祈り・藤原新也
会期: 2022年11月26日(土)~2023年1月29日(日)
学生時代のインドへの旅に始まる藤原新也の表現活動は、世界を巡り、その表現のかたちも写真、、文章、絵画、書と多岐にわたります。
その活動を、最新作品を含めて網羅した展覧会。
展示写真などに添えられた言葉、文章もこの展覧会の魅力のひとつです。
展覧会の構成は以下の通りです。
序章
Memento Mori
Memento Vitae
チベット
逍遥遊記
台湾
香港
朝鮮半島
イスタンブール
アメリカ
香港 雨傘運動
渋谷 ハロウィン
いま
日本巡礼
東日本大震災
寂聴
バリ島
禁足の森
藤原新也の私的世界
原初の旅
少年の港
父
序章、Mement Mori(展示風景)
ともしび
ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。
あの人がさかさまなのか、わたしがさかさまなのか。
信じることの愚かさ。 信じることの賢(えら)さ。
天空(チベット高原)展示風景
寿命とは、切り花の限りある命のようなもの。
雨傘運動
東日本大震災(展示風景)
寂聴
(左)禁則の島(沖ノ島) (右)バリ島
少年の港(展示風景)
原初の旅(展示風景)
ひろーい景色の中 ふたつの ちいさな脈拍。
スマホで撮った写真を纏めて見ました。
ーHPの解説ー
開催概要
1944年に福岡県門司市(現 北九州市)に生まれた藤原新也。東京藝術大学在学中に旅したインドを皮切りに、アジア各地を旅し、写真とエッセイによる『インド放浪』、『西蔵(チベット)放浪』、『逍遥游記(しょうようゆうき)』を発表します。1983年に出版された単行本『東京漂流』はベストセラーとなり、社会に衝撃を与えます。また同年に発表された『メメント・モリ』は、若者たちのバイブルとなりました。1989年には、アメリカを起点に西欧へと足をのばし、帰国後は自身の少年時代を過ごした門司港で撮影した『少年の港』をはじめ、日本にカメラを向けます。そして旅のはじまりから50年後、現代の殺伐を伝えるニュースを背に、大震災直後の東北を歩き、コロナで無人となった街に立って、これまでの道程と根幹に流れる人への思いを「祈り」というタイトルに込めます。そして藤原の見た、人が生き、やがて死へと向かうさまは、現在形の〈メメント・モリ(死を想え)〉へと昇華され、新たな姿でわたしたちの「いま」を照らします。
藤原の表現活動で特筆すべきは、写真、文筆、絵画、書とあらゆるメディアを縦横無尽に横断し、それぞれの領域において秀でた表現を獲得していることにあります。
本展は、祈りをキーワードに、初期作から最新作までの作品を一堂に展示して、藤原新也の多彩な仕事を立体的に展開します。
なお本展会場は、一部の作品を除いて撮影可となっております。
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