GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?
「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」は、東京都現代美術館で開催されています。
会期 2021年7月17日(土)- 10月17日(日)
横尾忠則は、長い間第一線で活躍し続けてきた美術家ですから、作品を目にする機会も多く、展覧会も何度か観てきました。
本展は個展として間違いなく最大規模です。
人気ある画家ですから、
老若男女、大勢の観覧客で賑わっていました。
近年、私が思っていた”いわゆる横尾忠則作品”から、Y字路シリーズ、寒山拾得などの作品へと作風の変遷がありましたが、それらの作品も過去の展覧会で数点ずつ観てきました。
本展3F会場には、Y字路シリーズ、寒山拾得シリーズなどの近作、現作が多数展示されていて、それらのシリーズ作品にも変遷を感じました。
最終展示コーナー(寒山拾得などの最新作が並ぶ)「現況の森」では、荒野の七人の挿入曲?(私の勘違いであったら失礼)が華やかに流れています。横尾忠則らしい演出だと思いました。
そして、ますます奔放さを増す筆跡、黄色を多用した色彩の美しさ・・・現作はとても見ごたえありでした。
そして自画像(T+Y自画像)の横には作品「突発性難聴になった日」が展示してあります。
横尾忠則の現況なのでしょうか?
以下の画像はチラシからの引用です。
《T+Y自画像》2018年 油彩・カンヴァス 個人蔵
《原郷》2019年 油彩・カンヴァス 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
《追憶あらこれ》2019年 油彩・カンヴァス 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
《高い買い物》2020年 油彩・カンヴァス 作家蔵
《寒山拾得2020》2019年 作家蔵
《敦煌》2021年 作家蔵
展覧会の構成は以下の通りです。
神話の森へ
多元宇宙論
《薔薇の蕾と薔薇の関係》1988年 油彩・布・カンヴァス 馬の博物館
リメイク/リモデル
越境するグラフィック
《TADANORI YOKOO》1965年 シルクスクリーン・紙 作家蔵(東京都現代美術館寄託)
地球の中心への旅
《実験報告》1996年 油彩・カンヴァス 東京都現代美術館
死者の書
《運命》1997年 アクリル・カンヴァス 東京都現代美術館
Y字路にて
《暗夜行路 赤い闇から》2001年 油彩・カンヴァス 東京都現代美術館
タマへのレクイエム
横尾によって裸にされたデュシャン、さえも
《愛のアラベスク》2012年 油彩・カンヴァス 作家蔵
終わりなき冒険
《城崎幻想》2006年 油彩・カンヴァス 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
西脇再訪
現況の森
アーカイヴ
開催概要(HPから)
1960年代からつねに第一線で活躍し、日本を、そして世界を魅了し続けてきた、アート界のレジェンド、横尾忠則。その横尾の、60年以上にわたる創造の全貌を目の当たりにすることができる集大成の展覧会が実現します。横尾自身の総監修により、去年から今年にかけて描かれた新作を含めて、600点以上の作品が出品されます。横尾芸術のダイナミックな展開を、心うちふるえるまでに体感することができる、まさに画期的な展覧会となるでしょう。
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コメント
ありがとうございます。
少しでも関心をもってもらえたら嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
投稿: 岩城さんへ | 2021.10.11 12:16
おはようございます。いつも素晴らし作品楽しく拝見しています。
投稿: 岩城 | 2021.10.11 08:39