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2022.03.26

特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

特別展「空也上人と六波羅蜜寺」は、
東京国立博物館 本館 特別5室で開催されています。

会期 2022年3月1日(火) ~5月8日(日)

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

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天暦5年(951)、京都に流行り病が蔓延したため、空也上人は、疫病がおさまり世の中が穏やかになるように祈り
十一面観音菩薩立像を造像し、西光寺を創建しました。これが現在の六波羅蜜寺にあたります。

草鞋を履き、首から下げた鉦鼓を打ち鳴らしながら念仏をとなえて歩く空也上人。
鹿の角をつけた杖は、空也が可愛がっていた鹿が漁師に射られてしまったため、鹿の冥福を祈って、その角と皮を身に着けたという伝記に基づいているそうです。

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重要文化財 空也上人立像 康勝作 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺
口から出る小さな仏像は「ナミアミブダブツ」の六文字を意味し、空也上人が念仏を称えて歩く姿を表したもの。像内に「僧康勝」と書かれており、運慶の四男康勝の作と考えられている。鎌倉時代の念仏聖を観察して写実的な像を作り上げたのであろう(キャプションから)

表情、草履、手脚に浮かぶ血管、天才運慶の写実表現・技術を見事に受ついだ作品を360度全周堪能できる展示です。

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空也上人立像の他にも見ごたえのある作品が展示されています。

華やかな彩色が優美な平安彫刻
重要文化財 地蔵菩薩立像 平安時代・11世紀
六道の辻
六波羅蜜寺の東には鳥野辺という埋葬地があり、そこを地獄ないし冥界とみて六波羅の地は六道の辻と呼ばれていました。六波羅蜜寺の閻魔大王像や地蔵菩薩像には、多くのひとびとの祈りが捧げられてきました。

空也上人時代に作られた四天王
重要文化財 四天王立像のうち持国天立像 廃案時代・10世紀

巨匠運慶の瑞々しい写実性
重要文化財 地蔵菩薩坐像 運慶作 鎌倉時代・12世紀

平清盛と伝えられる僧形像
重要文化財 伝平清盛坐像 鎌倉時代・13世紀
12世紀後半、六波羅には平家の邸宅が建ち並んでいた「平家物語」によるとその数は170あまりという。寿永2年(1183)源氏の勢力に圧された平家は六波羅に火を放って西に向かった。この像は江戸時代以来、清盛像として伝えられる。 

展覧会の構成は次の通りです。
一 空也上人と六波羅蜜寺の創建
二 六波羅とゆかりの人々

 

東京国立博物館 特別展「空也上人と六波羅蜜寺」
アイエム[インターネットミュージアム]Internet Museum

 

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