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2023.11.08

大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ

20231100

大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ

2023年11月 1日(水) ~ 2023年12月25日(月)

国立新美術館

大巻伸嗣はこれらの作品で、何を表現、伝えようとしているのか・・・
出品リストの解説に詳しいです。
”HPで予習”または”会場にある作品リスト”を読んでからの鑑賞がお勧めです。
脳の回転が鈍い自分にはなかなか難しい世界でもありました。

(画像はクリックで拡大表示になります)
20231103
20231102
Gravity and Grace, 2023
ステンレス、LEDライト 700×Φ400cm 展示空間50×8×8 詩:関口涼子


20231133
20231134
《Gravity and Graceーmoment 2023 》
フォトグラム、RCペーパー


20231132
《Liminal Air TimeーSpace 真空のゆら。》2023
布、ファン、ライト 展示空間:24×41×8m 布:36.8×15m


20231135
20231137
《Linear Fluctuation》2019-2021
水彩、紙


20231136
《Drawing in the Dark》2023などの展示風景
 

 展示構成
1《Gravity and Grace》

2《Gravity and Grace ̶ moment 2023》

3 舞台美術、コラボレーション
3-1 舞台「Rain」のためのドローイング
3-2《Memorial Rebirth TAIWAN Road》のためのドローイング
3-3《Liminal Air Fluctuation̶Existence》のためのドローイング

4《Liminal Air Space ̶ Time 真空のゆらぎ》

5《Linear Fluctuation》

6《Rustle of Existence》

7ドローイング
7-1《影向の家》のためのドローイング
7-2《影向の家》のためのドローイング
7-3《Drawing in the Dark》
7-4《Drawing in the Dark (栗林公園)》
7-5《影向の家》のためのドローイング
7-6《無題》
7-7《無題》
7-8《無題》
7-9《ファントム・マウンテン》

 

―HPの解説ー
大巻伸嗣(1971年岐阜県生、神奈川県在住)は、「存在するとはいかなることか」という問いを掲げ、身体の感覚を揺さぶるような大規模なインスタレーションを創り出してきた現代美術家です。大巻は、そうしたスケールの大きな創作を、日本はもとより、アジアやヨーロッパなど世界各国で発表し、高い評価を得てきました。また、地域を活性化するアート・プロジェクトから舞台芸術まで、多くの人々と協働して空間を変容させるさまざまな現場でも比類のない資質を発揮しています。

大巻の空間に包み込まれた私たちは、この世界における我が身の存在に、新たな視点を投げかけることになります。空間に痕跡を残すことで自らの身体を実感し、また、闇に包まれたり、強烈な光に照らされたりすることで、身体だけでなく、意識や感覚に、内省的に向き合うことを促されるのです。

大巻は、現代社会がどのような歴史を経て今に至り、現在どのような問題を抱えているかを深く考察し、それをもとにインスタレーションの着想を得てきました。また、光と闇を重要な要素とする大巻の空間は、太陽のリズムとともに在るこの世界を象徴するかのような始原的な感覚を湛えています。この始原性とも関わるのが、大巻が好んで用いてきた繊細かつ濃厚な装飾的な造形です。人間は、自然を抽象化した文様を身近なものとすることで、自然に寄り添って生きてきたからです。大巻のインスタレーションは、現代社会に対する優れた批評である一方、人間に普遍的にそなわる根源的な造形志向を色濃く反映しているのです。

本展覧会は、国立新美術館で最大の、天井高8m、2000m²にも及ぶ展示室をダイナミックに使って開催されます。この広大な空間でなければ展示できないインスタレーションは、観客の身体的な感覚と強く響き合い、細分化した世界に生きる私たちが失った総合的な生の感覚を喚起することでしょう。展示には、映像や音響、そして詩も用いられるほか、会場内でのパフォーマンスも予定されています。大巻が創り出す、現代の総合芸術をお楽しみいただければ幸いです。

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