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2022.01.30

散歩の途中で野鳥を撮ってみました。 2022年1月

散歩の途中にいつも姿を見せていたカワセミですが、今月は出会うことがありませんでした。
どこへ?

咲く花も少なく少々寂しい散歩ですが・・・下旬になって少しずつですが、野鳥を撮る機会が増えたような気がします。 

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

ジョウビタキ 
サントリー愛鳥活動  日本の鳥百科 ジョウビタキ
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白い斑紋とオレンジがかった尾が目印
(忘れないように記しておきます)

ルリビタキ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ルリビタキ
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ツグミ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ツグミ
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ヒヨドリ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ヒヨドリ
20220122 ヒヨドリは一年中みられる野鳥ですが・・
珍しく低木に留まってくれたので撮ってみました。

シジュウカラ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 シジュウカラ
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今年に入って一度だけ撮れました。

ハクセキレイ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ハクセキレイ
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ウグイス
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 メジロ
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1月のメジロは珍しいかも?

チュウサギ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 チュウサギ
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ザリガニを捕まえたチュウサギ

オオバン
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 オオバン
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ホシハジロ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ホシハジロ 20220101_20220118183901

オシドリ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 オシドリ
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ちょっと春の気配
花開く梅の低木も見られるようになりました。
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青空に黄色のシンロウバイ
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2022.01.26

ミケル・バルセロ展

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ミケル・バルセロ展は東京オペラシティ アートギャラリー
で開催されています。

会期 2022年1月13日(木)~ 3月25日(金)

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(画像はクリックで拡大表示になります)

スペインで生まれ世界各地で活躍する美術家ミケル・バルセロ(1957- )の仕事の全貌を紹介する日本国内初の展覧会です。

本展は、国立国際美術館、長崎県美術館、三重県立美術館を巡回してきました。

ギャラリー1.2.3.4の展示スペースをフルに使っての、
絵画や陶作品、水彩、ドローイング、スケッチブック、ブロンズ彫刻やパフォーマンス映像などの作品展示は迫力満点です。


ミケル・バルセロは1957年、 マジョルカ島南東部の小村に生まれ、豊かな自然のなか、 毎日のように海に潜 り、たくさんの蛸を捕るなどして成長しました。バルセロの制作の根底には、つねに自らを育んだ地中海の自然、歴史と風土への帰依があります。01_20220122204001
(左)《4本のアーモンド》2019年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《 曇った大地ー海》1919年 ミクストメディア、カンヴァス

02_20220122204101 (左)《冬のメロン》《緑のメロン》《熟したメロン》2019年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《開いたメロン》2019年 ミクストメディア、カンヴァス 

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(左)《恐れと震え》2018年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《下は熱い》2019年 ミクストメディア、カンヴァス

舟はバルセロの若いときからの重要なテーマであり、近年にお いても多く描かれている。 舟に乗る行為は、現代の移民たちの悲劇とも結びつくし、また人間存在のよるべなさ、あるいは芸術という行為の無力さ、それと裏腹のかけがえのなさの寓意にもなりうる。(キャプションから)
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《時を前にして》2018年 ミクストメディア、カンヴァス


バルセロは闘牛をこよなく愛し、絵画の重要な主題としてたびたび取り上げてきました。 

「思うに、闘牛と同じで、 [絵画も] 意図をもって描か れることはありません。 意図の向こう側で生起し、それに反駁し、そして意図を作るのです。よって、芸術は沈黙しているとともに、多くの言葉を生み出すのです。ここに絵画と闘牛の類似があります」 ( 1998年)(キャプションから)
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(左)《銛の刺さった牡牛》2016年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《午後の最初の一頭》2016年 ミクストメディア、カンヴァス201_20220124161901
《とどめの一突き》1990年 ミクストメディア、キャンヴァス


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(左)《マッチ棒》2005年 ブロンズ
(中)《マンダラ》2008年 ミクストメディア、カンヴァス
蛇行するアフリカの川の風景。
(右)《カピロテを被る雄山羊》2006年 ブロンズ 


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(中)《雉のいるテーブル》1991年 ミクストメディア、カンヴァス
(右)《小波のうねり》2002年 ミクストメディア、カンヴァス
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《亜鉛の白:弾丸の白》1992年 ミクストメディア、カンヴァス

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《カサゴの群れ》2020年 セラミック

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(左)《フェラニチのジョルジョーネ》1984年 ミクストメディア、カンヴァス
(中)《細長い図書室》1984ー1985年
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《海のスープ》1884年 ミクストメディア、カンヴァス
スープを描いた連作のうちの一点。 バルセロの描くスープは、生物が生まれてくる以前の、原初的な混合液を想起させるもので、その混合液は生命の起源を説明するものだとも考えられている。(キャプションから)


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《家族の肖像》2014年 セラミック

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ブリーチ・ペインティング
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(左)《J.L. ナンシー》2012年 ミクストメディア、カンヴァス  
(右)《アニエス・ヴェルダ》2011年 ミクストメディア、カンヴァス

バルセロの紙に描かれた作品。
 世界を旅し、各地に拠点をおき、とりわけア フリカなど過酷な環境で現地の風土に根ざした制作を行う場合、カンヴァスよりも紙やスケッチブックに描くほうが実際的 であり、また初発のイメージを描きとめるうえでも好都合でした。本や挿絵の制作にも深い関心をもっていました。
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(左)《4人の座る女たち》  
(右)《紫色のスカートの少女》 2005年 ミクストメディア、紙

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3点の映像資料がバルセロの志向の理解を助けてくれます。
見逃しなきように・・・

この展覧会は一部の作品を除いて撮影可能でした(条件あり)

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2022.01.22

project N 85 水戸部七絵 MITOBE Nanae

project N 85
水戸部七絵 MITOBE Nanae

会場:東京オペラシティ アートギャラリー 4Fコリドール

会期 2022年1月13日(木)~ 3月25日(金)

一斗缶で油絵具を調達、全身で描く3D?絵画、扱う素材もタイムリー
所狭しと並べられた作品に作家の熱量を感じました。
楽しめましたし、この美術家が(その作品が)どのように変化・進化していくのか楽しみです。


(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
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2022.01.18

松涛美術館「開館40周年記念 白井晟一入門 第2部/Back to 1981 建物公開」

松涛美術館「開館40周年記念 白井晟一入門 第2部/Back to 1981 建物公開」

渋谷区立松濤美術館

会期 2022年1月4日(火)~1月30日(日)

長年にわたり企画展を観に通い続けたこの美術館・・・
裸の松涛美術館を見に行ってきました。

長年、展示向けに壁面等が設置されている展示室を、白井がイメージした当初の姿に近づけ公開します。(HPから)

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

展覧会資料
白井晟一入門
渋谷区立松涛美術館をめぐる白井晟一の言葉
美術館の開館までの道のり
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建築鑑賞 美術館内をめぐる
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0.美術館正面
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1.エントランス
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2.ブリッジ
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3.回廊
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4.ロビー
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5.螺旋階段(大)で地下1階へ
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6.第一展示室(主陳列室) 地下1階
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E、螺旋階段(小)?で地下2階へ
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8.茶室【初公開】 地下2階
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5.  螺旋階段(大)で2階へ 
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9.第2展示室(サンミューゼ・特別陳列室) 2階   
第2展示室
(左)出口  (右)入口
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(右)特別陳列室の入り口

ソファーに座って・・
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特別陳列室
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ーHPの解説ー
白井晟一(1905~1983)は京都で生まれ、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後、ドイツで哲学を学ぶなど異色の経歴をもつ建築家です。林芙美子などと交流した滞欧期を経て帰国後、義兄の画家・近藤浩一路の自邸の設計を手掛けたことを契機に独学で建築家への道に進みました。その後「歓帰荘」「秋ノ宮村役場」といった初期の木造の個人住宅・公共建築から、「親和銀行本店」「ノアビル」「渋谷区立松濤美術館」など後期の記念碑的建築まで、多くの記憶に残る作品を残しました。そのユニークなスタイルから哲学の建築家などとも評されてきました。
一方で、建築以外の分野でも才能を発揮し、多くの装丁デザインを手がけ、そのなかには「中公新書」の書籍装丁など現在まで使用されているものもあります。また著作や、書家としての活動など、建築の枠組みを超え、形や空間に対する思索を続けました。

本展は、初期から晩年までの白井建築や、その多彩な活動の全体像にふれる、いわば白井晟一入門編として構成するものです。
第1部では白井晟一の設計した展示室でオリジナル図面、建築模型、装丁デザイン画、書などを、白井晟一研究所のアーカイヴを中心に展示し、その活動をたどります。第2部では、晩年の代表的建築のひとつである松濤美術館そのものに焦点をあてます。長年、展示向けに壁面等が設置されている展示室を、白井がイメージした当初の姿に近づけ公開します。


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2022.01.14

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン

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「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」は、
三菱一号館美術館で開催されています。

会期 2021年10月15日(金) ~ 2022年1月16日(日)


印象派、ポスト印象派関連の展覧会は過去頻繁に開催され、観てきましたました。

日本初!
イスラエル博物館所蔵のモネ、ファン・ゴッホ、ゴーガンなどのピーク時の傑作が一堂に・・・・
このコピーが納得できる展覧会です。
秀品が並びますが、私は第4章人物と静物の作品に「新鮮さ」を感じました。

展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ 水の風景と反映
Ⅱ 自然と人のいる風景
Ⅲ 都市の情景
Ⅳ 人物と静物

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Ⅱ 自然と人のいる風景の作品は撮影可能です。(他は撮影不可)
(画像はクリックで拡大表示になります)

印象派の画家たちは、バルビゾン派の戸外制作の手法を論理的に踏襲し、しばしば準備素描なしに自然をありのままに描いた。 油彩絵具のチューブの発明や鉄道の発達は、近隣の農村部での戸外制作を促した。セーヌ川やオワーズ川の流域は風景画を描くのに理想的な場所だった。労働は、近代的な生活を表す一側面であり、またアカデミックな趣味から脱却した主題として、印象派にとって重要なモティーフとなった。(本展解説から)

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クロード・モネ《睡蓮の池》1907年 油彩・カンヴァス

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レッサー・ユリー《風景》1900年頃 油彩・カンヴァス

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ギュスターヴ・クールベ《森の流れ》1873年 油彩・カンヴァス

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ギュスターブ・クールベ《岩のある風景》1872年 油彩・カンヴァス

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ジャン=バティスト・カミーユ・コロ―《モントフォンテーヌ、小さな柵へと続く道》1850年代 油彩・板

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ジャン=バティスト・カミーユ・コロ―《木々の間に差す陽光》製作年不詳 油彩・カンヴァス

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シャルル=フランソワ・ドービニー《花咲くリンゴの木》

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カミーユ・ピサロ《豊作》1893年 油彩・カンヴァス
ピサロは農民に共感を寄せ、彼らの働く姿を多様性をもって描いた。本作品では、干し草の山が築かれた田園風景に、鍬を手に農地を耕す男女が描かれている。これらの人物は風景の単なる添えものではなくむしろ作品の中心であり、農地の作業を描くことにピサロの関心は向けられている。(本展解説パネルから)

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カミーユ・ピサロ《朝、陽光の効果、エラニ―》1899年 油彩・カンヴァス

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カミーユ・ピサロ《エラニ―の日没》1890年 油彩・カンヴァス
1884年、ピサロは小村エラニー=シュ ル=エプトに移り住んだ。納屋を改装したアトリエのある家が人生最後の20年間の拠点となり、周囲の田園風景が主要な画題となった。(本展解説パネルから)

 
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ポール・セザンヌ《湾曲した道にある樹》1881-1882 油彩・カンヴァス イスラエル美術館蔵

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ポール・セザンヌ《陽光を浴びたエスタックの朝の眺め》1882-1883 油彩・カンヴァス
地中海に面したマルセイユ近郊の町、エスタックをセザンヌはしばしば訪れている。 1860年代に作品を残し、1870年には普仏戦争の徴兵を逃れるために滞在した。本作品が描かれたのは1882年からの滞在時である。 薄く塗られた柔らかな色彩の濃淡により、作品には水彩画のような質感 が生まれ、黄金の色調が南仏の暑さと光を伝えている。(本展解説から)

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フィンセット・ファン・ゴッホ《麦畑とポピー》1888年 油彩・カンヴァス

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フィンセント・ファン・ゴッホ《プロバンスの収穫期》1888年 油彩・カンヴァス


Ⅱ 自然と人のいる風景の展示会場(一部分)
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2022.01.12

企画展「大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!」 うらわ美術館

企画展「大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!」は、
埼玉県立近代美術館 うらわ美術館の2館同時開催です。

会期 2021年11月16日(火)~ 2022年1月16(日)

本展では一部の作品が撮影出来ます。
(以下の画像はクリックで拡大表示になります) 

展覧会の構成は以下の通りです。
(埼玉県立近代美術館と同じ構成になっています)
1 prologue 田川ー大地の記憶
2 虎は大地を駆け廻る 1961-1969年
3 ミラノの虎 1969-1982年
4 漫画と絵本の仕事
5 再びの日本ーこっちにタイガー、あっちに大河 1982-1998年
6 epilogue 水の巻

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ネオン絵画 富士山 1964/2009年 ネオン、木、スチール、アクリル 個人蔵(青森県立美術館寄託)

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u1《Tiger Tateishi》1968年 courtesy of ANOMSLY 
u2《顔の美術館》原画 1994年 個人蔵
u3《観光術》原画 1982年  courtesy of ANOMSLY
u4《The Moon Grows to to Moon》1981年 うらわ美術館、埼玉県立美術館蔵 
u5《水の巻》(部分)1992年 豊田市美術館蔵 

埼玉県立近代美術館と同じ展示構成になっていますが、
埼玉県立近代美術館は大型作品を含む展示、うらわ美術館は漫画、絵本などの小品が中心の展示です。
うらわ美術館の漫画作品を中心に見たい方は、拡大鏡を持って行くといいと思います。

 

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2022.01.11

企画展「大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!」 埼玉県立近代美術館

企画展「大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!」は、
埼玉県立近代美術館 うらわ美術館の2館同時開催です。

会期 2021年11月16日(火)~ 2022年1月16(日)

千葉市美術館を皮切りに3会場を巡回してきた本展も埼玉県立近代美術館(うらわ美術館と同時開催)が最終会場となります。
千葉市美術館での本展を見逃したので、会期末ぎりぎりですが観てきました。

本展では一部の作品が撮影出来ます。
(以下の画像はクリックで拡大表示になります) 

展覧会の構成は以下の通りです。
1 prologue 田川ー大地の記憶
タイガー立石(立石紘一/1941-98)は太平洋戦争の始まった1941年に、筑豊の炭鉱町、田川で生まれました。戦後は漫画や映画を愛する少年として育ち、1961年に大学進学のため上京します。

2 虎は大地を駆け廻る 1961-1969年
1963年に前衛芸術の牙城であった読売アンデパンダン展で、玩具や流木などを大画面に貼り付けた作品を発表し、その後、時代や社会のアイコンを大胆に引用した絵画を制作し、和製ポップ・アートの先駆けとして高く評価されます。1965年からは漫画も描きはじめ、「タイガー立石」の筆名を用いて漫画の連載を手がけます。(HPから)
「どうせポップアートをやっていくんだったら、いっそポップスのほうをやろうというので、マンガを始めようと(美術手帳1995年8月号)考え、自身の制作を美術作品から漫画へとシフト、さらに自身の名前「立石紘一」から「タイガー立石と変えました。(キャプションから)
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チラシ中央の作品
《立石紘一のような》1964年 グワッシュ、紙 高松市美術館

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s1《汝、多くの他者たち》1964年 千葉市美術館蔵
s2《 Cubic Worlds>》1973年 うらわ美術館、埼玉県立近代像司祭としての惑星
s3《司祭としての惑星:瞑想にふけるための建物》エットレ・ソットサス/原画:タイガー立石 1972年 埼玉県立近代美術館
s4《大正伍萬浪漫》1990年 田川市美術館蔵
s5《百虎奇行》1989年 田川市美術館蔵

3 ミラノの虎 1969-1982年
「これ以上やると深みにはまる」と思い1969年立石は突如イタリアに移住。1969年から13年間にわたりミラノを中心に活動します。
イタリアでは漫画を応用し、画面をコマ割りにした絵画を精力的に描きます。そのSF的な世界や独特の画風はイタリアの美術界だけでなく、建築・デザインの世界からも注目されます。当時、ラジカルな建築・デザイン運動を先導していたエットレ・ソットサスやアレッサンドロ・メンディーニらと協働し、卓越したイラストレーションの仕事を残しました。(キャプション、HPから)
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(左)《約束の時間》1970年 油彩・キャンバス 豊田市美術館蔵 
(右)《車内富士》1991年 油彩・キャンバス 高松市美術館蔵 

シルクスクリーン作品(展示風景)
コマ割り絵画は、もともと大画面の油彩画として制作されました。一方、立石は油彩画を描いたコマ割り絵画を自薦し、シルクスクリーンの版画に再構成する制作も行いました。
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4 漫画と絵本の仕事
同時開催のうらわ美術館で沢山の作品が展示されています。

5 再びの日本ーこっちにタイガー、あっちに大河亞 1982-1998年
1982年に帰国。
自作の漫画を編纂した『虎の巻』を刊行する一方、絵本の制作にも着手し、視覚的な遊びを盛り込んだ絵本を多数手がけます。絵画では、大衆的なイメージや、明治・大正・昭和といった歴史を振り返るモチーフをとりあげ、パロディにみちた大作も描きました。
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明治青雲高雲 1990(平成2)年 油彩・キャンバス 田川市美術館

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大正伍萬浪漫 1990(平成2)年 油彩・キャンバス 田川市美術館

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昭和素敵大敵 1990(平成2)年 油彩・キャンバス 田川市美術館

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《RYUSEI》 1996年 陶 個人蔵(青森県立美術館寄託)

6 epilogue 水の巻
作品《水の巻》の一部と、
映像展示《水の巻》9/制作 映像:中川陽介:西原尚 2021年 動画(30分)202201_20220111101101


56歳の若さで亡くなったタイガー立石のこの回顧展で、あらためて、のちの美術家に与えた(与え続ける)刺激を体感しました。
絵画、漫画、イラストレーション、絵本など、さまざまなジャンルで発揮された立石の発想を楽しみました。
 

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2022.01.08

トーハク の「博物館に初詣」 鴛鴦を描いた作品

新コロナ禍で、一時休館、展覧会の延期、中止が続いた時期に始めたのが散歩中の野鳥撮影。
展覧会を見に行くと・・
野鳥が描かれている作品に出会うと立ち止まって見入ってしまいます。

トーハク の「博物館に初詣」の展示作品の中に鴛鴦が描かれた作品がありました。

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

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(鴛鴦が描かれた部分)
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《梅鴛鴦・若松春草図》田中抱二筆 江戸時代・19世紀 資本着色


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(鴛鴦が描かれた部分)
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《春庭鴛鴦》狩野芳崖筆 明治時代・19世紀 紙本墨画淡彩  



散歩中に撮った鴛鴦です。
紅葉の色が反映する水面に浮かぶ鴛鴦です。
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ネットで、良い句をみつけました。
(鴛鴦は冬の季語に分類されています)
こがらしや日に日に鴛鴦のうつくしき

士朗「枇杷園句集」


今年の「博物館に初詣」から、お正月らしい展示作品を数点載せてみます。
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袱紗 紺繻子地長寿三老模様 繻子(絹)、刺繍 江戸時代・19世紀

「長寿三老」とは西王母から不老不死の桃を盗んだ東方朔、 浦島太郎、長寿で有名な三浦大介で、 「としくらべ」という昔話で知られています。 鶴亀を合わせた模様は長寿を願う吉祥尽くしです。さまざまな技法を駆使し、衣服の模様まで細かに表現した立体感のある刺繍が見どころです。(キャプションから)


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布袋図 白隠筆 江戸時代・18世紀 紙本墨画 植松喜代子氏寄贈

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小袖 納戸縮緬地帆掛船鶴模様 縮緬(絹)、刺繍、描絵 江戸時代・19世紀

風をはらんだ帆掛船は海の向こうから珍しい文物を運んでくることから富を象徴し、島国日本ならではの吉祥模様です。 波に乗ってゆうゆうと姿を見せる帆掛船の上を長寿の吉祥である鶴が群れを成して飛び交い、祝福の気分に満ち溢れています。 裕福な町方女性の晴れ着でしょうか。(キャプションから)

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夜着 紺綸子地鳳凰唐草模様 江戸時代・18~19世紀 綸子(絹)、友禅染、刺繍

夜着とは、江戸時代の掛け布団のことです。 友禅染による鳳凰模様の夜着は、 小袖模様雛形 『諸国御ひいなかた』(貞享3 (1686)年刊)、『源氏ひなかた』 (貞享4(1687)年刊)に同様の構図が見られます。 魔除けの役割がある、典型的な夜着の吉祥模様の1つです。(キャプションから)


他に、干支にちなんだ作品なども展示してあります。
新しい年を迎えたという気持ちが高まります。

 

 

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2022.01.04

初詣特集「博物館に初もうで 今年はトーハク150周年!めでタイガー‼」

特集「博物館に初もうで 今年はトーハク150周年!めでタイガー‼」は、
東京国立博物館 本館 特別1室・特別2室
で開催されています。

会期 2022年1月2日(日)~1月30日(日) 


「博物館に初もうで」は今年で19年目を迎えました。
毎年行われてきた獅子舞などのイベントは、コロナ禍が収まらず中止になりました。
各展示室では、いつも通り、お正月、干支にちなんだ作品が展示されています。

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

毎年恒例の松林図屏風、生け花の展示は相変わらずの人気です。
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階段ステージの作品
真生流家元 山根由美 作 花/末・竹・梅・椿・木瓜・南天桐  器/木製(桐) 創作花器

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松林図屏風 長谷川等伯筆 紙本墨画 惣山時代・16世紀
昭和27年(1952)国宝指定

そして、トーハク150周年記念企画として、初詣特集「博物館に初もうで 今年はトーハク150周年!めでタイガー‼」が開催されています。
虎のモチーフは、日本はもちろんアジアでも、さまざまな作品に取り入れられました。この展示では、虎の多様な表現とともに、そこに込められた想い、投影されたイメージをご紹介します。(HPから)

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展覧会の構成は次の通りです。
1 神獣・仏教にかかわる虎
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白釉鉄絵虎形枕 1個 中国・磁州窯 金~元時代・12~13世紀 横河民輔氏寄贈

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白虎文軒丸瓦 1個 推定中国陝西省西安市出土 高橋健自旧蔵 前漢~新時代・1世紀

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十二神将図像(模本) 1巻 桜井香雲模 原本高山寺伝来 明治時代・19世紀、原本=平安時代・長寛2年(1164)


2 龍虎図
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龍虎図屏風 6曲1双 曽我直庵筆 安土桃山~江戸時代・17世紀

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火事羽織 紺木綿地刺子龍虎模様 1領 江戸時代・19世紀 アンリー夫人寄贈 

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龍虎柄鏡 江戸時代・18世紀 


3 日本の勇猛な虎
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牡丹虎蒔絵硯箱 1合 江戸時代・18世紀 クインシー・A.ショー氏寄贈

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色絵梅竹虎文皿 1枚 伊万里(柿右衛門様式) 江戸時代・17世紀

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通俗水滸伝豪傑百八人之一個・活閻羅阮小七 1枚 歌川国芳筆 江戸時代・19世紀 江森早苗氏寄贈


4 アジアの多彩な虎
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紋章(胸背) 1枚 朝鮮 朝鮮時代・19世紀

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青花辰砂虎鵲文面取瓶 1口 朝鮮出土 朝鮮時代・19~20世紀 小倉コレクション保存会寄贈 


5 博物学におけるネコ科の虎
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博物館獣譜 2帖 博物局編 江戸~明治時代・19世紀

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諸獣図 1巻 江戸時代・19世紀


冒頭にも記しましたが、本館各展示室にも虎をモチーフにした作品が、さらにお正月らしい作品が沢山展示してあります。
ゆっくり時間をとっての鑑賞がお勧めです。



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2022.01.01

新年のご挨拶 2022年元旦

2022

明けましておめでとうございます。

寅年の相場格言は「千里を走る」
これは躍進というよりも、政治・経済で波乱が起きやすいという意味で解釈されているそうです。

過去2年間新型コロナの感染状況で、政治も経済も大きく揺れてきました。
そして展覧会も、開催中止、入場予約制による入場者数の管理、企画展の内容にも変化がありました。

今年こそ、気ままにふらりと展覧会を見に行く・・そんな社会になりますように、
心豊かな一年になります様にお祈りいたします。

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