マリー・ローランサンとモード
「マリーローランサンとモード」は、
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されています。
会期 2023年2月14日(火)~4月9日(日)
※3月7日(火)休館
1月31日に営業を終了した東急百貨店本店土地の再開発計画に伴う、
4月10日以降のBunkamuraの活動について
(この画像(チラシ)はクリックで拡大表示になります
狂騒(レザネ・フォル)の時代のパリ
第一次世界大戦による未曽有の破壊と殺戮を経た後の1920年代のパリは、後に「レザネ・フォル(狂騒の時代)」と呼ばれた。この熱気渦巻くパリに確かな足跡を残した二人の女性がいた。マリー・ローランサンとガブリエル(ココ)シャネルである。
展覧会の構成は以下の通りです。
第一章 レザネ・フォルのパリ
・ローランサンとパリ社交界の女性たち
マリー・ローランサン 《マドモアゼル・シャネルの肖像》 1923年 油彩/キャンヴァス オランジュリー美術館
シャネルは本作の出来上がりに満足せず、描きなおしを要求した。
ローランサンンも譲歩しなかったため、シャネルは本作を受け取ることはなかった。
「シャネルはいい娘だけどオーヴェルニュの田舎娘よ。あんな田舎娘に折れてやろうとは思わなかった」とローランサンは・・・
マリー・ローランサン 《ピンクのコートを着たグールゴー男爵夫人の肖像》 1923年頃 油彩/キャンヴァス パリ、ポンピドゥー・センター
ニューヨークの銀行家の一人娘であったエヴァ・ガバートは、ナポレオン・グールゴー男爵と結婚しパリの社交界の中心人物となった。
この肖像画を気に入り、すぐさまもう一点を注文。その作品がマリー・ローランサンの出世作となった。
マリー・ローランサン 《黒いマンテラをかぶったグールゴー男爵夫人の肖像》 1923年頃 油彩/キャンヴァス パリ、ポンピドゥー・センター
・エティエンヌ・ド・ボーモン伯爵の舞踏会
・シャネルを身にまとう社交界の女性たち
第2章 越境するアート
・ローランサンとバレエ・リュス「牝鹿」
ローランサンの作品さながらのバレー「牝鹿」 ニジンスカ、ブーランクら多彩な個性が終結
マリー・ローランサン 《牝鹿と二人の女》 1923年 油彩/キャンヴァス ひろしま美術館
・シャネルとベレエ・リュス「青列車」
コクトー、ピカソ、シャネルによる当時の流行を詰め込んだ浜辺のバレー「青列車」
・ローランサンと装飾美術
・ローランサンとニコル・グルー
・アール・デコ博 1925
第3章 モダンガールの登場
・1910年代:ポワレからシャネルへ
ジョルジュ・ルパップ 《ポール・ポワレの夏のドレス 『ガゼット・デュ・ボン・トン』誌より》 1913年 ポショワール、紙 島根県立石見美術館
・シャネルの帽子店
・ローランサンと帽子の女たち
マリー・ローランサン 《羽根飾りの帽子の女、あるいはティリア、あるいはタニア》 1924年 油彩/キャンヴァス マリー・ローランサン美術館
・1920年代:モダンガールの誕生
ガブリエル・シャネル 《デイ・ドレス》 1927年頃 神戸ファッション美術館
・1930年代:フェミニンへの回帰
・1930年代のローランサン
エピローグ:蘇るモード
エピローグのみ撮影可でした。
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
マリー・ローランサン 《ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン》 1922年 油彩/キャンヴァス マリー・ローランサン美術館
(中央)カール・ラガーフェルド、シャネル 2011年春夏 オートクチュールコレクションより
《ピンクとグレーの刺繍が施されたロング・ドレス》
2011年 パリ、パトリモアンヌ・シャネル
1983年から30年以上にわたりシャネルのデザイナーを務めたカール・ラガーフェルド(1933-2019)
2011年の春夏オートクチュール・コレクションでは、ローランサンの色使いから着想を得たことをラガーフェルド自信が公言しています。
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