルニア州ロサンゼルス)1923年頃 透視図》
コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵
32 ユーソニアン住宅 成長する住宅
ユーソニアン建築の原寸モデル展示(撮影可)
制作:有限責任事業組合 森の製材リソラ、磯矢建築事務所 2023年 杉赤身材、天神原(南伊豆町)産
33 らせん上建築
セクション6 上昇する建築と環境の向上
34 快適さと機能の追及
35 高層建築ー樹状建築
《ジョンソン・ワックス・ビル(ウィスコンシン州ラシーン本部棟 中央執務室 南を見る《撮影:2015年、写真提供:SCジョンソン社
36 開けた大地に建つ高層建築ー超高層ザ・マイル・ハイ・イリノイ
セクション7 多様な文化との邂逅
37 ライトへ注がれた同時代の眼
38 ライトとイタリア
39 世界に向けたライトの目
40 未来に向けた目:ブロードエーカー・シティー構想
《フランク・ロイド・ライトのブロードエーカー・シティー構想に基ずくCGアニメーション》
41 フランク・ロイド・ライトとの対話
―HPの解説ー
フランク・ロイド・ライト(1867-1959)は、落水荘やグッゲンハイム美術館の設計で知られるアメリカ近代建築の巨匠です。彼のアーカイヴの近年の研究成果は、芸術、建築、デザインから著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至る視野の広さを照らし出し、新たな全体像を結びつつあります。旅の中で世界の風景や文化をつなぐ情熱からデザインを創出したライトは、東京の帝国ホテル(1923年竣工)でグローバル・アーキテクトの地位を確立。その未来への提言を精緻で華麗なドローイングにご覧いただきます。
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