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2020.12.30

観てきた展覧会ベストテン 2020年

コロナ禍に翻弄された今年の展覧会。

緊急事態宣による休館期間を経て再開後も、中止になった延期になった展覧会もありました。

展覧会場では、3密を避ける対策がとられました。(今もとられています)
事前予約制にした美術館、博物館が多く、
入場時には手指の消毒・体温測定が行われ、
会場内では、腰掛け類の間引き、会話を控えるように要請もなされます。

結果として、静かな会場で混雑なく鑑賞できるというメリット?も実感しました。
企画展は、館蔵品特集展示が増え、長めの会期も散見。
入場料を値上げした博物館・美術館もありました。

自粛要請が継続する中、必然的に観覧回数も減少し今までの「気ままな美術館巡り」という私なりの鑑賞スタイルを見直すことになりました。

以下に今年観てきた展覧会を振り返り10の展覧会を選んでみました。
順位はつけていません。

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企画展「上田薫」
埼玉県立近代美術館
会期 2020年11月14日(土)~2021年1月11日(月・祝)
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ観点から、
2020年12月24日(木)から2021年1月18日(月)までの間、休館します。

 

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特別展「桃山―天下人の100 年」
東京国立博物館
会期 2020年10月6日(火) ~ 11月29日(日)
前期展示 10月6日(火)~11月1日(日)
後期展示 11月3日(火・祝)~11月29日(日)

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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
国立西洋美術館
会期 2020年6月18日(木)~10月18日(日)

2001
リニューアル・オープン記念展 Ⅱ
日本美術の裏の裏
サントリー美術館
会期 2020年9月30日(水)~11月29日(日)

Stars
STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ
森美術館
会期 2020年7月31日(金)~ 2021年1月3日(日)


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ピーター・ドイグ展
国立近代美術館
会期 ~2020年10月11日
 

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オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
東京都現代美術館
会期 2020年6月9日(火)~ 9月27日(日)
(3月14日~6月14日までの日程が変更になりました)

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100年前にカワセミを撮った男・下村兼史 -日本最初の野鳥生態写真家-
FUJIFILM SQUARE写真歴史博物館 企画写真展
会期 2020年7月1日(水)~2020年9月30日(水)

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生誕120年・没後100年 関根正二展
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
会期 2020年2月1日〜 2020年3月22日
前期 2月1日~16日 後期2月18日~3月22日

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画家が見たこども展  ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン
三菱一号館美術館
会期 2020年2月15日(土)~ 6月7日(日)

 

 

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2020.12.27

紅葉の京都大原三千院 2020年11月中旬

旅の2日目の朝、 
地下鉄とバスを乗り継いで大原に到着、最初に三千院を訪れました。

連休前ということもあって混雑はなく、紅葉の京都大原でゆっくり過ごすことができました。

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

三千院に向かう途中で・・・
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三千院 御殿門 
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三千院の由来(HPから)
三千院は延暦年間(782‐806)に伝教大師最澄が比叡山東塔南谷(とうとうみなみだに)の山梨の大木の下に一宇を構えたことに始まる。
その後、慈覚大師円仁に引き継がれ、平安後期以降、皇子皇族が住持する宮門跡となった。
寺地は時代の流れの中で、比叡山内から近江坂本、そして洛中を幾度か移転し、その都度、寺名も円融房、梨本坊、梨本門跡、梶井宮と変わることとなる。
明治4年、法親王還俗にともない、梶井御殿内の持仏堂に掲げられていた霊元天皇御宸筆の勅額により、三千院と称されるようになる。
明治維新後、現在の地大原に移り「三千院」として1200年の歴史をつないでいる。

客殿からの聚碧園 


有清園庭園(宸殿から)
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重文 往生極楽院
国宝 弥陀三尊 
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おさな地蔵
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2020.12.24

舟越 桂 私の中にある泉

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《水に映る月蝕》2003年 楠に彩色、大理石 作家蔵

「舟越 桂 私の中にある泉」は、
渋谷区立松涛美術館で開催されています。

会期 2020年12月5日(土)~ 2021年1月31日(日)

彫刻家舟越桂の心のありようを「私の中にある泉」と呼び、本展のタイトルにしています。
舟越の制作活動(作品)を時系列で展示し、あわせて制作過程での心のありようを表す資料、家族の作品も紹介しています。

かつて、東京都庭園美術館で開催された舟越桂の展覧会、館内各部屋に置かれた作品が強く印象に残っているのですが・・・


展示構成は次の通りです。
(以下の画像はチラシからスキャンしています。縞模様が邪魔ですが悪しからず)
1章 私はあゆむ、私は作り出す
舟越が彫刻家の道に進む意思を固めたのは17歳の夏でした。
1980年代に舟越は木彫の人物半身像を多く手掛けてきました。
さりげない日常の衣装をまとい現代を生きる等身大の人物であるようでありながらも、どこか抽象的で静謐な雰囲気を漂わせています。 (キャプションから)
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《冬の本》1988年 楠に彩色、大理石 作家蔵
本作はのモデルは、彫刻家の叔父を持つという女性。

2章 私は存在する
彫像の製作は、しばしばまず作品を同じ大きさのデッサンを描くことからはじまり「何かいいものが現れるまでデッサンに食い下がる」という苦しみの時間を過ごします。
デッサンが仕上がると、木を彫り始めることが出来ますが、その段階でも最終的な形を生み出すまで同様の格闘が続きます。
木彫作品とデッサンが展示されています。
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《森へ行く日》1984年 楠に彩色、大理石、ゴムチューブ 作家蔵
特定のモデルを使わずに制作した作品。
首の細さや顔などから、作者本人としては「失敗した」と感じた作品であったといいます。
しかし完成から1週間後には、それまでの自身の作品とは異なる雰囲気を持つ本作にだんだんと魅力を感じはじめ、今では作家にとって特別な作品になっています。(キャプションから)

3章 私の中に私はみつける
1990年代前後から舟越の作品の「異形化」は、2000年代に入って本格化します。
そして2004年以後スフィンクスシリーズが始まります。
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《戦争をみるスフィンクスⅡ》2006年 楠に彩色、大理石、革 個人蔵
眉間にしわを寄せ、歯を食いしばるという舟越の作品の中では珍しく激しい感情表現がなされている作品。
本作では2003年に勃発したイラク戦争の対する怒りと嘆きが示されています。
戦争への自身の考えを作品を通して明確に示す必要を感じ、制作された作品です。(キャプションから)

4章 私は思う
舟越の思考の痕跡とも言えるメモなどが展示されています。
メモの一部はアトリエのの壁に貼られています。
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《自画像》1997年 紙に木炭、修正液 個人蔵

5章 私の中をながれるもの
舟越家各人のドローイングと絵画作品を紹介しています。
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舟越保武《キリスト》1972年 紙に木炭 個人蔵

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舟越直木《マグダラのマリア》2013年 紙に木炭、パステル 個人蔵

6章 私ははぐくむ
舟越が自身の妻や子供たち、甥たちのために作ったおもちゃを展示しています。
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《板切れの人形》1985年頃


―HPの解説ー
現代日本を代表する彫刻家、舟越桂(1951–)は、東京藝術大学大学院在学中に函館のトラピスト修道院から聖母子像制作の依頼を受けたことを契機に、本格的に木彫での人物像の制作を開始しました。1980年代にはじまる楠の木彫彩色の人物像は、1990年代前後から異形化が試みられるようになり、新たな表現領域が切り拓かれていきました。
舟越は、一貫して人間の姿を表すことにこだわり、「自分の中の水の底に潜ってみるしかない」と、創造にあたってまず自分自身と向き合う姿勢をとり続けてきました。その背後には「ある個人を特定して語っていく事、それが普遍的に人間について語る事になっていく」という思いがあり、また創作の源となる作者の内面は、ひそかに外につながる水脈を保つ地底湖のように、社会的あるいは個人的な様々な事象を受けとめ揺らぎ続けてもいるのです。
本展ではこの作家の心のありようを、「私の中にある泉」と呼びます。そして、1980年代から今日までの代表的な彫刻作品にくわえ、ドローイング、版画、何かを思うたびに書き留められるメモ、自作のおもちゃや小物などをつぶさに見ていくことで、作品が生み出される作家自身の内なる源泉の姿そのものを探ります。

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2020.12.21

散歩の途中で野鳥を撮ってみました。2020年12月中旬

12月も中頃になると紅葉も終わり。

紅葉の枝に佇むカワセミ狙いのバズーカレンズ集団も人数が減ってきました。

1時間程度のきまった散歩コースで見掛ける野鳥の数は少ないですが・・・・

カワセミは、じっとして居てくれますが、他の小鳥は止まる事なく動き回りますから望遠レンズで追いかけるのは大変です。

都度、カメラの設定を変えながら撮ってみましたが、まだまだ修行が足らないようです。

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)

ヒヨドリ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ヒヨドリ
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モズ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 モズ
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セグロセキレイ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 セグロセキレイ
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ハクセキレイ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 ハクセキレイ
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キセキレイ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 キセキレイ
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シジュウカラ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 シジュウカラ
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カワセミ
サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科 カワセミ 
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2020.12.18

嵐山・天龍寺・竹林の小径 2020年11月中旬

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(画像はクリックで拡大表示になります)

紅葉の嵐山に行ってきました。
渡月橋、天龍寺、竹林の小径を巡りました。

2時間程度しか時間が取れなかったので・・・・
竹林の小径は途中で引き返し、
渡月橋・川のほとりでゆっくりということにはならず、少々心残りでした。 

天龍寺
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ー天龍寺のHPからー
天龍寺は京都屈指の観光地嵯峨嵐山、に建つ
臨済宗の禅刹。

名勝嵐山や渡月橋、天龍寺の西側に広がる亀山公園などもかつては境内地であった。
この地はその昔、檀林皇后と称された嵯峨天皇の皇后橘嘉智子が開創した禅寺・檀林寺の跡地で、檀林寺が廃絶した後、後嵯峨上皇が仙洞御所を造営し、さらに亀山上皇が仮の御所を営んだ。

天龍寺の歴史
創建と興隆
その地に足利尊氏を開基とし、夢窓疎石を開山として開かれたのが天龍寺で、その目的は後醍醐天皇の菩提を弔うため暦応2年(1339)に創建された。

造営に際して尊氏や光厳上皇が荘園を寄進したが、なお造営費用には足りず、直義は夢窓と相談の上、元冦以来途絶えていた元との貿易を再開することとし、その利益を造営費用に充てることを計画した。これが「天龍寺船」の始まり。

造営費の捻出に成功した天龍寺は康永4年(1345)に落慶した。南禅寺を五山の上として天龍寺を五山の第一位に、この位置づけは以後長く続いた。

竹林の小径
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渡月橋
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2020.12.15

企画展「上田薫」

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企画展「上田薫」は、
埼玉県立近代美術館で開催されています。

会期 2020年11月14日(土)~2021年1月11日(月・祝)

上田薫は、描く対象物の写真を撮って外形をトレースし、写真を見ながら彩色するという技法で制作しています。

展示映像から・・・
(この投稿の最後に張り付けた動画です)

「小学校以前からですね」
「他の事はできないけれども」
「絵だけ描かせておけば こいつは天才だって言われたぐらい」
「物心ついた頃 もう絵を描いていたんだよ」

「僕の絵はリアリズムじゃないんですよ」
「リアリズムの有名な絵描きが」
「私は天使は描かないと」
「なぜなら天使が見えないからだと言ったんですね」

「それと同じように 僕は目に見えないものを描いてきた」
「だから僕はリアリズムでないということは確か」

「僕は天使も見えないし」
「卵が落ちるところも見えない」
「クールベはリアリズムで」
「僕がスーパーリアリズムだってこと」

 

展覧会の構成は次の通りです。
第1章 「リアル」の前史
東京藝術大学卒業制作の《自画像》(1954年)から、自らの表現を模索していた1960年代終わりころまでの作品が展示されています。

第2章 スタイルの確立
対象をただひたすらリアルに描く。
キャンバスには背景もなく、対象と自らのサインだけ。
上田流リアリズムの出発点である、1970年代前半までの作品を展示。
「貝殻だけを描く」ことから始まりました。

第3章 「時間」を描く
リアリズム絵画に独自の境地を開いた上田は、多様なモティーフを次々と手がけていきます。1970年代には、溶けかかるアイスクリームやスプーンに水あめ、はちみつ、ジャム、生たまごシリーズなどの一連の作品を制作するようになります。
上田は「モチーフは最初物であったが、やがてそれは現象へと移っていく」と説明している。
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《ジェリーのスプーンC》1990年 油彩、キャンバス 埼玉県立近代美術館蔵

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《生たまごB》1976年 油彩・アクリル、キャンバス 東京都現代美術館蔵

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《生たまごA》1975年 油彩・アクリル、キャンバス 群馬県立近代美術館蔵

第4章 「光」を描く
「時間」を描くことに成功した上田は、次のモティーフに泡やシャボン玉を選びました。
透過や反射、屈曲といった光の性質への関心は、コップやビン、液体、川の流れといった新たなモティーフにつながっていきます。

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《あわD》1979年 油彩・アクリル、キャンバス

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《シャボン玉O》1982年 油彩・アクリル、キャンバス

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《コップの水G》1985年 油彩・アクリル、キャンバス 相模原市蔵

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《午後の番組B》1991年 油彩・アクリル、キャンバス 神奈川県立近代美術館蔵

第5章 素描と版画
水彩画、パステル画、版画を中心に展示。

第6章 そして現在へ
2000年代以降の仕事、そして最新作を展示。
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《サラダB》2007年 油彩・キャンバス 神奈川県立美術館蔵

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《デンキュウ》2019年 油彩キャンバス

 

―HPの解説ー
上田薫(1928〜)は、写真を使って対象を精巧に描き出す画家です。殻からつるりと落ちてくる生玉子がリアルに描かれた彼の作品を、美術の教科書で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
 東京藝術大学で油彩を学び、主に抽象画を制作していた上田は、1956年に映画ポスターの国際コンクールで国際大賞を受賞したことをきっかけに、グラフィックデザインの世界へ足を踏み入れます。それからしばらく絵画制作からは離れますが、1970年に、対象そのものだけを写実的に描く表現 —本人曰く、制作に行き詰まったときに頭を空っぽにするための「クソリアリズム」— に目覚めます。
 以後、上田は、ときにデザインの世界で学んだことを活かしながら、現実以上にリアルに見える作品を次々と生み出してきました。作品のモティーフの多くは、殻が割られた瞬間の生玉子、スプーンから流れ落ちそうなジャム、水の流れや空など、一瞬で姿を変えるものです。時間と空間とを切り取るその鮮烈な描写は、リアリズム絵画のなかに独自の位置を占めるものとして、高く評価されています。
 本展では、これまでまとまった形で紹介される機会の少なかった上田薫の歩みを、大学卒業後から現在までの作品約80点とともに紹介します。時間の流れ、空間のひろがり、そして何気ない日常を驚きに変える上田流「クソリアリズム」の世界を、ぜひ心ゆくまでお楽しみください。


上田薫展関連映像「上田薫 制作と語り」(2020年春〜夏)
横須賀美術館

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2020.12.12

紅葉の京都大原 実光院 2020年11月中旬

京都大原実光院に行ってきました。

紅葉の大原散策で4寺院をめぐりました。

3番めに訪れたお寺です。

大原の山を借景に遠近感も楽しめる素晴らしい庭、風に散る紅葉、風情を楽しみながら過ごしました。

実光院の沿革(HPから)
実光院は魚山 勝林院(ぎょざん しょうりんいん)を本堂に頂く僧坊の一つで、応永年間(1394~1428)に宗信法印によって復興された。 かつては当院や宝泉院のほかに、普賢院、理覚院など、多くの僧坊が存在しました。
実光院は本来、現在地の向かい側、大原陵(後鳥羽天皇・順徳天皇陵)がその境内でした。大正8(1919)年、普賢院と理覚院を統合する形で旧普賢院の境内に移転し、現在に至っています。これは、梶井宮門跡第20世・尊快法親王(後鳥羽天皇 第10皇子)の御心によって、旧実光院の庭園に両帝のご遺骨を分散して安置していましたが、本陵として整備するため旧宮内省の命によって移転したのです。

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客殿

20201116_041505680_ios-2 客殿からの景色

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2020.12.10

生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代

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「生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代」は、
東京オペラシティ アートギャラリー
で開催されています。

会期 2020年10月10日(土)~12月20日(日)

東京オペラシティ アートギャラリー、東京都写真美術館、高知県立美術館3館の共同開催です。
東京都写真美術館では「生命体としての都市」をテーマに開催されました。

本展は「伝統と近代」をテーマに下記の構成になっています。
すべての展示室を使って、大量の作品が展示されています。
1. 初期作品
2. シカゴ I
3. 東京 I
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《東京 こども》ゼラチン・シルバー・プリント 1953-57年

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《東京 街》ゼラチン・シルバー・プリント 1953-57年

4. 桂離宮
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《桂離宮 中門の乗越石》ゼラチン・シルバー・プリント 1953、1954

5. シカゴ II
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(展示風景)

6. 東京 II
7. 日本の産業
8. 周縁から
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《御陣乗太鼓(輪島)》ゼラチン・シルバー・プリント 1962-64年

9. ポートレート
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《ポートレート(四谷シモン)》ゼラチン・シルバー・プリント c.1972

10. 近代建築
11. イスラム 空間と文様
12. 両界曼荼羅
京都・東寺(教王護国寺)の国宝《伝真言院曼荼羅》を接写拡大したシリーズです。
国立国際美術館所蔵の大型プリント110余点を一挙公開してます。
(以下、展示風景)
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13. 歴史への溯行 
14. かたち
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《韮山・江川邸の土間》ゼラチン・シルバー・プリント 1956年頃

15. 食物誌/包まれた食物
16. 伊勢神宮
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(展示風景)

展示作品は、すべて 高知県立美術館蔵

―HPの解説ー
2021年は石元泰博の生誕100年にあたります。この記念すべき年に向け、石元の足跡を過去最大規模で回顧する展覧会シリーズを当館と東京都写真美術館、高知県立美術館との共同で開催いたします。本展は「伝統と近代」を切り口として、作家活動の前半に軸足を置き、多様な被写体を貫く石元の眼差しに注目します。なお東京都写真美術館では、「生命体としての都市」をテーマに独自の都市観にフォーカスし、中盤から晩年に至る作品を選りすぐります。2つの展覧会を通して、より多角的な視点から石元の活動の全貌が明らかとなるでしょう。高知県立美術館では来年1-3月に集大成となる展示を行います。メリカに生まれ、シカゴのインスティテュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス)に学んだ写真家石元泰博(1921-2012)は、対象の構造的、空間的特性を鋭く捉えた作品によって、写真界はもとより、広く建築、デザイン、美術にわたる戦後日本の芸術界に大きなインパクトを与えました。バウハウスの流れを汲む近代的な視点から日本の伝統建築を撮影した桂離宮シリーズ、丹下健三、磯崎新、内藤廣ら同時代の建築家の作品を撮った作品、そしてライフワークとなったシカゴと東京の人と街を捉えた作品など、その成果は内外で高く評価されています。対象の本質と写真の可能性へのあくなき探究心、そして緻密な暗室作業による厳格なプリントの美学は、デジタルが一般化した今日において一層の輝きを放っています。



東京オペラシティ アートギャラリー「生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代」
Internet Museum

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2020.12.08

カワセミと紅葉 2020年12月初旬

散歩の途中、大勢のカメラマンが集まって撮影していたので私も参加しました。

皆さん紅葉の枝に佇むカワセミを狙って・・・・

この程度の画像が、
このカメラとレンズでの限界なのか?
まだカメラの各メニュー・セッティングなどの工夫の余地ありか?

ピントもあまいし!

まだまだ、撮ってみます。

(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
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この画像は色味と明るさを調整しています。(チョット不自然)

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「こげら?」も見られました。(訂正、シジュウカラ?)
撮ることが出来ました。
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2020.12.06

「はやぶさ2」帰還

はやぶさ2は予定通りに無事ミッションを完結。
本体は拡張ミッションのため次の微小小惑星「1998 KY26」に向けて旅立ちました。
11年後の2031年に到達予定です。

私も5日の午後、6日の深夜とJAXAのLIVEを緊張とワクワクで見ていました。

次は、持ち帰った砂の解析ですね。
生命の誕生の謎にどこまで迫ることができるのか?
今後も注視していきたいと思います。


「はやぶさ2」投下のカプセル回収 オーストラリアの砂漠で発見
FNNプライムオンライン



「はやぶさ2」地球帰還 記者会見 【カプセル回収後】12/6(日)16:30
JAXA | 宇宙航空研究開発機構


NHKはやぶさ2特設サイト

はやぶさ2特設サイトファン!ファン!JAXAはこちらをクリック


拙ブログから

JAXA相模原キャンパス 特別公開 2019

「はやぶさ2」第2回タッチダウンに成功!

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2020.12.04

「はやぶさ2」帰還 (再突入カプセル地球帰還)

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いよいよ、
小惑星探査機「はやぶさ2」が帰還します。
地球帰還は12月6日。小惑星「リュウグウ」の石や砂が入っているとみられるカプセルを豪州の砂漠地帯に投下する予定です。

「はやぶさ2」はその後、軌道を変えて別の小惑星に向かいます。

カプセルは豪ウーメラ地区の砂漠に着陸。
カプセルが発信する電波をもとにヘリコプターで捜索して回収します。
数日以内に日本へ輸送し、分析に入るということです。

「はやぶさ2」のプロジェクトチームが11月30日に明らかにした今後のスケジュールは次のとおりです。(いずれも日本時間)
・カプセル切り離し :12月5日午後2時30分
・カプセル大気圏突入:12月6日午前2時28分~29分
・カプセル着地   :12月6日午前2時50分ごろ
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2020.12.02

ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代

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「ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代」は、

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されています。

会期 2020年11月21日(土)~2021年1月24日(日)
※1/1(金・祝)のみ休館

1948年、若手画家の登竜門である「批評家賞」受賞で一躍脚光を浴びた時代の作品から、1999年に71歳で自死する晩年まで、
時系列で作品を紹介した回顧展です。
ビュフェは1997年パーキンソン病を発症します。
「絵画は私の命です。これを取り上げられてしまったら生きていけないでしょう」と・・・

展示作品は全て静岡にあるベルナール・ビュフェ美術館の所蔵品です。


展示構成は以下の通り。
画家ベルナール・ビュフェ誕生 1928-1949年
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《キリストの十字架降下》1948年、油彩・カンヴァス 
ビュフェはキリストの受難をテーマにした作品を多く制作している。ここでは人物の服装は現代風に表現され、ヨハネに寄り添う聖母マリアと思われる男女は、わき腹を突かれたイエスが運ばれている光景を見ず、顔には悲壮感が感じられる。為す術もなく立ち尽くす人々には、17歳のビュフェが遭遇した母の死という悲しい思い出が重なっていく。
本作は十字架降下という伝統的なテーマにオリジナリティーが発揮された初期の傑作である。(キャプションから)

プロヴァンス時代―新天地での変化 1950-1957年

激動と表現主義の時代 1958-1970年
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《ニューヨーク:ブロードウェイ》1958年、油彩・キャンバス
ビュフェは旅行で行ったニューヨークの巨大なビル群と都会の雰囲気に強い感銘を受け、この都市をテーマに連作に取り組んだ。「風景画のなかで僕が重んじるのは構図です」とビュフェは述べており、空を刺すような巨大な建造物を力強い黒い線を縦横無尽に使って立体的に、またダイナミックに表現している。ニューヨークの摩天楼は鋭い描線を特徴とする彼の作品を最大限に生かすことができるテーマであった。(キャプションから)

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《夜会服のアナベル》1959年、油彩・キャンバス
ビュフェがアナベルと出会ったのは、ニューヨークをテーマに制作していた1956年で、3ヶ月後に結婚した。両性具有的な雰囲気と美貌を持つアナベルは、画家の恰好のミューズとなっていく。(キャプションから)

ビュフェはアナベルと出会い、8年ものあいだ公私にわたるパートナーであったベルジェとの別れを選びます。
ピエール・ベルジェとの出会いはビュフェが20歳のとき、ベルジェは社交が苦手だったビュフェを様々な人に紹介し、実質的にマネージャーの役割をしてきました。
ベルジェはやがてデザイナーのイヴ・サン=ローランのパートナーとなり、ファッション界でも大きな影響力を持ちました。

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《ピエロの顔》1961年、油彩・キャンバス
ピエロはビュフェがキリストと同じく繰り返し描いたモチーフである。
ビュフェは自らにピエロのメイクをしたこともあり、本作は彼の自画像ともいえる。(キャプションから)

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《カルメン》1962年、油彩・キャンバス


ベルナール・ビュフェの自然博物館 1960年代
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《小さいミミズク》1963年、油彩・キャンバス

レアリスムの時代―名声と理想の狭間 1971-1979年
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《赤い花》1964年、油彩・キャンバス
花はキャンバス上に絵の具を連続的して絞り出して描かれているが、黒い輪郭線を使わないこのような描法は珍しく、新しい試みといえる。(キャプションから)

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《ぺロス=ギレック》1973年、油彩・キャンバス
穏やかな地上に比べ空は今にも雨が降りそうな曇り空で、ビュフェの精神状態が絵に描かれているかのようである。(キャプションから)

終焉―死の河を渡る 1980-1999年 

 

―HPの解説ー
 20世紀後半のフランスを代表する具象画家の一人ベルナール・ビュフェ(1928‐1999)。刺すような黒く鋭い描線によるクールな描写を特徴とする画風は、第二次世界大戦直後の不安と虚無感を原点とし、サルトルの実存主義やカミュの不条理の思想と呼応し一世を風靡しました。抽象絵画が主流となっていくなかで、人気作家となっていったビュフェは批判されながらも自らの道を貫きます。そして近年、パリ市立近代美術館で本格的な回顧展が開かれるなど、再評価が高まっています。疫病の不安が重くのしかかり、多くの自然災害に翻弄される今、本展は我々と共通点のある時代を生き抜いたこの画家の作品世界を、年代を追う形で「時代」という言葉をキーワードに、ベルナール・ビュフェ美術館(静岡県)が所蔵する油彩を中心とした約80作品で振り返ります。

 

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