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2023.08.20

本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語 東京都写真美術館

本橋成一とロベール・ドアノー
交差する物語

会期 2023年6月16日(金)~9月24日(日)

東京都写真美術館


ロベール・ドアノーの作品は、展覧会で頻繁に観てきて?本展の作品も既視感があるのですが、本橋成一作品をまとめて観るのは初めてです(だと思います)

展覧会場にも記されている2人の言葉

写真や映像は、相手に対する想いとイマジネーションだ。(本橋 成一)
相手をこよなく愛してこそ、写真を撮ることが許されるのだ。(ロベール・ドアノー)

人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語。

生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、その作品の中には、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュが含まれています。


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1991年、本橋はドアノーと会う約束をし、フランスにみかったものの、飛行機の到着が遅れ、待ち合わせ場所のホテルにドアノーの姿はなかった。しかし、ホテルの受付にはメッセージが添えられた1冊の写真集『La Compagnie des Zincs』(セゲール社、1991年)が託されていた。
本橋、カウンターの輩には気をつけたまえ、僕は奴らにとことんやられてしまったからね  ロベール・ドアノー 1991年6月 

展覧会の構成は次の通りです。
第1章 原点
この世界に生きる喜び、またそこで起こる出来事を目撃できる喜びを刻印する方法として私は写真を撮ってきたように思う。(ロベール・ドアノー)
「どこに軸足を置いて写真を撮るのか」あの言葉は、上野英信さんの生き方そのものだった。(本橋成一)
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ロベール・ドアノー《エベール広場の子どもたち、パリ》1945年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《羽幌炭 北海道 羽幌町》〈炭鉱〉より 1968年 ©Motohashi Seiichi

第2章 劇場と幕間
ときおり、街路で繰り広げられるスペクタクルは楽しい気分に浸らせてくれる。(ロベール・ドアノー)
サーカスはぼくにとって、とても居心地がいいところだった。(本橋成一)
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ローベール・ドアノー《ラリー・アドラーとカレノハーモニカ、パリ》1946年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《木下サーカス 東京 二子玉川園》1980年 ©Motohashi Seiichi

第3章 街・劇場・広場
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ロベール・ドアノー《“リヴォリ通りのスモックたち”》1978年©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《築地市場 東京》1984年、右)本橋成一《木下サーカス 東京 二子玉川園》1980年 ともに ©Motohashi Seiichi

第4章 人々の物語
ただ見ること、それ自体が幸せそのものに感じられる日もある・・・・その喜びが溢れんばかりになって、誰かと分かち合いたくなるんだ。(ロベール・ドアノー)
「核」ではなくて「いのち」というテーマでくくってみたらなんと分かりやすかったことか。(本橋成一)
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ロベール・ドアノ― 《“4本のヘアピン、サン・ソヴァン”》1951年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

第5章 新たな物語へ
写真は、時間とともに、本のページのあいだに挟まった小さな押し花を想い起させるような力を担っているのだ。(ロベール・ドアノー)
生まれては消えていく「いのち」の中に、同じ「いのち」、同じ人は絶対にいない(本橋成一)

 


“Motohashi Seiichi & Robert Doisneau Chemins Croisés” PR movie
TOPMUSEUM 東京都写真美術館

―HPの解説ー
このたび東京都写真美術館では「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展を開催いたします。本橋成一は東京に生まれ、50年以上にわたり、写真と映画によって、揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録してきました。一方ロベール・ドアノーは、パリや自身が生まれたパリ郊外を舞台として、常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきました。生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュを残しています。そして、それぞれに第二次世界大戦による混乱を経験した二人は、慎ましくも懸命に生きる人々の営みの中に、力強さと豊かさを見出し、失われゆく光景とともに写真に収めてきました。 多くの対立、紛争の絶えない現代において、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語を通して、生きることの豊かさについて考える機会となれば幸いです。

 

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