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2023.08.28

TOPコレクション何が見える?「覗き見る」まなざしの系譜 東京都写真美術館

TOPコレクション何が見える?「覗き見る」まなざしの系譜

東京都写真美術館

会期 2023年7月19日(水)~10月15日(日)

TOPコレクションの中から、映像史・写真史に関わる作品と資料を中心に、「覗き見る」ことを可能にした装置と、それによって作り出されたイメージ、そして「覗き見る」ことからイマジネーションを広げた、作家たちの多様な表現を紹介した展覧会です。

カメラ・オブスクラ、眼鏡絵、のぞきからくり、などのお馴染み装置を実際に体験、
プラクシノスコープ、キネトスコープなどの装置で動きだすイメージを実見できるなどの楽しい展示で楽しめる展覧会になっています。

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(画像はクリックで拡大表示になります)

5章の「覗き見る」まなざしの先に、には現代作家の作品が展示されています。(奈良原一高、オノデラユキ、出光真子、伊藤隆介)
その中で、奈良原一高の作品に注目しました。
奈良原一高の、深い精神性を感じられる作品が好きで過去によく展覧会を観てきたのですが・・・
この作品は初めて拝見しました。

奈良原一高《インナーフラワー: 》<空>より 1991年 ゼラチン・シルバー・プリント
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《インナー・フラワー:ゆり》  《インナー・フラワー:ギンガジューム》

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《インナー・フラワー:アリウム》  《インナー・フラワー:あざみ》

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《インナー・フラワー:ヒアシンス》  《インナー・フラワー:ギリア》

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《インナー・フラワー:けし》  《インナー・フラワー:アンジェリケ》

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《インナー・フラワー:ユーチャリス》  《インナー・フラワー:ばら・ティネケ》 

奈良原一高は1990年の春、胸腺腫瘍手術のため入院した際にMRIやX線検査を受ける。その過程でX線写真を利用した《復活》 (1990) を着想し、退院後に発表した。さらに、親しい医師の協力のもと《インナー フラワー》 (1991) の制作に着手した。(キャプションから) 


この展覧会の構成は次の通りです。
1. 覗き見る愉しみ
2. 観察する眼
3. 立体に視る
4. 動き出すイメージ
5.「覗き見る」まなざしの先に

―HPの解説ー
本展では、東京都写真美術館が所蔵する、映像史・写真史に関わる豊富な作品と資料を中心に、「覗き見る」ことを可能にした装置と、それによって作り出されたイメージ、そして「覗き見る」ことからイマジネーションを広げた、作家たちの多様な表現をご紹介します。
写真や映像を撮影する装置として発明されたカメラは、同時に覗き見る装置でもあるといえます。カメラの原型となったカメラ・オブスクラは、外界の景色を写し取るため、真っ暗な箱の一方の壁にピンホールを開けた装置で、その後ピンホールはレンズに代わり、箱は小型化され、携帯可能なサイズとなっていきます。このカメラ・オブスクラを反転させた構造を持ち、レンズ越しに絵を覗いて鑑賞する視覚装置がかつて存在しました。それらはピープショーと総称され、様々な形態が考案され、興行としても成立していきます。
覗き見る装置のヴァリエーションとしては、顕微鏡や望遠鏡に代表される光学機器や、ステレオスコープのような立体視のための器具、キネトスコープなどの動く絵を創り出す機械が挙げられます。こうした多種多様な装置の発明と流行により、まだ見ぬ新たなイメージの誕生が後押しされ、無数の表現が生み出されてきました。
覗き見る装置は、現代の私たちをとりまくメディア環境はもちろん、写真・映像で表現をおこなう際の形式的な前提をも形作ってきたと言えます。現代にも受け継がれる、「覗き見る」まなざしの系譜を、写真美術館のコレクションから探求します。

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2023.08.24

ピーター・シスの闇と夢 八王子夢美術館

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ピーター・シスの闇と夢

会期 2023年6月30日(金)〜8月31日 (木)

八王子夢美術館


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(画像はクリックで拡大表示になります)


展示内容(作品)は以下の通りです。
第一章 「かべのなか」
「かべ」はシスの代表作のひとつである。本作は彼の人生の原点、つまりアイデンティティーを表しています。冷戦時代(1945-91年)の只中、ソ連の支配下に置かれたチェコスロヴァキアに生まれたシスは共産主義に統制された厳しい社会の中で育ちました。
2.かべ ―鉄のカーテンの中に育って 2007年
ぼくは検閲の中で生まれた。
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かべ ー鉄のカーテンのむこうに育って 絵本原画 2007年
羽がついた自転車で飛ぶ少年の姿は自由の象徴です。

1.三つの金の鍵 ―魔法のプラハ 1994年
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三つの金の鍵 ―魔法のプラハ 絵本原画 1994年
シス自身が記憶のなかにあるプラハの街を巡りながら、自分のルーツをたどる物語。

6.6,000個の目覚まし時計の島 1974年
5.擬態 1974年
7.頭 1979年
8.選手たち 1982年

第2章 自由の国
アニメーションの作品が国外で高く評価されたシスは、ついについに「かべ」の外に飛び出す切符を手に入れます。
10.誰かに仕えなければいけない 1983年
11.ニューヨーク・タイムズ ブックレビュー誌の挿絵 1984-96年
15.アメリカ合衆国の馬車 2004年
14.ずーっとしあわせ 1987年
9.リトルシンガー 1983年

第3章 子供たちのために
アメリカ市民となった翌年の1990年シスは、テリー・ライタと結婚します。1992年に娘マドレーヌが、その2年後に息子のマテイが産まれ、家族ができたのです。
17.コモド 1993年
18.マットくんのしょうぼうじどうしゃ 1998年
19.マットくんのトラックトラック 1999年
20.マットくんのふわふわヤッホイ! 1999年
21.マットくんのきょうりゅうだ! 2000年
22.マドレンカ 2000年
23.マドレンカの犬 2002年
24.わたしはバレリーナ 2001年
25.モーツアルトくん、あ・そ・ぼ! 2006年
26.映画『アマデウス』のポスター 1984年

第4章 探求の旅
27.とおいとおい北の国のちいさなほら話 1993年
28.チベット 赤い箱のひみつ 2998年
29.島の言葉 2011年
30.ロビンソン 2017年

第5章 夢を追う
32.夢を追いかけろ クリストファー・コロンブスの物語 1991年
33.星の使者 ガリレオ・ガリレー 1996年
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星の使者 ガリレオ・ガリレイ 絵本原画 1996年

34.生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯
35.飛行士と王子様 サン=テグチュベリの生涯 2014年
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飛行士と星の王子様 サン=テクジュベリの生涯 絵本表紙原画 2014年

36-1 ニッキ―とヴェラ ―ホロコーストの静かな英雄と彼が救った子供たち 2018年
36-2 水晶の夜 2019年
16-1 クジラ
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クジラ ニューヨーク都市圏交通公社アートプロジェクトポスター 2001年
2001年にニューヨーク都市圏交通公社(MTA)から地下鉄車内に飾るポスターのデザインを依頼されたシスは夕焼けに照らされて黒い影となったマンハッタンをクジラにみたてて描きました。

16-2 ハッピー・シティー 2003年
40.イエロー・サブマリン 2015年
  アイ・アム・ア・マン 2017年
38.フライングマン 2011年
39-1 手 1994年
 

―HPの解説ー
現代アメリカを代表する絵本作家ピーター・シス。その作品は国際アンデルセン賞など数々の絵本賞で称えられ、多くの人々を魅了しています。

1949年にチェコスロヴァキア(現チェコ共和国)に生まれ、首都プラハや留学したロンドンでアニメーションを学んだシスは、ベルリン国際映画祭アニメーション部門で金熊賞を受賞するなど高い評価を得ます。しかし、当時のチェコスロヴァキアは冷戦の暗い影にのみこまれ、独創的な表現が許されがたい状況にありました。国際的に活動していた映像作家の父や、アメリカで暮らしたことのある祖父の影響で、幼いころから多様な文化に親しんでいたシスは、より自由な表現を求めアメリカでの活動を選びます。

シスの絵本は、祖国チェコへの想いを描いた作品、小さな子どもたちのための作品、広い世界を旅した英雄の物語、ダーウィンやガリレオなど強い意思を貫いた偉人の伝記など、そのテーマは様々です。また、アニメーションや新聞・雑誌の挿絵、公共空間のためのアートプロジェクトなど、その創作の軌跡には表現することの渇望と喜びが溢れています。

本展覧会では、影から光へとたどってきたシスが人生をかけてつむいだ、闇と夢が織りなす作品の数々を紹介します。

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2023.08.20

本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語 東京都写真美術館

本橋成一とロベール・ドアノー
交差する物語

会期 2023年6月16日(金)~9月24日(日)

東京都写真美術館


ロベール・ドアノーの作品は、展覧会で頻繁に観てきて?本展の作品も既視感があるのですが、本橋成一作品をまとめて観るのは初めてです(だと思います)

展覧会場にも記されている2人の言葉

写真や映像は、相手に対する想いとイマジネーションだ。(本橋 成一)
相手をこよなく愛してこそ、写真を撮ることが許されるのだ。(ロベール・ドアノー)

人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語。

生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、その作品の中には、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュが含まれています。


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1991年、本橋はドアノーと会う約束をし、フランスにみかったものの、飛行機の到着が遅れ、待ち合わせ場所のホテルにドアノーの姿はなかった。しかし、ホテルの受付にはメッセージが添えられた1冊の写真集『La Compagnie des Zincs』(セゲール社、1991年)が託されていた。
本橋、カウンターの輩には気をつけたまえ、僕は奴らにとことんやられてしまったからね  ロベール・ドアノー 1991年6月 

展覧会の構成は次の通りです。
第1章 原点
この世界に生きる喜び、またそこで起こる出来事を目撃できる喜びを刻印する方法として私は写真を撮ってきたように思う。(ロベール・ドアノー)
「どこに軸足を置いて写真を撮るのか」あの言葉は、上野英信さんの生き方そのものだった。(本橋成一)
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ロベール・ドアノー《エベール広場の子どもたち、パリ》1945年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《羽幌炭 北海道 羽幌町》〈炭鉱〉より 1968年 ©Motohashi Seiichi

第2章 劇場と幕間
ときおり、街路で繰り広げられるスペクタクルは楽しい気分に浸らせてくれる。(ロベール・ドアノー)
サーカスはぼくにとって、とても居心地がいいところだった。(本橋成一)
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ローベール・ドアノー《ラリー・アドラーとカレノハーモニカ、パリ》1946年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《木下サーカス 東京 二子玉川園》1980年 ©Motohashi Seiichi

第3章 街・劇場・広場
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ロベール・ドアノー《“リヴォリ通りのスモックたち”》1978年©Atelier Robert Doisneau / Contact

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本橋成一《築地市場 東京》1984年、右)本橋成一《木下サーカス 東京 二子玉川園》1980年 ともに ©Motohashi Seiichi

第4章 人々の物語
ただ見ること、それ自体が幸せそのものに感じられる日もある・・・・その喜びが溢れんばかりになって、誰かと分かち合いたくなるんだ。(ロベール・ドアノー)
「核」ではなくて「いのち」というテーマでくくってみたらなんと分かりやすかったことか。(本橋成一)
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ロベール・ドアノ― 《“4本のヘアピン、サン・ソヴァン”》1951年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

第5章 新たな物語へ
写真は、時間とともに、本のページのあいだに挟まった小さな押し花を想い起させるような力を担っているのだ。(ロベール・ドアノー)
生まれては消えていく「いのち」の中に、同じ「いのち」、同じ人は絶対にいない(本橋成一)

 


“Motohashi Seiichi & Robert Doisneau Chemins Croisés” PR movie
TOPMUSEUM 東京都写真美術館

―HPの解説ー
このたび東京都写真美術館では「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展を開催いたします。本橋成一は東京に生まれ、50年以上にわたり、写真と映画によって、揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録してきました。一方ロベール・ドアノーは、パリや自身が生まれたパリ郊外を舞台として、常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきました。生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュを残しています。そして、それぞれに第二次世界大戦による混乱を経験した二人は、慎ましくも懸命に生きる人々の営みの中に、力強さと豊かさを見出し、失われゆく光景とともに写真に収めてきました。 多くの対立、紛争の絶えない現代において、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語を通して、生きることの豊かさについて考える機会となれば幸いです。

 

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2023.08.15

深川八幡祭り(富岡八幡宮例大祭)水かけ祭り2023に行ってきました

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富岡八幡宮御本社神輿(日本一の大神輿)

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(画像はクリックで拡大表示になります)

深川八幡祭り(富岡八幡宮例大祭)水かけ祭り2023

今年は3年に一度の本祭りで、多くの観客で賑わっていました。

大型の台風が近寄ってきたという天気予報、降ったり止んだりの天気でした。

降ると観客の皆さんはアーケードに、地下鉄駅に一時退避しながらでした。
私も雨傘を持っていかなかったので、同様に・・・

前回の本祭りは、コロナ禍で開催中止、前々回の本祭りには私も見に行きました。


スマホで撮った写真、動画をまとめてみました。

 

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2023.08.12

甲斐荘楠音の全貌  東京ステーションギャラリー

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甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性

2023年7月1日(土) ~ 8月27日(日) 

東京ステーションギャラリー


異端の日本画家として、表現者として多彩な個性的作品を創り出してきた甲斐荘楠音(明治27年(1894)~ 昭和53年(1978))は、大正時代の日本画家、昭和20年代 - 30年代の風俗考証家です。
絵画作品の他に、写生帖、スクラップブック、写真、映画、ポスター、沢山の映画衣装などの資料で全仕事を紹介しています。

速水御舟の《京の舞子》(1920年)を意識しながら観に行ったのですが・・・・

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展覧会の構成です。

序章 描く人
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《横櫛》1918年(大正7) 広島県立美術館(7/1~7/30展示)

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《横櫛》大正5年頃(1916) 京都国立近代美術館
楠音出世の名作横櫛は、2幅存在する。
1918年(大正7)村上華岳や土田麦僊が結成した国画創作協会の第一回展には甲斐荘も横櫛を出品、岡本神草と人気を二分する注目の若手となった。

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《幻覚(踊る女)》大正9年頃(1920) メトロポリタン美術館、ニューヨーク

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《舞ふ》大正10年(1921) 京都国立近代美術館

第1章 こだわる人
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《春》大正4年(1929) メトロポリタン美術館、ニューヨーク
脱メランコリック、画業の新局面を切り開いた意欲作。本作は国衙創作協会解散後に関係者たちが結成した美術団体「新樹社」の第一回展に出品された作品。この時代の楠音は、仄暗く陰鬱な画風を改めようと努めている。(キャプションから)

第2章 演じる人
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大夫に扮する楠音 京都国立近代美術館

第3章 越境する人
甲斐荘楠音は衣裳・風俗考証家として、日本の時代劇映画の黄金期を支えました。本展には、東映京都撮影所に保管されていた往年の映画衣裳の数々が展示されます。
往年の人気映画の旗本退屈男、雨月物語、忠臣蔵などなどの時代考証資料、衣裳、ポスターなどが大量に展示されています。

終章 数奇な人
83歳で亡くなるまで生涯完成することなく終わった《畜生塚》
《虹の架け橋(七奸)》大作屏風が展示されています。
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《虹の架け橋(七奸)》大正4~昭和51年(1915~76) 京都国立近代美術館
7人の太夫を描いた作品。大正4年から昭和51年までの長きにわたり、筆を入れ続けていましたが、完成には至りませんでした。

 

―HPの解説ー
甲斐荘楠音(1894-1978/かいのしょうただおと)は、大正期から昭和初期にかけて日本画家として活動し、革新的な日本画表現を世に問うた「国画創作協会」の一員として意欲的な作品を次々と発表しました。しかし、戦前の画壇で高い評価を受けるも1940年頃に画業を中断し映画業界に転身。長らくその仕事の全貌が顧みられることはありませんでした。本展は1997年以降26年ぶり、東京の美術館では初となる本格的な甲斐荘の回顧展です。これまで知られてきた妖艶な絵画作品はもとよりスクラップブック・写真・写生帖・映像・映画衣裳・ポスターなど、甲斐荘に関する作品や資料のすべてを等しく展示します。画家として、映画人として、演劇に通じた趣味人として――さまざまな芸術を越境する「複雑かつ多面的な個性をもった表現者」として甲斐荘を再定義します。

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2023.08.07

虫めづる日本の人々 サントリー美術館

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虫めづる日本の人々

会期 2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)

サントリー美術館


猛暑の今夏、涼しさを求めて美術館へ・・・
と思う方も多いかもしれません。

ぴったりの展覧会が、サントリー美術館で開催中です。
入り口では、鈴虫の鳴き声がながれ、
三階フロアに降りる階段前の壁面には蛍の風景が写されています。
展示室には切紙?の昆虫が吊るされたりもしています。

作品保護のために室温は22℃前後に管理されています。
夏姿(短パン、半そで)で来場、用意されているブランケット利用者も何人か見かけました。

(画像はクリックで拡大表示になります)

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本展では特に江戸時代に焦点をあて、中世や近現代の「虫めづる日本の人々」の様相に触れつつ、虫と人との親密な関係を改めて見つめ直します。(HPから)

展覧会の構成です。
本展は期間中に展示替えがあります。
チラシの若冲作品《菜蟲譜》は8月9日からの展示です。
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第一章 虫めずる国にようこそ
第二章 生活の道具を彩る虫たち
第三章 草と虫の楽園 草虫図の受容について
第四章 虫と暮らす江戸の人々
第五章 展開する江戸時代の草虫図 見つめる、知る、喜び

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《鈴虫蒔絵銚子》一口 江戸時代・17世紀 サントリー美術館
鈴虫は古くから宮中において風雅な虫として親しまれていた。秋の夜に響く美しい鈴虫の音色が、宴に彩を添えることもあったであろう。
本作は、蓋から本体の胴部まで露をおく秋草にとまる鈴虫をあしらっている。(キャプションから)

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《天雅彦物語絵巻》(部分)二巻のうち下 江戸時代・17世紀 サントリー美術館
七夕伝説を題材とした物語。海龍王の天雅彦は地上で長者の末娘と仲睦まじく暮らしていたが、2人を良く思わない天雅彦の父の鬼からさまざまな難題を課されることになる。
千石の米を一粒残さず別の蔵へと移せという課題では、天雅彦が残した衣を振ると蟻が現れて、米粒をはこんでくれたという。(キャプションから)

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《夏姿美人図》喜多川歌麿 一幅 寛政6~7年(1794~95)頃 遠山記念館 
女性が鏡を持ち、化粧をしている。足元には黒い布を貼った蛍籠が置かれ、蛍狩りに出かけるところだとわかる。蛍は恋情と関連が深く、「恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」などの歌が知られるが、本作はこのような文学的背景を受け、女性の淡い恋心を表現した可能性がある。(キャプションから)



サントリー美術館「虫めづる日本の人々」40秒
サントリー公式チャンネル (SUNTORY)


―HPの解説ー
日本美術の特色のひとつとして、草木花鳥が古来大事にされてきたことが挙げられます。そして、それらと比較すると小さな存在ではあるものの、虫もまた重要なモチーフでした。現代において昆虫と分類されるものだけでなく、例えば、蜘蛛、蛙、蛇などの、うごめく小さな生き物たちも虫として親しまれ、物語や和歌、様々な美術作品に登場します。特に蛍や、鈴虫などの鳴く虫は愛好され、深く物語と結びついていた様子が源氏絵や伊勢絵などから伝わってきます。また、草花や虫を描き吉祥を表す草虫図が中国からもたらされ、中世から長く日本で珍重され、多くの絵師たちにも影響を与えました。
江戸時代に入ってからは、本草学の進展や、古画学習、俳諧などの文芸の影響を受けて、草虫図という範疇には収まらない多彩な虫の絵が生み出されます。そして、江戸時代中期以降には、虫聴や蛍狩が娯楽として市井の人々に広まり、やがて江戸の年中行事となりました。この文化は近代、現代においても受け継がれています。日本の虫めづる文化は、長きにわたって育まれてきましたが、大衆化が進んだ江戸時代をピークのひとつとすることは出来るでしょう。
そこで、本展では特に江戸時代に焦点をあて、中世や近現代の「虫めづる日本の人々」の様相に触れつつ、虫と人との親密な関係を改めて見つめ直します。

 

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2023.08.03

7月花散歩 2023

猛暑が続いた7月、日中の散歩は控えざるをえませんでした。

群生は、紫陽花の花から大賀ハスの季節に移りました。
咲く花の種類は減り、木陰を選んでの散歩でした。

スマホで撮った写真・動画をまとめてみました。

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