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2023.07.06

霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展 そごう美術館

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霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展

会期 2023年6月3日(土)~7月9日(日)

そごう美術館

この展覧会、基本撮影可ですが・・・
展示作品の中で、特に興味を惹かれた「大日如来像の仏塔、獅子像4体」は撮影不可でした。
YouTubeで”大森暁生”と検索すると制作過程の動画が見れます。

約1200年前に空海が東寺に造り、1486年の文明の土一揆で焼失してしまった幻の大日如来像を、空海の定義をもとに大森の解釈を加え10年の歳月をかけ完全な姿で蘇らせ、2023年10月 讃岐国分寺(香川県)に奉納予定です。会場では、この大日如来坐像の仏頭および明王の化身である 獅子像4体を展示いたします。(チラシの解説から)
奉納されたお寺を参拝してみたいと思いましたが、如何せん遠方。


展覧会風景です。
(画像はクリックで拡大表示になります)
作家の言葉とともに・・・

大事なことはその職に就くという覚悟。

大學の卒業制作
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カラスの舟は昇華する 櫛の木、乾漆、米松 1996年 作家蔵

幻に実際に触れることが出来るのが彫刻の最大の魅力である。

彫刻を鏡面ステンレスにはめ込むことで、 フレームの外の「景色を切り取る」という コンセプトが生まれた。鏡を使った作品の多くは実際に見た景色の再現というよりも、 自身の原風景の中を飛んでいる姿 そんな思いで創っています。なのでそのイメージはフルカラーではなく、どこかモノクロなのです。
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Swan in the frame(Type-A) 檜、漆、彩色、ステンレス、アガチス、銅 2005年 個人蔵

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不死の華 檜、漆、金箔、彩色、ステンレス 2016年 個人蔵

作品《抜けない刺の狼》について、
狼の頭になにか象徴的なものを付けた作品にしたいと思った。 

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抜けない刺のエレファント 楠、漆、彩色 2002年 作家蔵

自分にとって動物は愛でる対象ではありません。風のように空高く飛び、稲妻のように地を蹴り、波のごとく大海原を自由に泳ぐ、人間にはとてとても真似できない”超”能力はの敬意と憧れ、それにつきます。

このテーブルの前に座ったものは「なんだお前は?」と言わんばかりに、水場に来たクーガーの鋭い眼光に睨まれることになる。
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月夜のテーブル ーCougarー 楠、漆、彩色、杉、鉄、ガラス 2004年 作家蔵


―チラシの解説からー
彫家・大森暁生 (おおもりあきお / 1971年〜) は、 主に木と金属を素材として実在する ものから架空のものまで命あるものをモチーフに制作しています。その彫刻は、霊気を 帯びているかのように神秘的で、今にも動き出しそうなほどリアルです。

大森は、1996年愛知県立芸術大学卒業後、籔内佐斗司 (やぶうちさとし) 工房で修業し、独立。国内外の ギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館などでの発表のみならず、ファッションブランドやレストラン、 テレビドラマやミュージシャンなど異分野とのコラボレーションも的に行い、表現の幅を広げます。 鏡のギミックによりモチーフが軽やかに浮遊して見える「in the frame」シリーズ、熊本市動物 センターに保護された犬や猫を題材にした「光の肖像」の作品群など多様な作品を発表します。 また、約1200年前に空海が東寺に造り、1486年の文明の土一揆で焼失してしまった幻の大日如来 像を、空海の定義をもとに大森の解釈を加え10年の歳月をかけ完全な姿で蘇らせ、2023年10月 讃岐国分寺(香川県)に奉納予定です。会場では、この大日如来坐像の仏頭および明王の化身である 獅子像4体を展示いたします。

本展では、大学の卒業制作 (カラスの舟は昇華する) (1996年)から、 (ぬけない棘のエレファント) (1999年) や (死に生けるBabirusa-) (2016年)などの代表作、 ファッションブランドとのコラボ レーション作品、「ルパンの娘」 ドラマ版 (フジテレビ) 劇場版 (東映)、 「Get Ready /」 (TBS) への 提供作品、 讃岐国分寺の「完全版大日如来坐像制作プロジェクト」の紹介、そして最新作を今日まで 作家が発してきた言葉とともに約100点展覧いたします。 大森晩生の軌跡とこれからをご覧ください。

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