サントリー美術館 開館60周年記念 ミネアポリス美術館 日本絵画の名品 ミネアポリス美術館 日本絵画の名品
サントリー美術館 開館60周年記念展 ミネアポリス美術館 日本絵画の名品
会期 2021年4月14日(水)~6月27日(日)
(途中展示替えがあります(第5章浮世絵)5/26~)
アメリカ中西部の都市にあるミネアポリス美術館の日本美術コレクションから、江戸絵画を中心に中世から近代にいたる作品を網羅して、日本絵画の変遷をたどる日本絵画入門のような展覧会です。
この展覧会は撮影可能です。
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展覧会の構成は以下の通りです。
第1章: 水墨画
戦国期・16世紀に活躍した絵師の作品を中心にした、水墨画が展示されています。
第2章: 狩野派の時代
狩野正信に始まる狩野派は、血縁で繋がる「狩野家」を中心とした専門の絵師集団です。室町時代以降、時の権力者の庇護を受け、狩野元信と狩野永徳の代におおいに発展しました。
江戸時代、政治の中心が江戸になると狩野派も本拠地を京から江戸へ移し、 永徳の孫・狩野探幽は、江戸幕府の御用絵師となります。
狩野探幽ら江戸狩野と狩野山雪・山楽ら京狩野の作品を通じて、狩野派の軌跡を特集展示しています。(本展の解説から)
群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵) 狩野山雪 四面 江戸時代 正保3年(1646)
瀟湘八景図屛風 狩野探幽 八曲一隻 江戸時代 寛文3年(1663)
第3章: やまと絵 ―景物画と物語絵―
平安時代、「唐(漢)」に対する「やまと(和)」の自覚を背景に、日本の風俗や事物を主題とする「やまと絵」が誕生しました。
本章では移ろう四季や物語を表したやまと絵の世界を展観します。
第4章: 琳派
琳派は17世紀初頭に活躍した俵屋宗達を始まりとします。
本章では宗達や江戸琳派の酒井抱一、抱一の高弟であった鈴木其一らの作品を中心に特集展示しています。
源氏物語図屏風 伝 俵屋宗達 八曲一隻 江戸時代 17世紀
源氏物語「秋好中宮」・白萩図の片面「秋好中宮」 酒井抱一 団扇一柄 江戸時代 19世紀
三夕図 鈴木其一 三幅対 江戸時代 19世紀 ミネアポリス美術館
第5章: 浮世絵
江戸時代、大都市に発展した江戸において独自に花開いた新しい芸術、浮世絵版画。
春信、北斎、広重、英泉、写楽、歌麿、清長などの作品が展示されています。
四條河原夕涼み躰 三枚續 鳥居清長 大判錦絵三枚続 江戸時代 天明4年(1784)頃
第6章: 日本の文人画〈南画〉
池大雅・与謝蕪村の二人によって大成される日本の文人画は、中国の知識人である文人への共感や中国文化への憧憬を背景に日本独自に発展し、東北から九州まで各地に広まることになります。
第7章: 画壇の革新者たち
江戸時代後期、文人画(南画)や写生画など、既存の流派や様式にとらわれない画風が存在感を示し、多様な作品が生まれます。
本章では若冲や曾我蕭白に代表される「奇想」の絵師の作品を特集展示しています。
鶏図押絵貼屏風 伊藤若冲 六曲一双 江戸時代 18世紀
群鶴図屛風 曾我蕭白 六曲一双 江戸時代 18世紀
第8章: 幕末から近代へ
明治になると西洋から「美術」という概念や新しい材料・技法がもたらされ、日本の絵画は大きく転換しました。伝統の技法や画派を継承する「日本画」と油彩画や水彩画など西洋の技法を用いる「洋画」という新しいカテゴリーが誕生し、浮世絵を母体にした新版画、創作版画も含め、日本の近代美術は多様な展開をみせていきます。(本展の解説から)
風神雷神図 佐竹永海 対幅 江戸時代19世紀
手長足長図 河鍋暁斎 対幅 明治時代19世紀
―HPの解説ー
アメリカ中西部ミネソタ州最大の都市ミネアポリスに設立されたミネアポリス美術館(Minneapolis Institute of Art 通称Mia〈ミア〉)は、1883年にミネアポリスの市民や実業家が美術協会を設立したことに始まります。現在では、世界各地の約9万点を超える美術作品を所蔵しており、そのうち、日本絵画のコレクションは、約2500点の浮世絵をはじめ、質・量ともに国際的にも高い評価を得ています。近年でも在米の美術愛好家から多くの日本絵画・工芸が寄贈されるなど、今なお進化し続けるコレクションです。
本展は、Miaの日本美術コレクションの中から、中世から近代にいたる日本絵画の変遷を選りすぐりの優品でご紹介します。水墨画・狩野派・やまと絵・琳派・浮世絵・文人画(南画)・奇想派・近代絵画というように、江戸絵画を中心に日本絵画史の主要ジャンルをほぼ網羅するラインナップで、初の里帰り作品を含む貴重な機会です。展示室を訪れれば、きっとイチオシの絵師〈推し絵師〉に出会えるでしょう。時空を超えて一堂に集った人気絵師たちの華やかな競演をぜひご覧ください。
開館60周年記念 ミネアポリス美術館 日本絵画の名品
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