松江泰治 マキエタCC
(クリックで拡大表示になります)
「松江泰治 マキエタCC」は、東京都写真美術館で開催されています。
会期 2021年11月9日(火)~2022年1月23日(日)
マキエタ(makieta)は、ポーランド語で模型を意味するそうです。
〈CC〉は「シティー・コード」(City Code)の略で、各作品のタイトルには撮影地の都市コードが付されています。(マキエタ・シリーズ作品にも付されています。
模型を写した作品と現実を写した作品が混じって展示されているので、作品を前にして「この作品はどっち?」と見極めてみるのも楽しいです。見極めるヒントのひとつは人物かなぁ~?映っていればの話ですが・・・
地平線を入れず、影を作らない、そして全ての事物にガチピン、パンフォーカスの松江作品は一度見たら印象に残り続けるはずです。
わたしも過去に作品を何度か見ていて、この大規模個展を楽しみにしていました。
本展は撮影可でした。(条件あり)
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
HAM 18249 2012 発色現像方式印画 作家蔵 DENMARK 17939 2021 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵
MAD 1892149 シングルチャンネル・ヴィデオ、カラー、サイレント 作家蔵
PRG 164177 2021 発色現像方式印画 作家蔵
Guatemala 1904 2021 Guatemara 1905 2021 発色現像方式印画 作家蔵
PEN 21320 2011 発色現像方式印画 アマナコレクション
FLR 192649 2021 発色現像方式印画 作家蔵
手前の人物はフィギュア?
TYO 90942 2021 発色現像方式印画 作家蔵
SAY 192383 2021 発色現像方式印画 作家蔵
WAW62222 2021 発色現像方式印画 作家蔵
展示風景
TOPMUSEUM 東京都写真美術館
ーHPの解説ー
松江泰治(1963年、東京都生まれ)は世界各地の地表を独自の視点で写してきました。作家が撮影時に設けた、画面に地平線や空を含めない、被写体に影が生じない順光で撮影するといったルールは、写真の本質を問い直すような平面性を生み出しています。本展では、作家がこれまでに制作してきた作品の中から、〈CC〉と〈makieta〉という二つのシリーズを、初公開となる新作も交えて紹介します。 2001年から制作されている〈CC〉は、「シティー・コード」(City Code)を略したシリーズ名の通り、 各作品のタイトルには撮影地の都市コードが付されています。ギリシャのアテネから撮影が始まったこのシリーズでは、作家が訪れた世界各地の都市の諸相が克明に写し出されています。画面全体にピントを合わせることで、奥行きが取り除かれ、画面上にあらゆるものが等しく存在しています。
一方、2007年から制作されている〈makieta〉の作品にも、都市コードや地名が付されています。 「makieta」(マキエタ)とはポーランド語で模型を意味し、実際の都市や自然を撮影した他の作品と同じルールで、世界各地の都市や地形の模型が写されています。エクアドル・キトの博物館に展 示されていた模型を起点に、レンズを通して模型から立ち現れる風景には、現実と見紛うほどの精巧さがあり、その曖昧な境界は写真の本質を浮き彫りにします。
| 固定リンク
コメント