立木義浩写真展「遍照(へんじょう)」 ~世界遺産 東寺~
ラージフォーマットデジタルカメラGFXで迫る、立体曼荼羅の宇宙
フジフイルム スクエア 企画写真展
立木義浩写真展「遍照(へんじょう)」
~世界遺産 東寺~は、
フジフィルム スクエアで開催されています。
会期 2021年6月11日(金)~2021年6月30日(水)
近頃はヘルスケア製品も目立つ富士フィルムですが、元来カメラ・フィルムなど写真関連機器総合メーカー、そのこだわりカメラ、
GFXシリーズを使って撮影した東寺の仏像写真を展示しています。
この展覧会を見るうえでの私の興味の大半は、このカメラで撮った仏像ということです。
ラージフォーマットデジタルカメラGFX100Sは、35mm判の約1.7倍の面積を持つ1億画素のセンサーを搭載し、さらに強力なボディ内手ブレ補正機構も備えるなど、小さいながらもスペックはモンスター級のミラーレス機です。
立木氏は、三脚を使わず手持ちで撮影しています。
「空海の思想とか哲学というのが表現されている仏像が多くあるので、これはある種、止まってはいるものの、ポートレートのような感じで撮ったほうがいいんじゃないかと、その方向でやりました」と述べています。
仏像を撮った写真というと、どうしても土門拳の作品が頭に浮かぶのですが・・・
土門拳が撮った写真と、この企画展の作品を見て感じるイメージの違いはこの辺りにあるのかもしれません。
帝釈天半跏像 東寺
多聞天立像 東寺
増長天立像 東寺
日光菩薩立像 東寺
梵天坐像 東寺
ーHPの解説ー
立木義浩写真展「遍照(へんじょう)」 ~世界遺産 東寺~ 写真展開催記念インタビュー動画/富士フイルム
長きにわたり日本の写真界の第一線で活躍し、今なお果敢に新たな表現に挑みつづける写真家立木義浩が、世界遺産である真言宗総本山 東寺〔教王護国寺〕の仏像群を、富士フイルムのラージフォーマットデジタルカメラ“FUJIFILM GFX100、GFX100S”で撮影した、モノクロ作品展を開催します。
真言密教の教主である大日如来の別名にして、空海の灌頂(かんじょう)名でもある「遍照金剛(へんじょうこんごう)」。その意味は「この世の一切を遍(あまね)く照らす不滅なもの」です。真理は目に見えなくてはならないとする密教の精神を顕す「両界曼荼羅図(りょうかいまんだらず)」を立体で表現した仏像群を見渡し、立木の琴線に触れた瞬間を集めた本展が、いにしえから光溢れる世界を願ってきた人々の心に出合う機会となれば幸いです。
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