千葉市美術館コレクション選 特集 亜欧堂田善とその時代―異国の風
千葉 市美術館コレクション選 特集 亜欧堂田善とその時代―異国の風
会期 2023年2月7日(火)~3月5日(日)
企画展 没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡と併せて観覧することで、時代背景の理解がより深まるかもしれません。
ー解説パネルからー
本特集では、8・7階企画展示室にて開催の企画展 「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造 の軌跡」 (期間 : 1/13~2/26) に関連し、江戸後期を代表する洋風画家・亜欧堂田善とその師弟・周辺の絵師達、さらに長崎に来舶した清の画家沈南蘋に影響を受けた南蘋派の作品や、 浮世絵における洋風 表現、長崎で土産物として制作された木版の長崎版画などをご紹介致します。
鎖国下の日本にもたらされた異国の文物を受容し、絵師達がそれぞれの表現を模索したこの時代その多彩な広がりをお楽しみください。(解説パネルから)
一部の作品が撮影できます。
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
亜欧堂田善(1748〜1822)
亜欧堂田善 自上野望山下 紙本銅版筆彩 文化元-6年(1804-1809)頃
月僊(1741-1809)
亜欧堂田善は30代の頃、伊勢を訪れて月僊に画を学んでおり、晩年に多く描いた仙人図にはその影響が見て取れます。(キャプションから)
月僊 福禄寿図 紙本着色 1幅 天明(1780-89)後半頃 個人
月僊 牛鹿図 紙本墨画 双幅 寛政(1789-1801)後半文化6年(1809)頃
個人
谷文晁(1763-1840)
田善が画家になったのは松平定信に召し抱えられた47歳の時。
この時、定信の近習だった南画(文人画)家の谷文晁に入門しています。
定信の命により、田善は江戸で技術を磨きました。
谷文晁 芦花照月図 紙本墨画 1幅 文政9年(1826)
司馬江漢(1747-1818)
天明3年(1783)、日本で初めて腐食銅版画(エッチィング)の制作に成功した洋風画家・司馬江漢による肉筆画。田善は先駆者である江漢の影響を受けており、2人の間に師弟関係にあったとする資料も存在します。(キャプションから)
司馬江漢 漁夫図 絹本淡彩 1幅 文化期(1804-18)頃
司馬江漢 西王母図 絹本着色 1幅 天明(1781-89)初期頃
ひときわ目を引くのは、手前に立つ木の造形です。喜多川月麿や歌川国芳といった浮世絵師が本図を参照しており、版本の挿絵や錦絵にこの木を登場させていま す。透視遠近法を用いて奥行き豊かに表された川端の 風景は、浮世絵師達の目にも印象的だったのでしょう。(キャプションから)
亜欧堂田善 真洲先稲荷隅田川眺望 紙本銅版 文化元-6年(1804-1809)頃
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