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2022.09.15

生誕100年 斎藤真一展 瞽女と郷愁、さすらい(小林古径記念美術館)

新潟に遠征してきました。
主目的は小林古径記念美術館訪問です。

当日は、高田市ゆかりの画家
「生誕100年 斎藤真一展 瞽女と郷愁、さすらい」が開催されていました。

会期 2022年7月2日(土)~9月25日(日)

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この展覧会は、生誕100年を記念して斎藤真一作品の代名詞となった「瞽女シリーズ」を中心に、初期から晩年までの作品を展示し、その画業を振り返ります。

”見覚えのある絵”と感じる方も多いのではないでしょうか?
どことなく懐かしいという感覚を持ちながら拝見してきました。

(画像はクリックで拡大表示になります)

展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 初期作品から
第2章 「越後瞽女日」の誕生
第3章 吉原遊女と昭和ロマン、さすらい

展示作品リスト 
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杉本キクエさんは、私を変えた。
人は一体、一生のあいだで
自分を変えてしまうような人何人に逢えるのだろうか。
斎藤真一「瞽女さんと私」『新潟県人』257号(1975年)より
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瞽女杉本キクエ『越後瞽女日記』 1969年(昭和44)頃 板・油彩 小林古径記念美術館蔵(池田コレクション)
杉本キクエ旅姿杉本家瞽女 『越後瞽女日記』 1971年(昭和46) カンバス・油彩  小林古径記念美術館蔵(池田コレクション)

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瞽女 キクエと桜『越後瞽女日記』 1959年(昭和44) カンヴァス・油彩 小林古径記念美術館蔵(池田コレクション)

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瞽女唄 『越後瞽女日記』 1972年(昭和47年)カンヴァス・油彩 小林古径記念美術館蔵(池田コレクション)

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西頸城の瞽女 『越後瞽女日記』 1976年(昭和51) カンヴァス・油彩 小林古径記念美術館蔵
西頸城能生の駅・待合室にて 『越後瞽女日記』 1969年(昭和46) カンヴァス・油彩 小林古径記念美術館蔵

 

「津軽じょんから節」 は青森県津軽地方に伝わる語り物風の口説の一種です。 津軽三味線による演奏を伴い、「津軽よされ節」「津軽おはら節」とともに“津軽三つ物” の一つとして知られています。 越後瞽女らによって唄われた 「新保広大寺くずし」を元唄とし、津軽に伝わって発展したものです。
1973年(昭和48)、 斎藤耕一監督によって同名の映画 が上映され、斎藤真一は映画の挿画と考証を担当しました。(キャプションから)20220935
十三の砂山 『津軽じょんがら瞽女日記』 1974年(昭和49) 板・油彩 小林古径記念美術館蔵(池田コレクション)

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青い昇天 『津軽じょんがら瞽女日記』 1976年(昭和51) カンヴァス・油彩 小林古径記念美術館蔵(池田コレクション)


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チェロの音 1987年(昭和62) カンヴァス・油彩 個人蔵
雪の花 1990年(平成2) カンヴァス・油彩 個人蔵
チューリップの少女1991年(平成3) カンヴァス・油彩 個人蔵

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さすらいの楽師 1979年(昭和54) カンヴァス・油彩 個人蔵
紅いヴィオロン 1985年(昭和60) カンヴァス・油彩 個人蔵

この「吉原炎上」は、私の母の聞き書きによって始めた。
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馬道七丁目(明治吉原細見記) 1978年(昭和53) カンヴァス・油彩 個人蔵
籠の鳥達(明治吉原細見記) 1985年(昭和609 カンヴァス・油彩 個人蔵


『お春瞽女物語』
お春瞽女物語は 越後・出雲崎に伝わるお春瞽女の悲恋物語がもととなっています。
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太郎の曲 『お春瞽女物語』 1975年(昭和50) 板・油彩 古径記念美術館蔵(池田コレクション)

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雪の日の別れ『お春瞽女物語』 1976年(昭和51) 板・油彩 小林古径記念美術館蔵 (池田コレクション)

『お春瞽女物語』は美術館の庭に面した廊下に展示されています。
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―HPの解説ー
岡山県味野町(現在の倉敷市)に生まれた斎藤真一(1922年~1994年)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後に静岡県伊東市で教師として働く傍ら、日展で「鶏小屋」が初入選して画壇デビューを果たします。

1959年、斎藤は西洋への憧れを胸に抱きながらヨーロッパ各地をバイクで巡ります。渡欧中にパリで親交を深めた藤田嗣治から「帰国後は東北を旅するといい」というアドバイスを受けて帰国後に東北各地を訪れると、津軽旅行中に「瞽女」の存在を知り、瞽女に強く心を惹かれました。そして、1964年から斎藤は瞽女を求めて新潟を旅します。約10年間にわたる高田瞽女の取材を経て「越後瞽女日記シリーズ」を発表し、数々の賞を受賞しました。斎藤は瞽女シリーズの後にも吉原遊女をテーマとした作品や郷愁を誘う人物画を描くなど、甘美で叙情的、ロマンティシズムあふれる作品を描いて多くの人々を魅了しました。

今回の展覧会では、斎藤の代名詞となった「瞽女シリーズ」を中心としながら、初期から晩年までの作品を展示し、画業を振り返ります。


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