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2020.09.13

美の競演 ー静嘉堂の名宝ー

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「美の競演 ー静嘉堂の名宝」展は、静嘉堂文庫美術館で開催されています。

会期 2020年6月27日(土)~9月22日(火)

   前期 6月27日~28月2日  後期 8月4日(火)~9月22日(火・祝)


三菱創業の岩崎家が収集した美術品の数々を収めた静嘉堂文庫美術館。

美術品どおしが互いに競い合うというようなイメージで、茶道具・絵画作品など、様々なジャンルから縁のあるものどおし、近い作風のものどおし、それぞれの魅力を発する作品を並べて比較した展覧会です。

後期展示を見てきました。

展示目録です。
(画面クリックで拡大表示になります)
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展覧会の構成は以下の通りです。 
1. 岩崎家 深川別邸(清澄園)洋館の、古伊万里、清朝陶磁の競演
2. 岩崎家 麻布鳥居坂本邸の、前田青邨「獅子図」と「唐三彩獅子」との競演
3. 茶道具名品の競演 天目天目台/茶入【後期】/墨蹟と青磁花入
4. 東アジア山水画の競演【前期】
5. 信仰の造形・祈りの競演
6. 旧襖絵、屏風の競演〈大和絵系〉土佐派と〈漢画系〉狩野派【前期】、狩野派と琳派【後期】
7. 同一モチーフの競演 中国と日本、師と弟子など
8. 刀剣・漆芸【前期】・絵画・刊本・浮世絵【後期】ー美と技の競演&共演

この展示(3点)のみ撮影可です。
1. 岩崎家 深川別邸(清澄園)洋館の、古伊万里、清朝陶磁の競演
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曜変天目は、
三菱一号館美術館で開催の展覧会に展示予定でいたが、
その展覧会が来年に延期になったため、この展覧会に特別展示されています。
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【特別展示】国宝《曜変天目(稲葉天目)》南宋時代(12~13世紀)建窯
徳川将軍家所蔵であったものが、三代将軍・家光の時代、春日局をへて、のちに淀藩主となる稲葉家へ伝えられたとされる。

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重要文化財 油滴天目 南宋時代(12~13世紀)
銀色から虹色に輝く斑文が茶碗内外にびっしりと浮かぶ本碗は、世界的に著名な作品。(HPから)

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《春日曼荼羅》南北朝時代(14世紀)
貴族が春日大社に参拝する代わりに、邸内に懸けて礼拝したというもの。
画面上部には春日大社の本陣と本地仏を描き本地垂迹思想を表す。

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重要文化財《春日本迹曼荼羅》鎌倉時代(14世紀)修理後初公開
春日大社の十社の神々と本地仏が描かれています。
着衣には截金を用い色彩豊かに描かれています。


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重要美術品 狩野探幽《波濤水禽図屏風》江戸時代(17世紀)
江戸狩野派の創始者。
中国水墨画を基礎に、カモメや鴨を丁寧に描いています。
余白の美しさと、軽快なタッチの岩と波。

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酒井抱一《波図屏風》江戸時代 文化12年(1815)頃
こちらは江戸琳派。
銀地の大画面に、墨のみで躍動感に満ちた大波を描いています。
 

―HPの解説ー
三菱創業150周年となる本年、三菱の第2代社長の岩崎彌之助(1851~1908)、三菱の第4代社長の岩崎小彌太(1879~1945)蒐集の古典籍、東洋の古美術品を所蔵する静嘉堂では、今日に伝えられた絵画や茶道具、陶磁器、漆工芸、彫刻、刀剣などから名品を精選し、前・後期に分けて展観します。展示室のエントランスでは、岩﨑家が明治から昭和初期にかけて所有した深川別邸(ジョサイア・コンドル設計、跡地は現在の清澄庭園)や麻布鳥居坂の本邸(跡地は現在の国際文化会館)に飾られていた作品が皆様をお迎えいたします。
本展では、重要文化財13点、重要美術品8点を含む、各ジャンルを代表する作品から数点ずつを選び、それぞれが互いの魅力を引き立て合い“競演”する様子を、楽しくご鑑賞いただけるような構成としています。名宝のたたえる格式ある美、斬新な意匠、卓越した技をご堪能いただければ幸いです。
また静嘉堂では開館以来、岩﨑家の社会貢献の精神を受継ぎ、わが国で作り出され、あるいは舶載された貴重な文化財を継承してゆくために、美術品の修理事業を行ってまいりました。本展では修理を終えて美しく蘇った山水画の屏風や掛幅、仏画や墨跡なども出品いたします。
夏の緑深い季節、自然豊かな世田谷の杜の中の“美の競演”を、どうぞお楽しみ下さい。

静嘉堂文庫バス停~静嘉堂文庫美術館


私は、二子玉川駅から歩きます。
(クリックで拡大)
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静嘉堂文庫美術館は、開館 30 周年を迎える 2022 年(令和 4)に、東京丸の内の明治生命館1階に移転する予定です。

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