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2022.06.12

トーハクの一品 国宝 広目天(四天王立像のうち)

国宝 広目天立像は、
トーハク本館11室で展示されています。

展示期間 ~ 2022年8月28日(日)

11室の展示彫刻リストはこちらから

スタイリッシュで、憤怒の形相にも何か優しさを感じてしまいます。
右手のたなびく衣、装飾、光背、踏みつけられている邪鬼・・などなど見どころ満載です。
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国宝 広目天(四天王立像のうち) 木造、彩色・截金 平安時代・12世紀 京都浄瑠璃寺 

平安時代後期の神将形像を代表す美作として著名な四天王像中の1躯です。この時期に流行した九体阿弥陀堂の現存唯一の遺構として知られる浄瑠璃寺本堂に伝来しました。 華麗な彩色・截金文様に飾られた本体だけでなく、光背や台座まで造像当時の姿をよく残しています。(キャプションから) 


四天王立像も展示されていました。
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四天王立像 鎌倉時代・13世紀 木造、彩色・截金・玉眼 東京・浅草寺

仏教世界の四方を護る四天王。 こ のような身色や体勢の組み合わせ は、鎌倉時代に再興された東大寺大仏殿の像に倣うとされ、本像にも「南都興福寺伝来」との伝承があり ます。迫力のある表情や躍動的な表現に優れ、華麗な彩色や極細の金箔で表わされた截金の装飾も見事です。(キャプションから)

四天王とは・・・
以下、日本大百科全書(ニッポノカ)「四天王」の解説からの引用です。

インド神話時代から護世神とされ、仏教では須弥山の中腹にある四天王の主として、持国天(東方の勝身州)、増長天(南方の瞻部(えんぶ)州)、広目(こうもく)天(西方の牛貨(ごか)州)、多聞天(毘沙門天)、北方の瞿盧(くる)州)をいう。四大天王、護世四王ともいう。

帝釈天の外将で、上は帝釈天に仕え、下は八部衆を支配し、仏法、仏法に帰依する衆生、そして国家を守護する。梵天および帝釈天とともに仏法守護神として諸経に広く説かれている。

それぞれの形像については、インドでは貴人の姿で表現されたが、中国、日本では武将形となり、さらに忿怒の相も付加されるに至った。

 

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