陰翳礼讃 影に浮かぶ仏の美 闇に輝く絵画の光
「陰翳礼讃 影に浮かぶ仏の美 闇に輝く絵画の光」は、上原美術館で開催されています。
会期 2021年4月29日(木・祝)~9月26日(日)
谷崎潤一郎は、随筆「陰翳礼讃」の中で日本における美のあり方について語っています。
「美というものは常に
生活の実際から発達するもので、
暗い部屋に住むことを
余儀なくされたわれわれの先祖は、
いつしか陰翳の内に美を発見し、
やがては美の目的に沿うように
陰翳を利用するに至った」
本展では展示会場を日本家屋に見立て、陰に潜むジャンルを超えた美をご紹介します。
陰翳の中に浮かび上がる美の魅力をどうぞお楽しみください。(本展紹介動画から引用)
小規模な空間を見事に演出した展覧会です。
椅子に座って長時間幸せな時間を過ごしました。
展示作品ほぼすべてが私が好きな画家の作品、そして端正な御姿の仏像との、
立体作品との見事な組み合わせ、そして照明効果・・・・
展示会場を日本家屋に見立て、
近代館 第1展示室では「日本家屋の陰翳」
第2・3展示室では「庭園の光」
をテーマに展示しています。
キャプションなどはなるべく直接視野に入らないように配慮されています。
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
「日本家屋の陰翳」展示風景(入館時にいただいた解説小冊子から、以下同じ)
左から 須田国太郎《牡丹》 《十一面観音菩薩像》 須田国太郎《薔薇》
左から オディロン・ルドン《花瓶の花》 小林古径《抄秋》 オディロン・ルドン《ひまわりのある花束》
「庭園の光」展示風景
手前 山本正道《座った形》 右から 須田国太郎《高貴寺遠望》 須田国太郎《農村展望(小諸風景)》 梅原龍三郎《朝暉》 安井曾太郎《焼岳(上高地晩秋図)
手前 ジャーコモ・マンズー《ストリップティーズ》 右から ピエール・ボナール《ノルマンディー風景》 安井曾太郎《十和田湖〉 ポール・シニャック《アニエール、洗濯船》 オーギュスト・ルノワール《習作(水浴少女)》 ポールセザンヌ《水浴する人々》
正面:近代館 右側:仏教館
仏教館展示室 回廊・ホワイエ
「再び日本家屋の陰翳へ」展示風景
須田国太郎《静物》
左から 《薬師如来像》 須田国太郎《薔薇》 ジョルジュ・ルオー《キリスト》 安井曾太郎《薔薇》 ジョルジュ・ルオー《キリストとの親しき集い、ベタニア》
仏教館 多目的室展示風景(この展示室は、一部作品を除き撮影可でした)
手前 《狛犬》 左から オーギュスト・ルノワール《横になった婦人》 オディロン・ルドン《読書の女》 ジョルジュ・ブラック《ナプキンの上の紅茶ポットとレモン》 岸田劉生《麗子微笑像》 須田国太郎《南大門》 須田国太郎《烈日下の鳳凰堂(平等院)》 須田国太郎(校倉)
仏教館 展示室
「再び日本家屋の陰翳へ」展示風景
左から アルベール・マルケ 《ヴィレンヌのセーヌ川、朝》 クロード・モネ 《萱ぶき屋根の家》 安井曽太郎《緑の風景》 オーギュスト・ルノワール《アルジャントゥイユの橋》 小林古径《芥川》
左から オディロン・ルドン《ブリュンンヒルデ、神々のたそがれ》 オディロン・ルドン《ダンテとベアトリーチェ》 小林古径《道成寺》
アンリ・マティス画/マリアンナ・アルカフォラード著『ポルトガルの尼僧の手紙』
詳しい解説動画が準備されています、私はこの動画で予習をしてから出かけました。
上原美術館 企画展『陰翳礼賛』
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