植田正治 ベス単写真帳 白い風
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フジフィルム スクエア 写真歴史博物館企画写真展
植田正治 べス単写真帖 白い風
会期 2022年6月30日(木)~9月28日(水)
六本木・東京ミッドタウン周辺を訪れた時には「フジフィルム スクエア」に必ずといっていいほど行きます、楽しい写真企画展が見られますから・・・
「ベス単って何?」からでした。
この独特な?ソフトフォーカスその手法は?
植田正治の写真作品展は何度も見てきましたが、「ベス単」なるものを意識してみた作品は記憶にありません。
当時、アマチュア写真家たちの間で流行したのが、「ベスト・ポケット・コダック」という単玉レンズ付きカメラ、通称「ベス単」の、レンズフィルターのフードを外して撮影することで得られる独特のソフトフォーカス効果を使った写真です。(HPから引用)
との解説を読んでもちんぷんかんぷんイメージが浮かびません。
ネット検索すると様々な紹介・解説記事があり、今でもベス単再現に挑戦している人もいるのがわかりました。
技術的・技法的内容を少し頭に入れてからもう一度見てこようかと考えています。
Photo: Shoji Ueda
―HPの解説ー
生涯、生まれ故郷の山陰地方にとどまり、アマチュア精神に貫かれた遊び心と旺盛な実験精神で、写真の新しい地平を築いた植田正治(1913-2000)。独特の感性で創り出された作品は、時代や国境を超えて高い評価を受けるとともに、今なお多くの人々に愛され続けています。
植田正治が写真にのめり込んでいった大正時代は、日本の芸術写真が隆盛を極めた時代でした。当時、アマチュア写真家たちの間で流行したのが、「ベスト・ポケット・コダック」という単玉レンズ付きカメラ、通称「ベス単」の、レンズフィルターのフードを外して撮影することで得られる独特のソフトフォーカス効果を使った写真です。これは数多くの芸術写真の傑作を生みだすとともに、青年期の植田正治もこの手法を黒白撮影に取り入れました。
<白い風>は、それから半世紀後、植田正治がその「べス単」の撮影手法を改めてカラー写真で蘇らせた、日本の風景シリーズです。撮影には、当時最新のネガカラーフィルム「フジカラーF-II」が使われました。本展では、1981年に日本カメラ社から刊行された写真集『白い風』の入稿原稿として使用された当時の貴重なプリントから、40 点を精選し展示します。
今を去る半世紀も昔のこと、私がこの道に入ったころのベス単派と称される一群の人たちの表現技巧は、安物とはいえこのレンズによる独特のソフト描写で、一世を風靡したものであります。ならば、この蒼然たる芸術写真を現代風カラーネガ法による天然色写真に再現したら、いかなるものができるのであろうかというのが発想源で、これがいたくわが好奇心を刺激したことなのであります。
- 植田正治
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