特別企画展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」
特別企画展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」は、
水野美術館で開催されています。
会期 2023年7月29日(土) 〜9月24日(日)
国内屈指の肉筆浮世絵コレクション 長野で初の展覧会です。
展覧会の構成です。
第一展示室(3階)に菊池契月の《歌舞図》
第二展示室に菊池契月、上村松園、鏑木清方、池田蕉園、伊藤深水などの作品を展示。
どの作品も見ごたえのある秀作でした。
続いて企画展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」の会場です。
(画像はクリックで拡大表示になります)
本展は、光ミュージアム(岐阜県高山市)が所蔵する肉筆浮世絵コレクションから、選りすぐりの111点を一挙に公開する展覧会です。葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳らをはじめとする絵師とその門下たちの作品を通して、江戸中期から明治期にいたるまでの肉筆浮世絵の流れをご紹介します。(HPから)
素人には圧倒的に?見知の浮世絵師の作品が展示されていました、ある意味発見でした。
第一章 肉筆浮世絵の展開
宮川長春《立ち美人》 正徳~享保年間(1771~36)
歩行中の遊女が呼びとめられて振り返るという見返り美人の図である。朱地に梅花模様の衣装も華やかで、長春の特徴が最も表現された遊女の立ち姿である。(キャプションから)
司馬江漢《唐美人》 天明年間(1781~89)
鳥文斎栄之《小野小町》 寛政年間(1789~1801)
小野小町に桜といえば「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」という有名な和歌が思い出されよう。本図も色褪せていく桜を見ながら年老いていく自分のことを嘆く小野小町の心情を描いているのであろうか。(キャプションから)
第二章 百花繚乱・多彩な作品群
葛飾北斎《日 龍 月》 寛政12~文化5年(1800~08)
喜多武清《ほろ酔い》 享和~寛永年間(1801~54)
ほろ酔いなのであろうか、遊女と思しき女性が座して物憂げな表情を見せている。(キャプションから)
鳥園斎栄深、鳥君山《円窓の三美人》 寛政年間(1789~1801)
右は平安時代の歌人である小野小町、中央は中国・唐時代玄宗皇帝の后である楊貴妃、左は吉原遊郭の遊女、扇屋の花扇と推測される。時代と国を超えて、三人の絶世の美女たちの揃い踏みといったところだ。(キャプションから)
歌川豊春《遊女と禿》寛政年間(1789~1801)頃
吉原の遊女のかゆい背中を禿が「ここですか」と掻いてやっているところと見えるが、肉筆画にも錦絵にもあまり例を見ない微笑ましい情景である(キャプションから)
第三章 上方と地方で描かれた肉筆浮世絵の展開
―HPの解説ー
江戸時代に誕生し、現在も国内外で高い注目を浴びる浮世絵。このうち多色摺(たしょくずり)木版の錦絵は、大量に制作された木版画であるのに対し、「肉筆浮世絵」は浮世絵師が直接筆をとり丹念に描いた貴重な1点物の作品です。
肉筆浮世絵は美人画を中心に描かれ、各時代を代表する絵師たちによって様々な女性像が表現されました。それらの女性の顔立ちや着物の模様、髪の毛1本1本の丁寧な描写からは、絵師それぞれの個性や技術を直に感じ取ることができます。
本展は、光ミュージアム(岐阜県高山市)が所蔵する肉筆浮世絵コレクションから、選りすぐりの111点を一挙に公開する展覧会です。葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳らをはじめとする絵師とその門下たちの作品を通して、江戸中期から明治期にいたるまでの肉筆浮世絵の流れをご紹介します。
この機会に、浮世絵師たちが生み出す精緻で華麗な美の世界をどうぞご堪能ください。
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