野又 穫 想像の誤謬 東京オペラシティー アートギャラリー
野又 穫 想像の誤謬
会期 2023年7月6日(木)~ 9月24日(日)
当館コレクションの寄贈者・寺田小太郎氏は野又の作品をこよなく愛し、1980年代から毎年収集を続け、代表作40点あまりが収蔵される最大の所蔵館となりました。(本展解説から)
過去の展覧会で、見るたびに気になる野又穫の絵画。
一度見ると忘れない個性です。
そんな野又穫の大規模展覧会、楽しみにしていました。
展覧会場は、章立てもなくキャプションの類も皆無で、一点一点に番号が振られているだけです。
作品が、展示リストの番号順にも並んいるわけでもありません。
作品リストにある解説を頼りに鑑賞してきましたが・・・今回も?謎を抱えながら、展覧会場を出ることになりました。
本展は撮影可でした。(条件あり)
(画像はクリックで拡大表示になります)
《Voyage-1 2005》 東京オペラシティ アートギャラリー蔵
《Forthcoming Places-2 来るべき場所2》東京オペラシティ アートギャラリー蔵
《Alternative Sights-2》2010 アクリル絵具、キャンバス 作家蔵
《Windscape-11 風見の地11》1997東京オペラシティ アートギャラリー蔵
《Bubble Flowers 波の花》2013 アクリル絵具、キャンバス 作家蔵
(左の作品)《Perspective-21 内なる眺め 21》2001 アクリル絵具、キャンバス
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
《Babel 2005 都市の肖像》2005 アクリル絵具、キャンバス
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
撮った写真をまとめてみました。
―HPの解説ー
目の前に広がる見知らぬ風景に、不思議な構築物がそびえ立つ。なぜか懐かしさを感じさせる野又穫(のまた みのる1955-)の絵画は、架空の光景と一言で片付けることのできない、現実と地続きにある非現実とでもいうべき独特の世界が特徴です。当館コレクションの寄贈者・寺田小太郎氏は野又の作品をこよなく愛し、1980年代から毎年収集を続け、代表作40点あまりが収蔵される最大の所蔵館となりました。
野又は東京藝術大学でデザインを学んだ後、広告代理店のアートディレクターとして勤務するかたわら絵画制作に取り組みました。1986年佐賀町エキジビット・スペースでの個展を皮切りに、いくつかの個展を開催して作家活動に専念することとなり、以降「知る人ぞ知る」作家として熱心なファンの注目を集めてきました。そんな野又は2020年、イギリスの有力ギャラリー、ホワイト・キューブにてオンライン個展が開催された後、同ギャラリー所属が決まり、一躍世界を舞台とする作家となったのです。
そのきっかけは、2004年東京オペラシティアートギャラリーでヴォルフガング・ティルマンスと同時開催で行われた野又の個展でした。来日中の現ディレクターがこの個展を観た記憶が年月を経て結実し、今日の国際的な注目へとつながりました。
企画展示室では初めての個展となる本展では、当館コレクションはもとより、初期から最新作まで、野又穫の全貌を広々とした空間で展示する機会とします。一人のコレクターの眼から始まった作家と美術館の長年の関係、そして世界へ。点が線で結ばれて星座がつくられるように、いくつもの幸せな出来事によって編まれた物語とも言うべき本展に、ご期待ください。
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