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2023.08.24

ピーター・シスの闇と夢 八王子夢美術館

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ピーター・シスの闇と夢

会期 2023年6月30日(金)〜8月31日 (木)

八王子夢美術館


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(画像はクリックで拡大表示になります)


展示内容(作品)は以下の通りです。
第一章 「かべのなか」
「かべ」はシスの代表作のひとつである。本作は彼の人生の原点、つまりアイデンティティーを表しています。冷戦時代(1945-91年)の只中、ソ連の支配下に置かれたチェコスロヴァキアに生まれたシスは共産主義に統制された厳しい社会の中で育ちました。
2.かべ ―鉄のカーテンの中に育って 2007年
ぼくは検閲の中で生まれた。
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かべ ー鉄のカーテンのむこうに育って 絵本原画 2007年
羽がついた自転車で飛ぶ少年の姿は自由の象徴です。

1.三つの金の鍵 ―魔法のプラハ 1994年
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三つの金の鍵 ―魔法のプラハ 絵本原画 1994年
シス自身が記憶のなかにあるプラハの街を巡りながら、自分のルーツをたどる物語。

6.6,000個の目覚まし時計の島 1974年
5.擬態 1974年
7.頭 1979年
8.選手たち 1982年

第2章 自由の国
アニメーションの作品が国外で高く評価されたシスは、ついについに「かべ」の外に飛び出す切符を手に入れます。
10.誰かに仕えなければいけない 1983年
11.ニューヨーク・タイムズ ブックレビュー誌の挿絵 1984-96年
15.アメリカ合衆国の馬車 2004年
14.ずーっとしあわせ 1987年
9.リトルシンガー 1983年

第3章 子供たちのために
アメリカ市民となった翌年の1990年シスは、テリー・ライタと結婚します。1992年に娘マドレーヌが、その2年後に息子のマテイが産まれ、家族ができたのです。
17.コモド 1993年
18.マットくんのしょうぼうじどうしゃ 1998年
19.マットくんのトラックトラック 1999年
20.マットくんのふわふわヤッホイ! 1999年
21.マットくんのきょうりゅうだ! 2000年
22.マドレンカ 2000年
23.マドレンカの犬 2002年
24.わたしはバレリーナ 2001年
25.モーツアルトくん、あ・そ・ぼ! 2006年
26.映画『アマデウス』のポスター 1984年

第4章 探求の旅
27.とおいとおい北の国のちいさなほら話 1993年
28.チベット 赤い箱のひみつ 2998年
29.島の言葉 2011年
30.ロビンソン 2017年

第5章 夢を追う
32.夢を追いかけろ クリストファー・コロンブスの物語 1991年
33.星の使者 ガリレオ・ガリレー 1996年
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星の使者 ガリレオ・ガリレイ 絵本原画 1996年

34.生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯
35.飛行士と王子様 サン=テグチュベリの生涯 2014年
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飛行士と星の王子様 サン=テクジュベリの生涯 絵本表紙原画 2014年

36-1 ニッキ―とヴェラ ―ホロコーストの静かな英雄と彼が救った子供たち 2018年
36-2 水晶の夜 2019年
16-1 クジラ
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クジラ ニューヨーク都市圏交通公社アートプロジェクトポスター 2001年
2001年にニューヨーク都市圏交通公社(MTA)から地下鉄車内に飾るポスターのデザインを依頼されたシスは夕焼けに照らされて黒い影となったマンハッタンをクジラにみたてて描きました。

16-2 ハッピー・シティー 2003年
40.イエロー・サブマリン 2015年
  アイ・アム・ア・マン 2017年
38.フライングマン 2011年
39-1 手 1994年
 

―HPの解説ー
現代アメリカを代表する絵本作家ピーター・シス。その作品は国際アンデルセン賞など数々の絵本賞で称えられ、多くの人々を魅了しています。

1949年にチェコスロヴァキア(現チェコ共和国)に生まれ、首都プラハや留学したロンドンでアニメーションを学んだシスは、ベルリン国際映画祭アニメーション部門で金熊賞を受賞するなど高い評価を得ます。しかし、当時のチェコスロヴァキアは冷戦の暗い影にのみこまれ、独創的な表現が許されがたい状況にありました。国際的に活動していた映像作家の父や、アメリカで暮らしたことのある祖父の影響で、幼いころから多様な文化に親しんでいたシスは、より自由な表現を求めアメリカでの活動を選びます。

シスの絵本は、祖国チェコへの想いを描いた作品、小さな子どもたちのための作品、広い世界を旅した英雄の物語、ダーウィンやガリレオなど強い意思を貫いた偉人の伝記など、そのテーマは様々です。また、アニメーションや新聞・雑誌の挿絵、公共空間のためのアートプロジェクトなど、その創作の軌跡には表現することの渇望と喜びが溢れています。

本展覧会では、影から光へとたどってきたシスが人生をかけてつむいだ、闇と夢が織りなす作品の数々を紹介します。

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