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2022.06.05

スコットランド国立美術館 美の巨匠たち

スコットランド国立美術館 美の巨人たちは、
東京都美術館で開催されています。

会期 2022年4月22日(金)~7月3日(日)


スコットランド国立美術館所蔵の巨匠の名品で、ルネサンスから19世紀後半までの西洋絵画史の流れを紹介、その流れの中で活躍したイングランド、スコットランドの画家の名品も展示しています。

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(左)ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》(部分)1618年 油彩・カンヴァス
18歳から19歳のベラスケスが自身の才能を世に示した初期の傑作。
(右)ジョシュア・レイノルズ《ウォルドグレイブ家の貴婦人たち》(部分)1780-81年 油彩/カンヴァス
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(この画像(チラシ)はクリックで拡大表示になります) 

 

展示構成は以下の通りです。
プロローグ スコットランド国立美術館
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アーササー・エルウェル・モファット《スコットランド国立美術館の内部》1885年 水彩、白の不透明水彩・紙


第一章 ルネサンス
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アンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)
《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》1470年頃 テンペラ、油彩・カンヴァス(板から移行)
ラスキンの聖母という通称は、英国の評論家・美術家のジョン・ラスキンの所蔵品であったことによります。(キャプションから)
ヴェロッキオは、レオナルド・ダ・ヴィンチの師匠です。

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エル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》1600年頃 油彩/カンヴァス
正面を向いたキリストが、右手を上げて祝福し、左手を世界を表す水晶玉に置く図像からはビザンティン美術や、ティツイアーノからの影響がうかがえる。(キャプションから)

第2章 バロック
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ペーテル・パウル・ルーベンス《頭部習作(聖アンブロジウス)》1618年頃 油彩・板
祭壇画のための習作。


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レンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》1647年 油彩/カンヴァス
本作はおそらく、聖書の登場人物であるサラが結婚初夜のベットから、8人目の夫トビアガアクマを追い払うのを見守っている場面であろう。
彼女は過去7度の結婚の初夜に悪魔によって新郎を殺されていた。(キャプションから)

第3章 グランド・ツアーの時代
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フランソワ・ブーシェ《田舎の情景》(左から「愛すべきパストラル」1762年/「田舎風の贈り物」1761年/「眠る女教師」1762年 油彩/カンヴァス
花や鳥を差し出す様子は、男性がその女性に愛を捧げていることを意味する。
同時代の舞台作品から、インスピレーションを受け、ブーシェは1730年代からこうしたロマンティックで牧歌的な主題に取り組んだ。(キャプションから)
フランス・ロココを代表する画家の晩年作。

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トマス・ゲインズバラ《ノーマン・コートのセリーナ・シスルスウェイトの肖像》1887年頃 油彩/カンヴァス
セリーナ(1760-1817)は、ハンプシャー州ノーマン・コートのシスルスウェイト家に嫁いだ女性で、ゲインズバラは、その夫ロバートのの肖像画と対の作品として本作を描いた。(キャプションから)


第4章 19世紀の開拓者たち
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《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》
1857年 油彩・カンヴァス
結婚を目前に控えた画家のグランントの愛娘。グラントが亡くなるまで手元に置いていた作品。(キャプションから)

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ジョン・エバレット・ミレイ《「古来比類なき甘美な瞳」》1881年 油彩/カンヴァス
ラファエル前派の画家。

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ポール・ゴーガン《三人のタヒチ人》1899年 油彩/カンヴァス
1895年から1901年にかけ2度目のタヒチ滞在で描かれた作品。 
果実を持つ女性は、聖書に登場する誘惑する女イブのタヒチ版だ。
もう一人の女性は結婚指輪をはめ、義務と責任の道を表している。(キャプションから)


エピローグ
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フレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》 1867年 油彩/カンヴァス
1840年代後半以後、チャーチはナイヤガラの滝に取材した作品を20点以上制作しており、本作は現地で残したデッサンや写真をもとに描かれた大作。(キャプションから)


ーHPの解説ー
スコットランド国立美術館は、上質で幅広い、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂です。そんなスコットランドが誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、レノルズ、ルノワール、モネ、ゴーガンなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示します。さらに、同館を特徴づけるイングランドやスコットランド絵画の珠玉の名品も多数出品。それらを西洋美術の流れの中でご紹介します。


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