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2022.01.26

ミケル・バルセロ展

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ミケル・バルセロ展は東京オペラシティ アートギャラリー
で開催されています。

会期 2022年1月13日(木)~ 3月25日(金)

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(画像はクリックで拡大表示になります)

スペインで生まれ世界各地で活躍する美術家ミケル・バルセロ(1957- )の仕事の全貌を紹介する日本国内初の展覧会です。

本展は、国立国際美術館、長崎県美術館、三重県立美術館を巡回してきました。

ギャラリー1.2.3.4の展示スペースをフルに使っての、
絵画や陶作品、水彩、ドローイング、スケッチブック、ブロンズ彫刻やパフォーマンス映像などの作品展示は迫力満点です。


ミケル・バルセロは1957年、 マジョルカ島南東部の小村に生まれ、豊かな自然のなか、 毎日のように海に潜 り、たくさんの蛸を捕るなどして成長しました。バルセロの制作の根底には、つねに自らを育んだ地中海の自然、歴史と風土への帰依があります。01_20220122204001
(左)《4本のアーモンド》2019年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《 曇った大地ー海》1919年 ミクストメディア、カンヴァス

02_20220122204101 (左)《冬のメロン》《緑のメロン》《熟したメロン》2019年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《開いたメロン》2019年 ミクストメディア、カンヴァス 

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(左)《恐れと震え》2018年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《下は熱い》2019年 ミクストメディア、カンヴァス

舟はバルセロの若いときからの重要なテーマであり、近年にお いても多く描かれている。 舟に乗る行為は、現代の移民たちの悲劇とも結びつくし、また人間存在のよるべなさ、あるいは芸術という行為の無力さ、それと裏腹のかけがえのなさの寓意にもなりうる。(キャプションから)
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《時を前にして》2018年 ミクストメディア、カンヴァス


バルセロは闘牛をこよなく愛し、絵画の重要な主題としてたびたび取り上げてきました。 

「思うに、闘牛と同じで、 [絵画も] 意図をもって描か れることはありません。 意図の向こう側で生起し、それに反駁し、そして意図を作るのです。よって、芸術は沈黙しているとともに、多くの言葉を生み出すのです。ここに絵画と闘牛の類似があります」 ( 1998年)(キャプションから)
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(左)《銛の刺さった牡牛》2016年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《午後の最初の一頭》2016年 ミクストメディア、カンヴァス201_20220124161901
《とどめの一突き》1990年 ミクストメディア、キャンヴァス


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(左)《マッチ棒》2005年 ブロンズ
(中)《マンダラ》2008年 ミクストメディア、カンヴァス
蛇行するアフリカの川の風景。
(右)《カピロテを被る雄山羊》2006年 ブロンズ 


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(中)《雉のいるテーブル》1991年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《小波のうねり》2002年 ミクストメディア、カンヴァス
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《亜鉛の白:弾丸の白》1992年 ミクストメディア、カンヴァス

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《カサゴの群れ》2020年 セラミック

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(左)《フェラニチのジョルジョーネ》1984年 ミクストメディア、カンヴァス
(中)《細長い図書室》1984ー1985年
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《海のスープ》1884年 ミクストメディア、カンヴァス
スープを描いた連作のうちの一点。 バルセロの描くスープは、生物が生まれてくる以前の、原初的な混合液を想起させるもので、その混合液は生命の起源を説明するものだとも考えられている。(キャプションから)


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《家族の肖像》2014年 セラミック

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ブリーチ・ペインティング
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(左)《J.L. ナンシー》2012年 ミクストメディア、カンヴァス  
(右)《アニエス・ヴェルダ》2011年 ミクストメディア、カンヴァス

バルセロの紙に描かれた作品。
 世界を旅し、各地に拠点をおき、とりわけア フリカなど過酷な環境で現地の風土に根ざした制作を行う場合、カンヴァスよりも紙やスケッチブックに描くほうが実際的 であり、また初発のイメージを描きとめるうえでも好都合でした。本や挿絵の制作にも深い関心をもっていました。
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(左)《4人の座る女たち》  
(右)《紫色のスカートの少女》 2005年 ミクストメディア、紙

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3点の映像資料がバルセロの志向の理解を助けてくれます。
見逃しなきように・・・

この展覧会は一部の作品を除いて撮影可能でした(条件あり)

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