特別展「植物 地球を支える仲間たち」 第3章、第4章
第3章 植物の形と成長
我々動物と植物は、同じ祖先から進化してきた。その祖先は、1細胞が1個体の単細胞生物だった。 約12 億年前から、動物と植物はそれぞれ別の道を歩み、形や成長をつかさどる複雑な仕組みがそれぞれ独立に進化した。地球における長い歳月をかけた、壮大な進化実験の結果が動物と植物の違いである。
01 受精と発生
02 植物の成長、ヒトの成長
03 地上と地下
04 植物の細胞 ちがうけど同じ、同じだけどちがう
05 遺伝子
06 花の形づくりとABCモデル
07 植物の栽培化
08 遺伝子組換え植物 青いキク
09 遺伝子組換え植物 光るトレニア
展示風景
展示風景
植物の胚発生(模型) シロイヌナズナの場合
胚発生 ヒト(模型)
阿蘇4火砕流に埋もれたスギ樹幹 分類: ヒノキ科 時代:後期更新世(約9万年前)産地:大分県日田市 国立科学博物館蔵
植物の体を作る細胞は細胞壁は分解に強く残りやすい。化石は「石に化けた」と考える人が多いが、実はこの標本のように生々しい化石も多い。
展示風景
展示風景
青いバラ バラ科 国立科学博物館蔵
2004年、遺伝子組換え技術で花色を人為的に変えることに成功した青いバラ
もとのキクと遺伝子導入により花色を改変したキク 農研機構蔵
第4章 植物はどのように進化してきたのか?
植物の仲間は46億年という地球の歴史のなかでも早くに登場し、地球環境を整えることに貢献してき た。 進化の舞台は初めは海だったが、やがて淡水、 陸上へと拡大した。 陸上植物は現在5つのグループ、 (コケ植物・小葉植物・シダ植物・裸子植物・被子植物)に分けられるが、それらが初めからそろっていたのではなく、陸上進出後のおよそ5億年間の進化で次第に現れたのだ。化石を中心に植物たちのダイナ ミックな歴史を紹介しよう。
01 植物の進化
02 植物の誕生
03 植物の上陸
04 太古から続く植物と菌類の共生
05 クックソニア・バランディー 最古の大型植物化石
06 初期の陸上植物
07 森の誕生
08 裸子植物の誕生と多様化
09 花の誕生と多様化
10 植物と昆虫の共進化
展示風景
展示風景
展示風景
ストロマトライト 時代:先カンブリア時代 産地:カナダ(ノースウエスト準州) 神奈川県立生命の星・地球博物館蔵
光合成をするシアノバクテリア(藍色細菌)の活動で作られた岩石で、30億年前以降の先カンブリア時代の地質帯に多く見られる。酸素を発生する生物活動があった証拠。
ストロマトライト解説パネル
最古の大型植物化石
クックソニア・バランデイ 分類:リニア類 時代:シルル紀ウェンロック世前期(約4億3200万年前)
産地:チェコ(バランディアン地域) チェコ国立博物館蔵
オドントプテリス・デュフレスノイ(葉) 分類:シダ種子類 時代:後期石炭紀(約3億年前) 産地:フランス 福井県立恐竜博物館蔵
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