生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市
「生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市」は、
東京都写真美術館で開催されています。
会期 2020年9月29日(火)~11月23日(月・祝)
「石元泰博」の写真で連想するのは「桂離宮」という方は多いのではないでしょうか、
私もその一人です。
生誕100年を機に3館で石元泰博の展覧会が開催されます。
写真家「石元泰博」の全貌を概観するいい機会だと思います。
「高知県立美術館」には行けませんが、「東京オペラシティ アートギャラリー」には見に行こうと思っています。
展覧会の構成は以下の通りです。
シカゴ、シカゴ
変化し続ける都市の中で生きる市民。石元はゆるぎない都市空間とその中でうつろいゆくものに視線を向け「生命体としての都市」を写真表現として作り上げました。(キャプションから)
《シカゴ街》1958-61年 東京都写真美術館蔵 ©高知県 石元泰博フォトセンター
東京
石元は1960年代にシカゴから東京に移って以後、亡くなるまでの約60年間東京に拠点を置き、東京を被写体として撮影を続けました。(キャプションから)
《東京 街》1964-70年 東京都写真美術館蔵
桂離宮
石元泰博の名前で、ほとんどの人が桂離宮を連想するのでは、
石元作品の桂離宮、何度見てきたことか・・・・
《桂離宮 中書院東庭から楽器の間ごしに新御殿を望む》1981-82年 東京都写真美術館蔵
多重露光
1959年、シカゴ滞在時から制作し続けた色彩豊かな「多重露光」のシリーズは、樹木や構造物、色紙、自ら描いたドローイングをモチィーフにフィルターを駆使して制作され、モダンデザインの限界を写真によって乗り越えた連作です。(キャプションから)
《色とかたち》2008年 高知県立美術館蔵
刻
人の流れをモチーフとして撮影された作品群。
《人の流れ》2001年 高知県立美術館蔵
シブヤ、シブヤ
スクランブル交差点で信号待ちをする人々を捉えた作品。ファインダーを通して被写体を確認することなく「ノーファインダー」の技術を用いて撮影。
《シブヤ、シブヤ》2003-06年 高知県立美術館蔵 ©高知県立美術館蔵
―HPの解説ー
東京都写真美術館では、「都市」への視線を核としてシカゴや東京の街、人々の風景やポートレート、建築写真、色彩豊かな多重露光など、ミッドキャリアから晩年に至る作品を中心に写真家・石元泰博の時を超える孤高のまなざしを展覧します。
1983年に紫綬褒章、1993年に勲四等旭日小綬章を受章し、1996年に文化功労者となった写真家・石元泰博(1921―2012)。石元は、モダンデザインの思想をシカゴで学び、その厳格な画面構成と造形意識から、日本にとどまらず国際的に高い評価を得ています。 都市と人間のあり方を問いかけるシカゴや東京のシリーズ、桂離宮や伊勢神宮から日本の伝統建築にモダニズムを見出した建築写真群、半世紀余りを共に歩んだ多重露光によるカラー作品のシリーズ、晩年に取り組んだ〈刻〉や〈シブヤ、シブヤ〉など、石元が手掛けた仕事は多彩を極めます。 石元の写真家としての確固たる意志や被写体への鋭いまなざし、撮影に対する飽くなき探究心は「カメラを持った古武士のまなざし」 とも賞されます。 2021年の生誕100年を祝し、3つの美術館の共同企画で展覧会を開催し(東京は2会場で同時期開催、十代を過ごした高知では2021年1月~3月)、その多彩な仕事を過去最大規模のスケールで俯瞰、写真家・石元泰博による唯一無二の視点を詳らかにします。
東京都写真美術館「生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市」
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