ルーブル美術館展 愛を描く Ⅳ. 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇
ルーヴル美術館展 愛を描く
国立新美術館
会期 2023年3月 1日(水)~ 6月12日(月)
この展覧会の4章展示場は撮影ができます。(条件あり)
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第4章展示風景
Ⅳ. 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇
Ⅳ-1 アモルとプシュケ
フランソワ・ジェラール 《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》
1798年、油彩/カンヴァス
愛の神アモルとプシュケの恋物語。プシュケは、ギリシャ語で「蝶」と「魂」を意味するそうです。
Ⅳ-2 ロマン主義における男性の情熱
アンヌ= ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾン《エンデュミオンの眠り》1791年エスキース 油彩/カンヴァス
羊飼いの美少年エンデュミオンに恋した月の女神セレネは、全能の神ゼウスに頼んで彼を永遠の眠りにつかせ、毎晩、彼のもとを訪れました。
ジャン=バティスト・ルニョー《 友情の杯を交わすヒュメナイオスとアモル》1820 年頃油彩/紙
クロード=マリー・デュビュッフ《アポロンとキュパリッソス》1821年油彩/カンヴァスアヴィニョン、カルヴェ美術館(1872 年に国から寄託、2021年に国からアヴィニョン市に所有権を移転 )
アポロンと美少年キュパリッソスの愛の神話。
可愛がっていた牡鹿をうっかり投げ槍で殺してしまったキュパリッソスは、生きる気力を失い、永久に嘆き続けたいと神々に哀願した結果、糸杉に変身します。この作品では、牡鹿にもたれるように横たわったキュパリッソスの頭を、かがみこんだアポロンが優しく支えています。
Ⅳ-3 死に至る愛
アリ・シェフェール 《ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊》
1855年、油彩/カンヴァス
ダンテの叙事詩『神曲』の「地獄篇』にに登場するパオロとフランチェスカの悲恋。
古代ローマの詩人ウェルギリウスの案内で地獄を巡るダンテは、不義の恋のために断罪され、永遠に地獄を漂うパオロとフランチェスカの亡霊に出会います。
フランチェスカは政略結婚で嫁いだ先で、夫の弟のパオロと恋に落ち、ある日、嫉妬した夫によって二人とも短刀で刺殺されてしまったのです。
テオドール・シャセリオ―《ロミオとジュリエット》1850 年頃エスキース ︱ 油彩/カンヴァス
テオドール・シャセリオ―《ヘロとレアンドロス》、または《詩人とセイレーン》 19世紀第2四半期 エスキース 油彩/カンヴァス
アフロディテに仕える純潔の巫女ヘロとその恋人レアンドロスの悲恋物語。
ウジェーヌ・ドラクロワ《アビドスの花嫁 》1852-1853 年頃油彩/カンヴァス
舞台は、オスマントルコ帝国、高官の娘ズレイカと、その兄(じつは従兄)で海賊の首領であるセリムの恋仲を死が引き裂く悲恋物語。
ドラクロアが心酔していた同時代のイギリスの詩人バイロンの「アビドスの花嫁」を題材にしています。
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