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2022.04.29

浅田政志 だれかのベストアルバム

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(画像はクリックで拡大表示になります)


『浅田政志 だれかのベストアルバム』は、
三戸芸術館 現代美術ギャラリー で開催されています。


会期 2022年2月19日(土)~5月8日(日) 

写真家浅田政志の人柄が偲ばれる、とても楽しい写真展だと思いました。

本展は、「家族」と「記念写真」をテーマに活動する写真家・浅田政志による作品を、制作の原点から最新作まで、本人の言葉とともに辿る最大規模の個展です。(HPから)

写真とともに沢山の「言葉」文章が展示されていて、丹念に読んでみるのも楽しいです。
お父さんの、おかあさんの、お兄ちゃんの、お兄さんのお嫁さんの、弟の、 甥っ子の、撮影時のエピソードなども楽しいです。
画(写真)文集展示会の趣です。

展覧会の構成は以下の通りです。
① 卒業制作
② 浅田家
③ NEWLIFE
④ 年賀状
⑤ 浅田家全国版
⑥ みんな家族
⑦ まんねん
⑧ せんねん
⑨ アルバムのチカラ
⑩ 私の一枚
⑪ 一点
⑫ 私の家族


『浅田家 2003-2008』から、
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《浅田家/消防士》2006 《浅田家/学校先生》2008

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《浅田家/バンド》2005 《浅田家/F1》2006

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《浅田家/ヤクザ》2004 《浅田家4レンジャー》2004 《浅田家/選挙》2005  

『NEW LIFE 2008-2010』から、
『浅田家』は兄ちゃんが結婚して、お嫁さんが家族に加わり5人、そして赤ちゃんが生まれて6人へと変貌をとげました。
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《NEW LIFE 初日の出》2008  《NEW LIFE ハワイ5人》2008 

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《NEW LIFE 玉入れ》2009

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《NEW LIFE 救急車》2010  《NEW LIFE ラグビー》2009

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《NEW LIFE 江戸》2009  《NEW LIFE バス》2009

『年賀状 1981-1998』
僕の写真の原体験は間違いなく年賀状にあります。
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『浅田家全国版 2001』
(記録し忘れたので、作品名は記しません)
浅田家は現在9人、撮影地は三重県から飛び出し、日本各地へ広がりました。
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ここまでが撮影可でした。

そして・・・

『アルバムのチカラ 野田村 2011-2021』
東日本大震災の被災地では津波に流された写真を洗浄するボランチアかつどうに携わり、その経験からアルバムを作り、そして残すことの大切さを訴えています。

震災後10年を迎えた岩手県野田村の写真返還活動の今を報告しています。


最新作『私の家族2020-』は、参加者を被写体かつ共同作業者として、参加者にとっての家族の記憶、思いを浅田の写真と参加者の文章で物語を表現しています。

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浅田政志 だれかのベストアルバム 」会場風景 |
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ーHPの解説ー
本展は、「家族」と「記念写真」をテーマに活動する写真家・浅田政志による作品を、制作の原点から最新作まで、本人の言葉とともに辿る最大規模の個展です。
 2008年発表の『浅田家』以来、浅田は自身の家族を被写体に、自らも一緒に様々なシチュエーションを演じるセットアップ写真の手法で、時とともに変わる家族の様子を取り込みながら、作品制作を続けています。また、被写体として公募した家族と撮影自体が「記念」となる作品も制作してきました。さらに、東日本大震災では津波に流された写真を洗浄するボランティア活動に携わり、その経験からアルバムを作り、そして残すことの大切さを訴えています。
 本展では浅田の全シリーズに加え、最新作『私の家族』茨城版を発表し、震災後10年を迎えた岩手県野田村の写真返却活動の今を追跡します。『私の家族』では、参加者を被写体かつ共同制作者として迎え、その人にとっての家族の記憶や思いに焦点をあて、浅田による写真と参加者による文章で家族の物語を表現します。
 新型コロナウイルス感染症による制約のもと、私たちはこれまでになく「家族」と向き合うことになりました。また、ここ近年頻度が高まる自然災害は、かけがえのない「思い出をいかに残すか」という問いを、私たちに突き付けているといえます。浅田が写し出す多様な家族像を通して、誰かの、そして、あなたにとってのベストアルバムに想いを馳せてみませんか。

 

 

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2022.04.25

碌山美術館 2022年4月

長野県安曇野市穂高にある
碌山美術館に行ってきました。

碌山館の写真を見て一度行ってみたいと思っていた場所です。

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

当日、青空と新緑の中に佇む碌山館は素晴らしい景色でした。
中には碌山の代表作が展示されています。そして、碌山の経歴、業績が詳しく紹介されています。
碌山館のみ撮影可能でした。

碌山館 
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碌山館展示室
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荻原守衛(碌山)略年譜(碌山館展示室内)
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重要文化財《女》 明治43年(1910)

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《文覚》 明治41年(1908)

荻原守衛の代表『女』は新宿中村屋を夫婦で経営していた相馬黒光がモデルとされます。相馬夫妻は禄山芸術のよき理解者でした。
荻原は黒光を慕っていました。
文覚は、人妻に恋をして夫を殺そうとするのですが、間違えて愛する人を殺してしまい、その後悔から出家をしたという物語?があります。

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重要文化財《北条虎吉像》 明治42年(1909)

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《坑夫》 明治40年(1907)

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《小児の首》 明治42年(1909)

碌山資料展示(碌山館内)
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碌山美術館内には、碌山館のほかに杜江館、第1展示室、第2展示室、グズベリーハウス・休憩室、ミュージアムショップがあります。

杜江館:荻原守衛の絵画作品(油彩・デッサン)を展示しています。

第1展示室:荻原守衛と中村屋サロンの芸術家たち
高村光太郎、戸張孤雁、柳敬助、斎藤与里、中原悌二朗の作品が展示されていました。

第2展示室:コレクション展示 日本美術院の彫刻家たち展
戸張孤雁、橋本平八、基俊太郎、喜多武四郎、堀進二、保田龍門などの作品が展示されていました。


ーHPの解説ー
日本近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)の作品と資料を 永久に保存し、一般に公開するために、当館は、1958年4月22日に開館しました。美術館建設は、長野県下の全小中学生の生徒をはじめとする29万9100余人の力によって、碌山の生地北アルプスの麓安曇野に誕生しました。碌山と関係の深い優れた芸術家たちの作品をあわせて蒐集保存し、 日本近代彫刻の流れと展開を明らかにしようと努めております。

スマホで撮った動画です。

 

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2022.04.22

最後の印象派、二大巨匠 シダネルとマルタン展

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最後の印象派、二大巨匠 シダネルとマルタン展は、SOMPO美術館で開催されています。

会期 2022年3月.26日(土)~ 06月26日(日)


メルシャン軽井沢美術館が廃館(2011年)する前の最後の展覧会が「薔薇と光のフランス人画家アンリ・ル・シダネル 小さな幸せ」でした。
メルシャン美術館とシダネルの作品がいつまでも印象に残っています。

ひろしま美術館、山梨県立美術館を巡ってきたこの展覧会、この美術館が最後の会場です。 

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ベルエポック期のフランス美術界にあって、前衛画家たちによるフランス近代美術史とは別の「もうひとつの本流」を担った画家がいました。その代表格のシダネルとマルタン、近年、フランス本国を中心に再評価の機運が高まっています。(HP参考)
過度なグローバル化による世相に反応してのことでしょうか?
私の大好きな画家ですので、山梨のときに観に行こうと思いましたが、SOMPO美術館での開催まで待っていました。

展覧会の構成は以下の通りです。
(3点の作品が撮影可能です(条件あり))
1.エタブルのアンリ・ル・シダネル
1888年のサロンに出品して好評を得た作品。草を食む牛と傍らで二人の羊飼いがしばし休息するという何気ない光景に神秘的な雰囲気が満ちています。
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アンリ・ル・シダネル《エタブル、砂地の上》1888年 油彩/カンヴァス フランス、個人蔵

2.象徴主義
1890年頃よりマルタンの画面に象徴主義の影響が表れ始める。マルタンの象徴主義は、まずは詩や文学から着想を得て構成され、しばしば風景の名かの女性像というかたちで具現した。友人や姉妹がそのモデルをつとめることも多い(キャプションから)
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アンリ・マルタン《腰かける少女》1904年以前 油彩/カンヴァス ランス美術館
世紀転換期以降のマルタンは、神秘的なテーマやモティーフから離れ、身近な人物を描くことが多くなる。
石垣に座る農村の少女がモデルになっていて、沈思黙考するその佇まいは内向的な幻想性を宿している。

3.習作の旅
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アンリ・ル・シダネル《サン=トロペ、税関》1928年 油彩/カンヴァス フランス、個人蔵

4.アンリ・マルタンの大装飾画のための習作
マルタンは、大画面の装飾画にも優れ、多くの公共建築の壁画を手がけました。Sompo20220

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アンリ・マルタン《二番草》1910年 油彩/板 フランス、個人蔵
夏から初秋にかけて、二番草を刈取る情景が描かれている。

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アンリ・マルタン《ガブリエルと無花果の木[エルベクール医師邸の食堂の装飾画のための習作]》
1911年 油彩/厚紙で裏打ちされた紙 フランス、個人蔵
食堂の装飾画に《海岸風景》《田舎の昼食》《山羊のいる風景》《恋人たちのいる風景》を描いたが、本作は《田舎の昼食》の全体構図を示す習作。

5.ジュルブロアのアンリ・ル・シダネル
1900年以降、画面から徐々に人の姿が消えていく。代わりにテーブルの上に整えられた食器や窓からこぼれる室内の灯りによって人の存在を暗示するシダネルの真骨頂とも言える作風が確立されていった。
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アンリ・ル・シダネル《ジュルブロア、テラスの食卓》 1930年 油彩/カンヴァス フランス、個人蔵

6.ラバステッド・デュ・ヴェールのアンリ・マルタン
1900年にマルタンが見出した南仏のラバステッド・デュ・ヴェールとそこに購入した別荘マルケロル。
マルケロルの庭は、絵画の題材にすることを念頭において彼自身が造った空間であり、主要な着想源であった。
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アンリ・マルタン《マルケロルの池》1910-1920年頃 油彩/カンヴァス フランス、ピエール・バスティドウ・コレクション

7.ヴェルサイユのアンリ・ル・シダネル
1909年から晩年かけて、シダネルは息子たちの教育のためにヴェルサイユに居を構え、ジェルブロアとの二重生活を送るようになる。
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アンリ・シダネル《ヴェルサイユ、月夜》1929年 油彩/カンヴァス フランス、個人蔵

8.コリウールとサン・シル・ラポピーのアンリ・マルタン
後年マルタンは新たに2つの場所に家を購入し、その地の光景を描きました。
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9.家族と友人の肖像

シダネルとマルタンによる版画・素描

ーHPの解説ー
19世紀末から20世紀初頭のフランスで活躍した画家、アンリ・ル・シダネル(1862-1939)とアンリ・マルタン(1860-1943)に焦点をあてた、国内初の展覧会です。印象派を継承しながら、新印象主義、象徴主義など同時代の表現技法を吸収して独自の画風を確立した二人は、幻想的な主題、牧歌的な風景、身近な人々やその生活の情景を、親密な情感を込めて描きました。「最後の印象派」と言われる世代の中心的存在であった二人は、1900年に新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)を設立、円熟期には共にフランス学士院会員に選出されるなど、当時のパリ画壇の中核にいました。

二人は深い友情で結ばれ同じ芸術観を共有しながらも、それぞれの活動拠点に由来して、異なる光の表現を追求します。シダネルは北フランスに特有の霞がかった柔らかな光を、マルタンは南仏の眩い光を描き出しました。本展では、世紀末からモダニスムへ至るベル・エポック期に、独自の絵画世界を展開した二人の道のりを、約70点の油彩・素描・版画を通して辿ります。


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2022.04.19

白石川堤一目千本桜 2022年4月中旬

今年の桜見納めのつもりで、白石川堤一目千本桜を見に17日(日)行ってきました。
コロナ禍の影響で、桜まつりは中止・・静かな環境でのお花見もいいかなと。

ネットで開花状況を確認したら「散りはじめ」ということでしたのでチョット心配でしたが・・・・

大河原駅から船岡町まで、往復約8㎞を3時間弱写真を撮りながら歩いてきました。

大河原側の桜はかなりの散り具合でしたが、途中から川沿いに延々と続く満開の桜並木に感動しました。
蔵王連山と桜、川遊びの人、輪になって桜を楽しむ人、家族連れ、平和そのものの空間でした。

イチデジも持っていきましたが結局スマホで撮りました。
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
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スナップ的に撮った動画を纏めて見ました。


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2022.04.16

未来の国宝―東京国立博物館 書画の逸品― 「見返り美人図」

未来の国宝―東京国立博物館 書画の逸品― 「見返り美人図」は、

東京国立博物館 本館 2室で展示されています。

展示期間 2022年4月12日(火) ~ 5月8日(日)

毎年、年始に長谷川等伯筆「松林図屏風」が展示され、多くの人々が訪れる国宝室に展示されています。
創立150年を迎えたトーハクの記念事業のひとつです。

(画像はクリックで拡大表示になります)

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見返り美人図 菱川師宣筆 絹本着色 江戸時代・17世紀

画面向かって左側へと歩くあざやかな緋色の着物の少女が、ふと足をとめて振り返った一瞬を描いています。
髪にさした櫛は鼈甲。下げた髪の毛の先端を曲げて輪にする髪型「玉結び」、振袖の柄は桜と菊が円形にあしらわれた「花の丸模様」帯結びは「吉弥結び」です。
菱川師宣は流行のファッションに身を包んだ当世美人を描いて、江戸の庶民に人気を博し「浮世絵の祖」といわれます。「師宣の美女こそ江戸女」ともいわれました。
切手のデザインにもとりあげられています。


次回の展示は、上村松園筆「焔」
何度か見た作品、こちらも是非見に行きたいと思います。

年間展示予定はこちらから
ほぼ、一か月に1作品のペースで展示替えが行われるようです。


ーHPからー
東京国立博物館は、令和4年(2022)に創立150年を迎えました。この150年の歴史のなかで収集された文化財のなかには、国指定の国宝や重要文化財となっていなくとも素晴らしい作品が数多く収蔵されています。
「150年後、もしくはその先の未来、この国宝室にはどのような作品が展示されているのだろう」。
こういった問いかけから、今年度は「未来の国宝―東京国立博物館 書画の逸品―」というテーマで展示を行なうことにしました。私たち研究員が選び抜いたイチ押しの作品を「未来の国宝」と銘打って、年間を通じてご紹介していくという試みです。
数万件に及ぶ絵画、書跡、歴史資料のなかから選び抜いた、東京国立博物館コレクションの「逸品」をどうぞご堪能下さい。


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2022.04.12

ミロ展―日本を夢みて

ミロが魅せられた日本の美とは―?
「ミロ展―日本を夢みて」は、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されています。

会期 2022年2月11日(金・祝)~4月17日(日)

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(この画像(チラシ)はクリックで拡大表示になります。

展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ 日本好きのミロ
若き日の日本へのあこがれ
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《アンリ・クリストフェル・リカルの肖像》 1917年 油彩・コラージュ、キャンバス ニューヨーク近代美術館
友人ミカルを描いた作品。
実物の浮世絵を切り取って、コラージュしている。
アトリエをシェアしていたリカルは独学で木版画を手がけ浮世絵をコレクションしていた。縦書きのサインは、落款や版元の印を意識したのだろう。(キャプションから)

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《焼けた森の中の人物たちによる構成》 1931年 油彩、キャンバス ジュアン・ミロ財団、バルセロナ
日本で最初に展示された記念すべきミロの作品が再来日。
「巴里新興美術展」で展示されたミロの2点の絵画のうちの一つ。不穏なタイトルと色使いにもかかわらず、描かれた人物は皆どこかとぼけたような表情で佇んでいる。(キャプションから) 

Ⅱ 画家ミロの歩み
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《絵画(パイプを吸う男)》 1925年 油彩、キャンバス 富山県美術館
単色の背景に線や記号のような形を配する(夢の絵画)と呼ばれるシリーズの一点(キャプションから)

ⅲ 描くこと書くこと
「私は絵画と詩を区別しません」という言葉通りに、ミロにとっては絵と文字は入れ替え可能だった。中でも画中の文字が詩になっているものをミロは自ら<絵画=詩>と呼んでいる。
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戦禍を避けてマジョルカでひっそりと制作を続けていたミロの心を慰めたのは、近所の大聖堂でステンドグラスの窓から降り注ぐ光の中、教会音楽を聴きながら空想にふけるひと時だった。本作はその印象に基づいた一点。まるで文字のように黒く太い線で描かれたオルガンと星を、細い線でかたどられたオルガン奏者や踊り子たちが取り囲んでいる。(キャプションから)

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《絵画(カタツムリ、女、花、星)》 1934年 国立ソフィア王妃芸術センター
フランス語で「カタツムリ」「女」「花」「星」の4語が流れるように連なって描かれている。本作は、フランスの実業家マリー・キュットリの依頼で制作したタペストリーのための下絵の一つ。下絵といってもタペストリーの原寸大のサイズとその入念な出来栄えから、1930年代のミロの代表作に一つに数えられてきた。(キャプションから)

Ⅳ 日本を夢みて
ミロと陶芸家アルティガスを繋げた「日本への愛」2人の対話から生まれた陶器を出店。
日本文化に造詣が深い陶芸家ジュゼップ・リュレンス・イ・アルティガスとともに、戦後ミロは積極的に陶器の制作を始めました。

Ⅴ 2度の来日
日本の書画が与えた影響
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《絵画》 1966年 油彩・アクリル・木炭、キャンバス ピラール&ジュアン・ミロ財団、マジョルカ
初の日本滞在から帰国してひと月のうちに描かれた本作には、ミロが目の当たりにした書家たちの筆捌きから得た刺激が素直に反映されているように見える。ミロはすでに1940年代から墨と和紙を使った実験をしているが、絵の具の「にじみ」や「はね」「かすれ」などを利用した作品は日本滞在を経てますます増え、画面に占める黒の比重も目に見えて大きくなっていく。(キャプションから)

Ⅵ ミロの中の日本
ミロの来日時のスナップ写真のほか、日本の文化人たちとの交流を示す作品や資料を展示しています。
1962年国立西洋美術館等での版画展開催、1966年に国立近代美術館でも回顧展が開催され、この時ミロは念願の初来日を果たしました。
ミロは二週間ほどの滞在で、瀧口修造、作家の佐野繁次郎、勅使河原蒼風、岡本太郎らと交流。更に信楽や瀬戸等の窯元も訪ねています。

ーHPの解説ー
スペインのバルセロナで生まれた大芸術家、ジュアン・ミロ(1893-1983)。ピカソと並ぶ現代スペインの巨匠として日本でも広くその名は知られていますが、ミロの創作活動の裏側には日本文化への深い造詣があったことは意外なほど知られていません。一方日本では1930年代からミロの作品が紹介され、世界に先駆けて1940年にモノグラフ(単行書)が出版されるなど、日本は早くからその活動に注目をしてきました。そして現在も日本各地の美術館が数々のミロの名品を収蔵しており、今なおミロの人気は衰えません。

本展では、若き日の日本への憧れを象徴する初期作品から代表作、そして日本で初めて展示されたミロ作品を通し、相思相愛であったこの画家と日本の関係に迫ります。さらに本人のアトリエにあった日本の民芸品や批評家の瀧口修造との交流を示す多彩な資料を通してミロと日本の深いつながりを紐解き、ミロというよく知られた画家を約130点の作品と資料で新たな角度からご紹介します。


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2022.04.09

「第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」

「第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」を観に、川崎市 岡本太郎美術館に行ってきました。 

会期 2022年2月19日(土)~5月15日(日)

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TARO賞は、ほぼ毎年を見に行ってます。
今年も「べらぼうな」作品?を楽しんできました。

ーHPからー
1954年、岡本太郎43歳のときに出版された『今日の芸術』。
この本には「時代を創造する者は誰か」というサブタイトルがつけられていました。
1996年、岡本太郎没、享年84歳。
その直後、岡本太郎記念現代芸術大賞(2006年岡本太郎現代芸術賞に改称)、通称「TARO賞」が創設されました。彼の遺志を継ぎ、まさに「時代を創造する者は誰か」を問うための賞。今年で25回目をむかえた本賞では、578点の応募があり、厳正な審査の結果、24名(組)が入選を果たしました。
入選作品は、川崎市岡本太郎美術館「第25回岡本太郎現代芸術賞」展 にて公開いたします。21世紀における芸術の新しい可能性を探る、「ベラボーな」(太郎がよく使った言葉です)作品をご覧ください。

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

刺繍で物語を紡いだ丹念な仕事は見事だと思いました。
岡本太郎賞 The thread Eros, IT’s love!
吉本 れい花
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長さ6メートルの巨大バナナ
岡本敏子賞 Slapstik
三塚 新司
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町の本屋さんを模したインスタレーション作品
特別賞 書店レジ前の平台
伊藤 千史
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速記美術宣言とは?
特別賞 速記技術のエレメント 
硬軟+sutenographers
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特別賞 往日後来図
藤 森哲
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作者は出品作の展示イメージに、ジャコメッティの「森」をヒントにしたという。
特別賞 異形の森
村上 力
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以下、入選作から・・・

大覚
岡本 智喜
202210
 
GengoRow
石橋 友也+新倉 健人
202211

青人草
森下 進士
202209

弥勒モラトリアム
青 山夢
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Fountain
角 文平 
202212

Flor y Canto 花と歌
岡田杏里
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常設展「岡本太郎と夜―透明な渾沌」も開催中です。
5月8日(日)まで
 

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2022.04.05

企画展 春、うらら。~清方の風景とスケッチ~

企画展「春、うらら。~清方の風景とスケッチ~」は、鏑木清方記念館美術館で開催されています。

会期 2022年3月4日(金)~4月10日(日)

鎌倉のお寺を巡って、少々休みたいときに立ち寄るのが鏑木清方記念美術館です。
暑い日には特に・・・・
喧噪の小町通りを脇道にそれるとすぐの、静かな住宅街にあります。



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伺った日は、この季節に相応しい、春の情趣あふれる作品が展示されていました。
清方の妻、鏑木照の作品「枕獅子」が展示されて、興味を持って拝見しました。
初公開だそうです。


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(この画像(チラシ)はクリックで拡大表示になります)


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《しだれ桜》大正3年頃(1914)36歳頃 鏑木清方記念美術館蔵
手に編み笠を持ち歩きやすいように着物の裾を帯で上げている女性は、春の日差しに誘われて、郊外に出かけてきた様子です。清方は、桜の花の一つ一つや足元に咲く小さな野の花、萌え始めた若草など春の情趣を細かく描きました。(キャプションから)

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《嫁ぐ人》明治40年(1907)29歳 鏑木清方記念美術館蔵
東京勧業銀行博覧会の出品作です。桜の花びらが舞い散る中央で花束を持つ、結婚間近な女性を囲むように、それぞれ装いに工夫を凝らした女性を描きました。様々な植物が生い茂る背景は小石川植物館の風景です。(キャプションから)


―チラシの解説ー
 梅、沈丁花、菫、桜 ——— 鏑木清方は、人物の足元や背景に、春の訪れを告げ、春の盛りを彩る花々を描きました。
 人物を描く時、人の姿形よりも、人物から感じられる季節感を大切にした清方。その繊細で豊かな季節の表現を支えたのは、若い頃から晩年まで、日常的に続けた植物や風景の写生です。
 「写生なさい、写生なさい。色も形もそれから得るのです。」(『美人畫講話』)
 この日本画を学ぶ者たちに向けたことばには向けたことばには、自然を写生することで、色彩や形の美を感じ取り、学び取ってきた自身の実感がこもっています。
 本展覧会では、春の情趣あふれる作品を中心に、鎌倉、箱根、大磯などの風景や草花のスケッチとともにご紹介します。


段葛、建長寺、高徳院にも行ってきました。 





かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は
美男におはす夏木立かな 晶子(与謝野晶子)


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2022.04.02

散歩の途中で野鳥を撮ってみました 2022年3月

いっせいに花が咲き始めて、そちらにも目を奪われる・・楽しみが増える散歩の季節です。
「花と野鳥」の景色もいいものです。

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

セキレイ、カモ類も活発に動き回っています。

毎年恒例の熱海寒桜とメジロ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 メジロ
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シロハラ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 シロハラ(アカハラ)
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「ミソサザイ」私の散歩道では、初めての出会いです。
嬉しかった!
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ミソサザイ
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いつもながら騒々しい?
ヒヨドリ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ヒヨドリ
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この春は3羽の雛の誕生のようです。
1羽はお母さんの背中に・・・
カイツブリ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 カイツブリ
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今月のお出ましは少なめでした。
カワセミ
サントリー愛鳥活動日本の鳥百科 カワセミ
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すばしっこくて、なかなか撮れませんでした。
シジュウカラ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 シジュウカラ
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この場所でのモズは珍しい。
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 モズ
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決まりきった散歩道ですから野鳥の種類も固定していますが、時に珍しい鳥との出会いもあって楽しいです。
4~5月の新緑の季節も楽しみです。  

 

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