« 散歩の途中で野鳥を撮ってみました。 2021年8月 | トップページ | マン・レイと女性たち »

2021.09.02

聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」

Img_20210901_0001Img_20210901_0002

Img_1354
聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」は、
東京国立博物館 平成館 特別展示室 で開催されています。

会期 2021年7月13日(火) ~ 年9月5日(日)

「太子信仰の至宝が一堂に」というチラシのコピーを見て、即座に思い浮かぶものってほぼない。
チョット情けない、見に行かなければ・・・・・

膨大な展示品から、時代の空気を感じとろうと熱心に鑑賞してきました。
最近、図録はあまり買わないのですが、咀嚼しきれないぶん復習しようと購入しました。
Img_1415_20210901164401
Img_1414

展示構成は以下の通りです。
1章 聖徳太子と仏法興隆 
太子自の法華経解説書「法華義疏」をはじめ、太子ゆかりとして伝えられた品々を中心に、聖徳太子その人と、最初期の日本仏教を概観します。
202108004_20210901153401
聖徳太子二王子像(摸本) 狩野(晴川院)養信筆 江戸時代・天保13年(1842) 東京国立博物館蔵

2章 法隆寺の創建
聖徳太子は、自らが住む斑鳩宮に隣接して法隆寺を創建しました。
法隆寺はその名が意味するように「仏法興隆」を推し進める中心地でした。
2章では儀式の場で用いられた多くの仏具や伎楽面を通じ、法隆寺の荘厳を紹介しています。
202108002_20210901152301
国宝 天寿国繍帳 飛鳥時代・推古天皇30年(622)頃 奈良・中宮寺蔵
亡き太子を想う愛妃の愛が生んだ刺繍の浄土図。


3章 法隆寺東院とその宝物
太子が住んだ斑鳩宮の跡地に建立されたのが東院伽藍です。
中心をなす夢殿の本尊は太子等身の救世観音像であり、創建にあたっては太子の遺品類も集められました。
3章では聖徳太子の遺徳を称える聖霊会のうち、10年に一度行われる大会式など、東院伽藍にまつわる華やかな法要にも注目します。202108007_20210901163101
南無仏舎利 舎利塔:南北朝時代 貞和3~4年(1347~48)、舎利据箱:鎌倉時代 13世紀 奈良・法隆寺 
太子二歳のおり、掌からこぼれ落ちたという釈迦の遺骨!


4章 聖徳太子と仏の姿
平安時代になると、聖徳太子を救世観音の生まれ変わりとみる信仰が生まれ、太子も中心的な信仰の対象となりました。その代表作が聖徳太子の500年遠忌に制作された法隆寺聖霊院の「聖徳太子および侍者像」です。
4章では多彩な太子の姿とともに、法隆寺に伝来した仏画の名品を紹介しています。
202108005_20210901154101
聖徳太子立像(二歳像)鎌倉時代・徳治2年(1307) 奈良・法隆寺
幼くして「南無仏」と称える凛々しい姿


5章 法隆寺金堂と五重塔
『日本書紀』によると、法隆寺最初の伽藍(若草伽藍)は天智天皇9年(670)に焼失したとされ、その後再建されたのが現在の西院伽藍です。金堂は7世紀後半に建てられた世界最古の木造建築として知られ、創建以来大きな変化なく伝えられてきました。
五重塔は仏舎利を祀った建築で、内部には釈迦の生涯などを表した塔本塑像が安置されています。
202108001_20210901152301
国宝 四天王立像 多聞天 飛鳥時代・7世紀 奈良・法隆寺蔵
静けさに力を込めた日本最古の四天王像
エレガントにたたまれた衣のひだなど、細部まで美しく表現されています。

202108008_20210901174001
国宝 阿弥陀如来及び両脇侍像(伝橘夫人念持仏) 飛鳥時代7~8世紀 奈良・法隆寺蔵
麗しき白鳳美術の最高峰


 東京国立博物館 特別展「聖徳太子と法隆寺」
アイエム[インターネットミュージアム]Internet Museum

 

ーHPの解説ー
奈良・斑鳩の地に悠久の歴史を刻む法隆寺は、推古天皇15年(607)、聖徳太子によって創建されたと伝えられます。太子は仏教の真理を深く追究し、また冠位十二階や憲法十七条などの制度を整えることで、後世に続くこの国の文化的な基盤を築き上げました。聖徳太子を敬う人々の心は、その没後に信仰として発展し、こんにちもなお日本人の間に連綿と受け継がれています。

令和3年(2021)は聖徳太子の1400年遠忌にあたり、これを記念して特別展「聖徳太子と法隆寺」を開催します。会場では、法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、太子の肖像や遺品と伝わる宝物、また飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて、太子その人と太子信仰の世界に迫ります。特に金堂の薬師如来像は日本古代の仏像あまり彫刻を代表する存在であり、飛鳥時代の仏教文化がいかに高度で華麗なものであったかを偲ばせてくれます。

本展覧会は1400年という遙かなる時をこえて、今を生きる私たちが聖徳太子に心を寄せることでその理想に思いを馳せ、歩むべき未来について考える絶好の機会となることでしょう。



「斑鳩」の名の由来って?
拙ブログの投稿
散歩の途中で野鳥を撮ってみました(イカル)2021年2月初旬

 

 

|

« 散歩の途中で野鳥を撮ってみました。 2021年8月 | トップページ | マン・レイと女性たち »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 散歩の途中で野鳥を撮ってみました。 2021年8月 | トップページ | マン・レイと女性たち »