2020.11.30
2020.11.29
紅葉の京都大原 寂光院 2020年11月中旬
京都大原の寂光院に行ってきました。
大原一日散歩で訪れた最後のお寺です。
歴史好き美術好きには様々な思いで佇む、ということになりました。
建礼門院のお寺で知られる寂光院。
(寂光院HPから)
第3代の建礼門院(平清盛息女、高倉天皇中宮、安徳天皇母)は、文治元年(1185)年9月に入寺し真如覚比丘尼と称した。源平の合戦に敗れた後、寂光院に侍女たちとともに閑居し壇ノ浦で滅亡した平家一門と、我が子安徳天皇の菩提を弔いながら、終生を過ごした。
截金の魅力を教えてくれた故江里佐代子さん(人間国宝)
(寂光院HPから)
建礼門院像は、木造、ヒノキ材の寄木造で、女性像には珍しく結跏趺坐の座り方で、浄土宗の墨染めの衣を着している。現在は天台宗であるが、中近世には天台・浄土兼修の尼僧寺院であったからである。新しい像の制作は、平安仏所江里康慧仏師に依頼し、扉に美しい大原に自生する草花を配した溜め塗の厨子も平安仏所の故佐代子夫人(人間国宝)の手によるものである。
2020.11.27
紅葉の京都大原 宝泉院 2020年11月中旬
京都大原の宝泉院に行ってきました。
3連休の前とあって比較的ゆっくり大原お寺巡りができました。
セーターを着て歩いていると少々汗ばむような、晴天の旅びよりの一日でした。
(宝泉院のHPから)
宝泉院住職より
宝泉院にようこそおいで下さいました。
私はこの寺の住職の藤井宏全(こうぜん)と申します。
三千院の参道の奥の突き当たりに勝林院(大原寺)本堂があります。
この本堂こそが天台宗の仏教が栄えた大原の中心的道場です。
この宝泉院はその中の僧坊として古く800年前よりあったお寺です。
山門より入っていただくと目の前にこのお寺のシンボルである樹齢700年の五葉の松があなたを大きく包んでくれます。
このお寺には、夢のように美しい「額縁の庭園」があり、あなたを癒しの世界に誘ってくれます。水琴窟の音に耳を傾けながら一時、お抹茶を味わって下さい。
きっと緩やかな時間の中であなたのほしいものが見つかると思います。
宝泉院があなたの心のお寺となりますようお祈り申し上げます。
2020.11.25
特別展「桃山―天下人の100 年」
特別展「桃山―天下人の100 年」は、東京国立博物館
で開催されています。
会期 2020年10月6日(火) ~ 11月29日(日)
前期展示
10月6日(火)~11月1日(日)
後期展示
11月3日(火・祝)~11月29日(日)
コロナ禍のなかでの開催。
事前予約制ですので、会場内は混雑なくゆっくり鑑賞できました。
この展覧会、入場料が2,400円と高めの設定になっていました。
前・後期観に行って図録購入(3,000円)で合計7,800円。
それだけの価値のある展覧会です。
どのセクションをとっても「それだけで一つの展覧会」といえるほどの豪華な構成になっています。
御用絵師集団狩野派に連なる絵師の作品、対抗した長谷川等伯の作品。
利休、織部を中心に茶の湯の名品。
戦国武将の甲冑、刀剣、馬具など・・
沢山の洛中洛外図
外国と始まった交流によって生まれた作品。
などなど・・・
政治史における安土桃山時代は、1573年の室町幕府の滅亡から1603年の江戸幕府開府までの30年間をさします。この30年間に花開いた、日本美術史上もっとも豪壮で華麗な「桃山美術」を中心に、室町時代末期から江戸時代初期にかけて移り変わる日本人の美意識を数々の名品によってご紹介します。(HPから)
展覧会の構成は以下の通りです。
桃山の精髄―天下人の造形
変革期の100年―室町から江戸へ
桃山前夜―戦国の美
茶の湯の大成―利休から織部へ
桃山の成熟―豪壮から瀟洒へ
武将の装い―刀剣と甲冑
泰平の世へ―再編される権力の美
国宝 洛中洛外図屛風(上杉家本)
狩野永徳筆 室町時代・永禄8年(1565) 山形・米沢市上杉博物館蔵
織田信長が、上杉謙信に贈ったとされる京の都を描いた屛風。
永徳23歳の時に描かれたとされる
国宝 檜図屛風
狩野永徳筆 安土桃山時代・天正18年(1590) 東京国立博物館蔵
天正18年(1590)、秀吉の命によって建てられた八条宮(後の桂の宮家)邸を飾った襖絵
重要文化財 四季花鳥図屛風
狩野元信筆 室町時代・天文19年(1550) 兵庫・白鶴美術館蔵
国宝 花下遊楽図屛風
狩野長信筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻
[書] 本阿弥光悦筆 [絵] 俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 京都国立博物館蔵
重要文化財 黄瀬戸立鼓花入 銘 旅枕
美濃 安土桃山時代・16世紀 大阪・和泉市久保惣記念美術館蔵
重要文化財 織田信長像
狩野宗秀筆 安土桃山時代・天正11年(1583) 愛知・長興寺蔵
信長の一周忌に、信長の家臣が狩野永徳の弟狩野宗秀に描かせたもの。
重要文化財 紺糸威南蛮胴具足
安土桃山~江戸時代・16~17世紀 東京国立博物館蔵
関ヶ原の合戦の直前、徳川四天王のひとり榊原康政が家康から拝領した甲冑。
重要文化財 刀 無銘 伝元重・朱漆打刀
(刀身)伝備前元重 南北朝時代・14世紀 (刀装)安土桃山~江戸時代・16~17世紀
東京国立博物館蔵
徳川家康の次男・結城秀康が用いた指料。
重要文化財 花鳥蒔絵螺鈿聖龕
安土桃山時代・16世紀 九州国立博物館蔵
―HPの解説ー
政治史における安土桃山時代は、1573年の室町幕府の滅亡から1603年の江戸幕府開府までの30年間をさします。この30年間に花開いた、日本美術史上もっとも豪壮で華麗な「桃山美術」を中心に、室町時代末期から江戸時代初期にかけて移り変わる日本人の美意識を数々の名品によってご紹介します。
戦国の幕開けを象徴する鉄砲伝来が1543年、島原の乱鎮圧の翌年、ポルトガル船の入国を禁止し、鎖国が行われたのが1639年。豊臣秀吉が北条氏を滅ぼし天下統一を果たした1590年が、その100年間のほぼ中間地点といえます。安土桃山時代を中心として、日本は中世から近世へ、戦国武将が争う下剋上の時代から、江戸幕府による平和な治世へと移り変わります。本展は、室町時代末期から江戸時代初期にかけての激動の時代に生まれた美術を概観し、美術史上「桃山時代」として語られるその美術の特質を、約230件の優品によってご覧いただこうというものです。
激動の時代に、「日本人」がどう生き、どのように文化が形作られていったのか、約100年間の美術作品を一堂に集め概観することで、日本美術史のなかでも特筆される変革の時代の「心と形」を考える展覧会です。
2020.11.23
2020.11.20
伏見稲荷大社の千本鳥居を歩いてみたのですが・・・2020年11月中旬
東福寺から伏見稲荷大社(⇦沿革・ご祭神などはクリックで確認してください)
まで歩いて行きました。
20分弱だったでしょうか?
帰りの時間がが気になって、お参りもそこそこに、急ぎ足で千本鳥居に突入したのですが・・・
登りの基本ですよね、息が切れしない程度にゆっくり歩みを進める。
案の定途中で息切れ、そして帰りの時間も気になったので引き返すことに・・・残念でした。
伏見稲荷大社の入り口から少し入っただけ?という印象です。
半日ゆっくりハイキング気分で巡るのが良いのかもしれません。
(伏見稲荷大社のHPから)
千本鳥居
「赤い鳥居」といえば、すぐさま人々は「おいなりさん」を連想するほど、赤という色が人々の心情に深く染みとおっています。
元来、稲荷の鳥居は社殿と同じく「稲荷塗」といわれ、朱をもって彩色するのが慣習となっています。
この「あけ」という言葉は、赤・明・茜など、すべてに明るい希望の気持ちをその語感にもち、その色はまた生命・大地・生産の力をもって稲荷大神の“みたま”の働きとする強烈な信仰が宿っています。
崇敬者が祈りと感謝の念を奥社参道に鳥居の奉納をもって表そうとする信仰は、すでに江戸時代に興り今日の名所「千本鳥居」を形作っています。
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
スマホで撮った動画です。
後半は画面が大きく揺れています。
息も絶え絶えで、撮影どころではなくなったきた?
2020.11.19
紅葉の京都東福寺天通橋 2020年11月中旬
紅葉の京都東福寺通天橋・開山堂を見学してきました。
蒼天のもと錦秋の庭園は大勢の人で賑わっていました。
以下、パンフレットから・・・
京都を代表する紅葉名所
通天橋
方丈と開山堂を結んで架かる。
ここから眺める渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)の紅葉と新緑は絶景。
黄金色に染まる珍しい三つ葉楓は聖一国師が宋から伝えた唐楓といわれている。
天通橋からつながる開山塔院
開山堂(常楽庵)【重文】
1280年入定の聖一国師を祀る。楼閣そびえる伝衣閣(でんねかく)にある「三国伝来の布袋」蔵は伏見人形のルーツ。
普門院前の庭園は江戸中期の名園。
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
紅葉越しの通天橋
東福寺 通天橋の紅葉(スマホ動画です)
2020.11.14
2020.11.10
トーハクでカワセミ?発見
トーハク(東京国立博物館)に展示されていた作品(屏風絵)の中にカワセミ?がいました。
この嘴はカワセミに違いないと思うのですが?
違うかな~?
羽の色が違うな~
多分違う?
(以下の画像はクリックで拡大表示になります)
カワセミ写真はこちらで。
カワセミ?はこの屏風絵の中にいました。
枯木花鳥図屏風 山卜良次(さんぼく よしつぐ)筆 生没年不詳 紙本着色 江戸時代・17世紀
山卜良次
狩野派は多くの門人に支えられて集団制作を行いました。山卜良次も、三楽門人として京都で活動した絵師ですが詳細は不明です。その代表作で、牡丹は大覚寺の三楽の襖絵、左端の山鳥は三楽・山雪の天球院襖絵と共通しますが、奇異な形の岩や膨む梅の幹に個性がみられます。(キャプションより)
このような気づきがあると・・・
他の鳥にも興味がわきます。
鳥の名称、想像はできますが確信が持てないので記しません。
調べてみようかと・・
この屏風に描かれている鳥です。
2020.11.08
2020.11.03
TOPコレクション 琉球弧の写真
「TOPコレクション 琉球弧の写真」は、
東京都写真美術館で開催されています。
会期 2020年9月29日(火)~11月23日(月・祝)
琉球弧とは・・・
奄美群島から八重山列島にかけて弧状に連なる島々を表す言葉です。
沖縄を代表する7名の写真家が1960年代から1970年代の沖縄を撮影した作品で構成された展覧会です。
昨今、基地問題と観光で取り上げられることの多い沖縄、その原点を教えてくれる・・・そんな展覧会かもしれません。
石川真生作品以外は撮影可能でした。(条件あり)
展覧会場で撮った以下の写真は、クリックで拡大表示になります。
以下の画像の
プリントは、ゼラチン・シルバー・プリント
平良孝七作品以外は東京都写真美術館蔵です。
山田實(1918-2017)
《手をつないで 糸満漁港》 1960年 ゼラチン・シルバー・プリント
《守礼門でスケッチ 再建された城》 1958年
《祈る母子 弁ヶ岳 首里》 1963年
比嘉 康雄(1938-2000)
《本土集団就職 那覇港》〈生まれ島沖縄〉より 1970年
《女性初の国政参政参加 コザ、山内〉〈生まれ島・沖縄〉より 1970年
《毒ガス移送 石川氏》〈生まれ島・沖縄〉より 1971年
比良孝七(1939-1994)
《74・8 多良間村 水納島》〈バイヌカジ〉より 1974年 名護市蔵
《73・4 波照間島》〈バイヌカジ〉より 1973 名護市蔵
《75・3 伊良部島》〈パイヌカジ〉より 1975年 ゼラチン・シルバー・プリント 名護市蔵
伊志嶺隆(1945-1993)
《星立》〈光と陰の島〉より 1987年
《祖納》〈光と陰の島〉より 1986年
《題不詳》〈72年の夏〉より 1971-1974
平敷兼七(1948-2009)
《火葬場 南大東》 1970年
《与那原 つなひき》 1972年
《復帰の翌日 大雨後 伊平屋》 1972年
比嘉豊光(1950-)
《コザ暴動》〈赤いゴーヤ〉より 1970年
《ゴザ・全軍労デモ》〈赤いゴーヤ〉より 1971年
《泊港》〈赤いゴーヤ〉より 1971-1972
石川真生(1953-)
《赤花 アカバナー》〈沖縄の女〉より 1975-77年
―HPの解説ー
本展では、「琉球弧の写真」と題し、35,000点を超える当館コレクションから、新規収蔵作品を中心に、沖縄を代表する7名の写真家(山田實、比嘉康雄、平良孝七、伊志嶺隆、平敷兼七、比嘉豊光、石川真生)の多種多様な写真表現を紹介します。 沖縄は、その温暖な気候や風土、古来からの歴史を背景に、独自の文化を育んできました。本展出品作品の多くは、1960年代から70年代の沖縄を撮影したものです。市井の人々の暮らしや、大きなうねりとなった復帰運動、古くから各地に伝わる祭祀などを写した作品は、それぞれの写真家にとって、キャリア初期の代表作となっています。 沖縄に暮らし、沖縄にレンズを向けた7名の写真家の作品には、沖縄のみならず、琉球弧(奄美群島から八重山列島にかけて弧状に連なる島々)全体を見据えたまなざしがあり、様々な角度から、この土地固有の豊かさと同時に、沖縄が直面する困難を写し出しています。 本展はこれまで沖縄県外の公立美術館で紹介されることが少なかった、沖縄を代表する写真家の作品を網羅的に紹介する初の展覧会です。
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