« 散歩の途中で野鳥を撮ってみました(アセビとシジュウカラ)2021年3月 | トップページ | 没後70年 南薫造 展 »

2021.03.21

白川義員写真展 永遠の日本/天地創造

01_20210319174501

「白川義員写真展 永遠の日本/天地創造」は、
東京都写真美術館で開催されています。

会期 2021年2月27日(土)~5月9日(日)
第一期 永遠の日本 2021年2月27日(土)~4月4日(日)
第二期 天地創造 2021年4月6日(火)~5月9日(日) 


「第一期 永遠の日本」を観てきました。
行ってみたい!
行けたとしても「こんな写真は絶対撮れない!」
そんな、プロがこだわりに拘った写真が130点展示されていました。

「永遠の日本」は日本人の誇りと魂を復興する一助になりたいとい う作家自身の願いが込められた、崇高で美しい日本の自然を紹介します。(HPから)

展覧会の構成は以下の通りです。

第1部 名山・名瀑
08_20210320072601
《雌阿寒岳夕照》
北海道雌阿寒岳1499mをほぼ真北から航空撮影した。上部噴煙の向こう側の山が阿寒富士1477m。撮影は12月14日、午後4時少し前。最も日の短い季節のこのあたりは4時頃に日没を迎える。山や噴煙が黄からオレンジ色に色づくのは日没の20分前からで、撮影には絶好の時間となる。そのうち赤みが加わって赤いオレンジ色になる。日没直前、風景は赤く染まって一日が終わる。日没と同時に世界がグレーに暗転して死の世界になる。(本展解説書から)

02_20210320065701
《浅間山》
長野県と群馬県の県境、上信越国立公園の南端にある。まだ残雪深い浅間山2568mを東南方向から4月18日午前10時頃空撮した。最高点は写真右上の外輪山の頂上である。(本展解説書から)

03_20210320070401 
《朝焼けの噴煙と満月 桜島》
撮影は2009年11月3日。日の出の頃に満月沈む月日と時間を調べて桜島に行った。この日はまだうす暗い頃に1回噴煙を上げ、これが2回目だった。噴火直後の写真も撮ったが、この写真を使用した。第一に晴天であること。第二に太陽が水平線から昇って山が赤く染まった時に噴火してくれること。第三の条件はその時、月が理想的な明るさで理想的な高さになくてはならない。総ての条件を満たすのは、ただ運次第という撮影になる。(本展解説書から)

04_20210320071201
《剣岳黄変》
日の出直後雪山は赤色になった後オレンジ色から黄色に変わるが、写真はその赤色が完全に抜ける直前の黄変した剣岳だ。この時間にはコ ントラストも強くなる。その後この色彩も急激に失われて何の変哲もない薄黄になって終わる。(本展解説書から)

第2 湖沼・森林・巨木・渓谷・河川


第3部 高原・湿原
06_20210320071801
《日光湯川》
奥日光湯の湖から落下した湯滝の水が、中禅寺湖まで12.4kmをゆったりと流れるのが湯川である。この水は中禅寺湖の近くで、もう一度 有名な竜頭の滝となって落下する。湯川は西の小田代原と東の戦場ヶ原を分けて流れていることでも知られている。上空から見ると川の流れにそって樹林があり、それが常緑樹と秋が来て紅葉した落葉樹が入り乱れて、しかも草原の草紅葉までもが加わって、豪華な色彩絵巻を繰り広げているように見えた。(本展解説書から)

第4部 海浜・島嶼 
07_20210320071601
《流氷と知床連山》
網走と知床岬のほゞ中間点の上空から撮影した流氷と知床連山である。画面中央の一番高い山が羅日岳、左へ順に三ッ峰、サシルイ岳、 オッカバケ岳、次の平たい山が硫黄山。画面右端の低い山が天道山、その左方の一番低い所 が知床峠である。日本の風景は驚くほどに多彩である。春の新緑に紅葉があざやかな錦秋もあれば、全山真白い雪におおわれる冬山もある。 それにこの写真のように知床周辺の海が一面に流氷で一変する風景もある。(本展解説書から)

05_20210320072601
《天草・龍仙島落日》
熊本県天章は大きく上島と下島に分かれる。 写真になる被写体は、下島の西海岸と南端の海岸や島々に集中している。写真は下島南端の牛深の港の南西8kmにある龍仙島を撮った。 今回4年間にわたって、日の出や日没の太陽を山や高原や海岸で相当量撮ったが、空撮も含 めて落日としてはこの写真の太陽が最も美しく写ったようである。(本展解説書から)



―HPの解説ー
世界的写真家で、山岳写真家としても輝かしい実を残す白川義員は、「地球再発見による人間性回復へ」を創作活動の基本理念として、地球がもつ 美や神秘、荘厳さを追求し続け、1969年出版の「アルプス』以来、『ヒマラヤ」『アメリカ大陸」「聖書の世界」『中国大陸」「神々の原風」「仏 教伝来』『南極大陸」『世界百名山」「世界百名湿」まで、10のシリーズを発表してきました。このたび、東京都写真美術館では白川義員の集大成と なる2つのシリーズを二期構成で紹介します。第一期シリーズ第11作目となる「永遠の日本」は日本人の誇りと魂を復興する一助になりたいとい う作家自身の願いが込められた、崇高で美しい日本の自然を紹介します。第二期シリーズ第12作目となる最新作「天地創造」は、アメリカ西部の砂 で、入域が1日わずか20人に限定されているザウェーブや、中国の湖南省張家界市に位置し「仙境」と呼ぶにふさわしい武検源など、いずれも 近年発見された地域や、「奇跡の絶景」といわれ最近話題の南米ウユニ塩湖などを中心に構成されています。白川が「アルプス」発表以降、50年以上 にわたり撮り続けてきた作品群の中から「天地創造」のイメージに合致する作品を一挙放出し、最新のデジタル技術とかつてないスケール感で再現し ます。地球の環境保全が重要視されている現代、自然が発する壮絶な感動と深遠なれを感じさせる作家身の作品が、東京都写真美術館で一堂に会 します。ぜひご期待ください。

 

|

« 散歩の途中で野鳥を撮ってみました(アセビとシジュウカラ)2021年3月 | トップページ | 没後70年 南薫造 展 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 散歩の途中で野鳥を撮ってみました(アセビとシジュウカラ)2021年3月 | トップページ | 没後70年 南薫造 展 »