特別展「植物 地球を支える仲間たち」 第5章、第6章
第5章 本当は怖い植物たち
皆さんは植物にどんな印象をもっているだろうか? 「優しい」「おとなしい」「癒しの生物」といった印象を抱いているのだとしたら、 それはまだ植物の本性を見抜けていないと言ってもよい。地球上に現在生きている植物は、 よく観察すれば生存のための強かな仕組みを備えているのが見えてくる。本章では、「怖い植物」の端的な例と言える食虫植物にまずスポットを当てた後、植物の様々な「怖い」一面を紹介する。
皆さんは植物にどんな印象をもっているだろうか? 「優しい」「おとなしい」「癒しの生物」といった印象を抱いているのだとしたら、 それはまだ植物の本性を見抜けていないと言ってもよい。地球上に現在生きている植物は、 よく観察すれば生存のための強かな仕組みを備えているのが見えてくる。本章では、「怖い植物」の端的な例と言える食虫植物にまずスポットを当てた後、植物の様々な「怖い」一面を紹介する。
01 食虫植物
02 毒をもつ植物
03 鋭いトゲをもつ有用植物
04 凶暴な果実
05 寄生植物
06 水辺をお花畑に変える侵略的外来水生植物
07 変異型イチイヅタ
08 送粉者を死に誘うわな
食虫植物
(写真手前)ハエトリソウ(約100売拡大模型) 分類:モウセンゴケ科
ハエトリソウの葉の上には、2ミリほどの感覚毛が生えており、30秒以内に2回触ると葉が閉じる。1回だけ、あるいは、30秒以上たった後で再び触っても閉じない。つまり、30秒間は、最初の刺激を備えている。刺激が伝わる仕組みと「記憶」は、動物の神経と同じように、カルシウムイオンによって担われている。
(写真奥)モウセンゴケ(約200倍模型) 分類:モウセンゴケ科
食虫植物の生きている姿。
毒を使ってしたたかに生きるトリカブトの仲間(展示風景)
日本の風景を変えてしまう侵略的外来植物
オオキンケイギク 分類:キク科 ミュージアムパーク茨木県自然博物館蔵
第6章 生命の源、光合成
植物な生き方の基本は、光合成である。大地に根を張って動かないことを選択した植物は、どこにでもある水と光を使ってエネルギーを生み出し、大気中の二酸化炭素を有機物に変えて私たちの暮らす環境を作り出す。地球の炭素を循環させる原動力であるとともに、酸素も作り出す。 植物なしには、否、光合成なしには私たちの生活は成り立たない。でも、光合成を日々の生活で意識することはほとんどないだろう。生命のすべての源は、光のエネルギーから来ているということも。
01 生命エネルギーの源光合成
02 いろんな葉緑体 葉緑体の色と形の多様性
03 光合成をするところ 葉緑体
04 光からエネルギーを得る
05 二酸化炭素から食べ物を作る
06 日本がリードする光合成の発見
07 光合成と地球• 私たちとの関わり
08 光合成と植物工場
被子植物葉緑体(6万倍拡大模型)岡山大学資源植物科学研究所蔵
アルスロスピラ 分類:シアノバクテリア 培養株分譲:国立環境研究所
アオスロスピラから作られた栄養補助食品と食品材料
ボトリオコックス 分類:緑藻 培養株提供:大阪工業大学
ボトリオコックス~抽出した藻類オイル
ミドリムシ 分類:緑虫藻
食品材料やバイオ燃料への活用が研究されている。
ミニ植物工場「やさいばこ」 リーフレタス 小かぶ 提供:三協フロンテア
第7章 目指せ、植物研究者 (第2会場)
植物研究の面白さを若手研究者が紹介します!
第2会場に向かうエスカレーターと第2会場の間に「ショクダイオオコンニャク」の花の臭いをかぐコーナーがあります。
どうします?
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