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2024.01.31

2023年 第18回「名取洋之助写真賞」受賞作品 写真展

2023年 第18回「名取洋之助写真賞」受賞作品 写真展
社会を鋭く写し撮る新進ドキュメント作家たち
富士フイルムフォトサロン 東京 公募写真展

2024年1月26日(金)~2月1日(木)(最終日は16:00まで)

フジフィルムスクエア 

DAIS JAPANが廃刊?になって以来、報道写真に特化した展覧会から遠ざかっていたような気がします。
報道写真の現状、今後はいかに。
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(画像はクリックで拡大表示になります)

「名取洋之助写真賞」受賞 中条 望
受賞作品「GENEVA CAMP-取り残されたビハール人-」(カラー30点)
(展示風景)
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(右上)CENEVA CAMPにおける平均的な住居。8畳程の居室に6~7人が折り重なるように暮らしている。
(右下)暗く蒸し暑い路地を避け、窮屈に積み上げられた建物の階段で会話を交わす。
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「名取洋之助写真賞奨励賞」受賞 齊藤 小弥太 
受賞作品「土地の記憶」(モノクロ30点)
(展示風景)
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(中)「40年野菜だけを売って、ようやく家の借金を返し終わったら家を出ていかなきゃなんね。おら悔しい」。そう話しながら、さつま芋の 「ひげ」を抜く戸村さんの指は長年の農作業の影響からか、ヘバー デン結節を患っており変形していた。指の痛みに堪えながら野菜を作り、孫の代まで誇れるようにと建てた家はこの地域では珍しく下方に反った「むくり屋根」で建てられている。しかしそんな想いのこもったこの家も数年以内に取り壊されてしまう。
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「名取洋之助写真賞奨励賞」受賞 小山 幸佑 
受賞作品「私たちが正しい場所に、花は咲かない」(カラー30点)
(展示風景)
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(中)イスラエルでは18歳から男性は3年間・女性は2年間の兵役が義務づけられている、メイルさんのように兵役の途中で軍を去ることも可能だ。彼は兵役の代わりに慈善活動プログラムに参加し、対話や相互理解による平和を模索する道を選んだ。現在は、同じプログラム に参加している若者たちと共同生活をして暮らしている。後ろ指をさされることもあれど自分の選んだ道に後悔はない、と話した。

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2024.01.27

豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表

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豊嶋康子
発生法──天地左右の裏表

会期 2023年12月9日(土)~2024年3月10日(日)

東京都現代美術館


(画像はクリックで拡大表示になります)
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一度拝見すると印象に残る豊嶋康子作品。
今回の大規模展、興味津々で出かけました。

大量な展示作品に、消化できずにいますが・・・
撮ってきた写真をまとめてみました。(会場内撮影可でした)



豊嶋康子(1967-)は、1990年より30年以上にわたって、私たちを取り巻くさまざまな制度や価値観、約束事に対して「私」の視点から独自の仕方で対峙し続けてきた作家です。物や道具の仕組み、学校教育、経済活動から日常の様々な行為まで、私たちに避けがたく内面化、自動化されてきた思考や行為の枠組みやルールを、自身の感じる違和感や関心を梃(てこ)として独自の仕方で読み替え、捉え返すことで、人の思考の型の形成、社会と自己の成り立ちの在り様を問うてきました。(HPから)

本展は、こうした豊嶋の制作の全貌を、初期作品から新作までおよそ500点を一堂に集め検証する初めての試みです。あまたある世の決まりごとに「私」を交差させる豊嶋の作品は、システムと不可分の存在であり続ける私たちに、多くの示唆を与えてくれます。「天地」や「左右」はどのようにして決まるのでしょうか?あるいは裏と表をひっくり返すことは?(HPから)

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2024.01.23

MOTコレクション特集展示 生誕100年 サム・フランシス

MOTコレクション
歩く、赴く、移動する 1923→2020
特集展示 横尾忠則―水のように
生誕100年 サム・フランシス

会期 2023年12月2日(土)~2024年3月10日(日)

東京都現代美術館


カルフォルニア生まれの抽象表現主義の画家として知られるサム・フランシス(1923-1994)の生誕100周年を記念し、当館に寄託されている大型絵画(アサヒグループジャパン株式会社所蔵)を一堂に展示します。(解説小冊子から)
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(画像はクリックで拡大表示になります)

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サム・フランシス(1923-1994)
(左)無題(SFP85-58) (右)無題(85-110)1985 アクリル/カンヴァス
寄託(アサヒビールグループジャパン株式会社所蔵)MOTコレクション展示風景

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サム・フランシス (左から)《無題(SFP85-110)》《無題(SFP85-95)》《無題(SFP85-109)》1985 寄託(アサヒグループジャパン株式会社所蔵)MOTコレクション展示風景

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展示作業の記録映像も放映されていました。
youtubeでも見ることができます。

https://youtu.be/vbmIQja0ARI?si=Q8uj385H1lWNO2wT

サム・フランシス《無題(SFP85-110)》展示記録動画
東京都現代美術館に寄託されているサム・フランシス作品(アサヒグループジャパン株式会社所蔵)はサイズが大きいため、作品をロール状で保管しています。2014年のコレクション展にあたって撮影した、修復家による《無題(SFP85-110)》の木枠への貼り込み作業など、本展で展示されている作品の展示風景の一端をご覧頂けます。(HPから)

 

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2024.01.19

即興 ホンマタカシ

 即興 ホンマタカシ

会期 2023年10月6日(金)~2024年1月21日(日)

東京写真美術館

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ホンマタカシは建築物の一室をピンホールカメラに仕立て、世界各地の都市を撮影しました。
外に向かって開かれた小さな穴から差し込む光は、真っ暗な部屋の中に倒立した都市の風景を即興的に描き出します。
そして、この「即興」という言葉が本展では一つのキーワードとなります。作品や展覧会自体に偶然性を取り入れることに作家の現在の関心はあり、作品の中にも文字として現れる本展の英題「Revolution 9」は、イギリスのロックバンド、ビートルズが様々な音源を元にコラージュのように制作した、同名曲へのオマージュとして捧げられています。(HPから)

ホンマタカシが突然、会場で即興演奏を、ということもあるそうです。

私が行った時には、即興演奏には出会えませんでしたが・・・

カメラオブスクラを部屋の規模で実現しています、

画像を作るのに1時間も掛かるそうです。

デジタルの時代に写真とは何かを問います。

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《DDP,Seoul》2023 発色現像方式印画 2点組

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《York New》
THE NARCISSISTIC CITYより 2013
発色現像方式印画
《York New》
THE NARCISSISTIC CITYより 2015
発色現像方式印画(2点組)
《The National Art Center,Tokyo》
THE NARCISSISTIC CITYより 2013Art National The
City Narcissistic The series the from
2013
コンタクトプリ (ゼラチン・シルバー・プリント(コンタクトプリント、20点組)

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《mount FUJI 17/36》、Thirty-Six Views of Mont Fujiより 2019 発色現像方式印画
《mount FUJI 9/36》、Thirty-Six Views of Mont Fujiより 2016 発色現像方式印画

本展は撮影可でした(条件あり)
撮った写真をまとめてみました。


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2024.01.15

ハッピー龍イヤー!〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜

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ハッピー龍イヤー!〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜

会期 2024年1月2日(火)~2月3日(土)

静嘉堂文庫美術館

展覧会の構成です。
(画像はクリックで拡大表示になります)
ホワイエ ~龍、丸の内でお迎え~
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ホワイエでは、景徳鎮の竜文壺、龍文盤などを展示。

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第1章 龍、東アジアを翔ける
中国で生まれた”龍”は、前漢時代(BC3~AD1世紀)には、その図様は定型化しています。日本では農耕生活が始まる縄文時代~弥生時代(BC10~AD3世紀)のころ、水源に繋がる蛇紙信仰があったと推定され、これが大陸渡来の龍に触れ、融合したとみられています。(展示解説から)
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摩尼宝珠図 鎌倉時代(14世紀)
龍宮とみられる壮麗な楼閣、火焰光を放つ3つの宝珠、それらを下方から讃迎するのは青龍 「難陀龍王」と赤龍「跋難陀龍王」。仏画の一つである本作は、鎌倉時代の偽経「如意宝珠転輪秘密現身成仏金輪呪王経』に説かれる図像を典拠とした白描画などが手本と考えられる。(キャプションから)

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第2章 優、中国工芸に降臨す
この展示室では、龍がモチーフとなっている明(1368~1611)~清(1611~1912)時代の工芸品を集め陳列しています。(展示解説から)
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龍涛堆朱盒 一対 清時代(18~19世紀)

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第3章 龍、日本を駆けめぐる
中国で生まれ、朝鮮半島や日本に伝えられた”龍”は奈良時代(710~791)に入るとより本格的にそのイメージが伝えられ、以降、日本の思想や文学、美術、人々の生活の中に定着していきます。(展示解説から)
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重文 橋本雅邦 龍虎図屏風 明治28年(1895)
第四回 内国勧業博覧会の屏風絵競演
鈴木松年《群仙図屏風》と並べての展示です。
博覧会では、両作とも受賞を逃しました。
龍虎図屏風の「小さい龍の顔が老いている」などと、マスコミ受けがよくなかったそうです。
今では両者それぞれの代表作として高く評価されたいます。

第4章 龍、茶道具に入り込む(第4章のみ撮影不可です)
茶入れ、楽茶碗、伝 尾形光琳の軸などの展示。
曜変天目(稲葉天目)も展示されています。

撮ってきた写真をまとめてみました。


―HPの解説ー
想像上の動物である「龍」は、古代中国で誕生しました。
天に昇り、雨を降らせるなど様々な力をもつとされ、強さや権力を象徴する龍は、吉祥図様として、東アジアの絵画をはじめ、数多くの工芸品に取り上げられています。
中国の「五行思想」※とも結びついた龍は、四神の中で東方を護る青龍となり、西方の白虎と“玉環”を取り合う図像も多く認められます。これは陽(東方)と陰(西方)のバランスが取れていることを示し、それにちなむ「龍虎図」がよく知られています。鳳凰と組み合わせて皇帝と皇后を象徴した「龍鳳図」、雲を従わせ天空を飛翔する「雲龍図」、波間に姿を現す「龍濤図」など、龍は多彩な姿で表され、人々に愛されてきました。

本展では、重要文化財の橋本雅邦≪龍虎図屏風≫(1895年)をはじめ、龍のモチーフとする作品を幅広いジャンルから集めました。これまで公開される機会が少なかった作品も、ここぞとばかりに登場いたします。
古来人々がその霊力、吉祥を呼ぶ力に願いを込めた「龍」の絵画・工芸品を、2024年・辰年正月の「静嘉堂@丸の内」にて、どうぞお楽しみ下さい!

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2024.01.10

開館記念展「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」第2期:近代皇室を彩る技と美

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リニューアルオープン後の皇居三の丸尚蔵館に初めて行ってきました。

年末にぶらりと出かけたのですが、入場時間予約制になっていて、なんと最終日まで空きがないということでした。
よく確認しないで行ったのが間違いでした。 

三の丸尚蔵館には改装前によく通いました。
また一つ、ぶらりと立ち寄ることができる施設が減りました。


平成5年11月3日、開館30周年を迎える三の丸尚蔵館が「皇居三の丸尚蔵館」と名称を新たにリニューアルオープンしました。

今回のリニューアルは、同館の管理・運営が宮内庁から独立行政法人国立文化財機構に移管されたことによるものです。旧館を取り壊し新たに建設された新館は、地下1階・地上3階建て。地上1階にはふたつの展示室が設けられ、2・3階には収蔵庫が設置されました。

入場無料から有料(無料対象者あり)に代わり、入場時間予約制になりました。

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開館記念展「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」第2期:近代皇室を彩る技と美


令和6年1月4日(木)~3月3日(日)
前期:1月4日(木)~2月4日(日)
後期:2月6日(火)~3月3日(日)
※会期中、一部展示替えあり

会場 皇居三の丸尚蔵館 第2期~第4期:展示室1・2

展示室は一部の資料、作品を除いて撮影可でした。(条件あり)

エントランス(受付、ロッカー、展示室入り口)手前にトイレ。
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展示室入り口
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展示室2
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展示室1
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展覧会の構成です。
第一章 天皇皇后ゆかりの品々ー明治・大正・昭和
めまぐるしく情勢が変化した近代日本において、国家元首、そして終戦後は国の象徴として、さまざまな公務にあたった天皇と、それを支えた皇后。
皇居三の丸尚蔵館が収蔵する天皇皇后の身近にあった品々と共に3つの時代ー明治・大正・昭和ーをたどります。

第二章 皇室の慶祝と宮殿を彩った調度
明治以降、宮殿では宮廷の行事や式典が盛大に行われました。
そして、皇室のさまざまなお祝い事で宮殿を飾るために、当時の有名な芸術家、特に帝室学芸員たちによって、多くの品々が制作され献上されました。
ここでは、そうした作品を通じて、皇室のお祝いごとと明治宮殿の装飾について見ていきます。
(以上、鑑賞ガイドからの引用です)
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撮った写真をまとめてみました。



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2024.01.06

博物館に初もうで 謹賀辰年―年の初めの龍づくし―

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博物館に初もうで 謹賀辰年―年の初めの龍づくし―

本館 特別1室
2024年1月2日(火) ~ 2024年1月28日(日)

東京国立博物館本館 特別1室


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”博物館に初もうで”
今年は1月3日に行ってきました。
外国人の方も含めて大勢の人で賑わっていました。

本館 特別1室の特集展示のほかに、
毎年恒例の、松林図屏風ほか新年の訪れを祝して選んだ吉祥作品が展示されています。

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(画像はクリックで拡大表示になります)

展覧会の構成です。
第1章 流麗闊達めでたし書画
第2章 細工は流流仕上げをご覧じろ
第3章 龍は何しに日本へ?
第4章 筋骨隆隆

スマホで撮った写真・動画をまとめてみました。


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2024.01.02

新年のご挨拶

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薬師堂天井絵 狩野信矩作 雲龍図


能登半島地震が発生し、切ない年明けになってしまいました。
地震が早く収まること、そして早期の復興を祈念いたします。

落ち着いた折には、ささやかな支援になるのであれば現地の美術館、博物館を訪れたいと思っています。
(3.11東日本大震災の年には2度ほど被災地を訪問しました)

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拙ブログ、本年もよろしくお願いいたします。

 

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