ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展は、国立西洋美術館で開催されています。
会期 2020年6月18日(木)~10月18日(日)
この類の展覧会は、しばらくの間(どのくらいの期間?)企画できないのだろうな~と思いながら見てきました。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、
13世紀後半から20世紀初頭までの幅広い時代と地域をまんべんなく網羅する、「西洋絵画史の教科書」とも言える粒ぞろいの作品によって、その後に作られた北米などの美術館のコレクションの手本ともなってきました。(HPから)
なかでも、肖像画、人物を描いた素晴らしい作品が印象的でした。
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《34歳の自画像》1640年 油彩・カンヴァス
アンソニー・ヴァン・ダイク《レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵夫人ドロシー》
1635年頃 油彩/カンヴァス
ヨハネス・フェルメール《ヴァージナルの前に座る若い女性》1670―72年頃 油彩/カンヴァス
フランシスコ・デ・スルバラン《アンティオキアの聖マルガリータ》1630―34年 油彩/カンヴァス
フランシスコ・デ・ゴヤ《ウェリントン公爵》1812―14年 油彩/板(マホガニー)
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《窓枠に身を乗り出した農民の少年》1675―80年頃 油彩/カンヴァス
ロンドンン・ナショナル・ギャラリー蔵の作品で思いだすのは・・・
上野の森美術館で2017年に開催された「怖い絵」展で展示された《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
この大作はインパクト大でした。(本展では展示されていません)
《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
ポール・ドラローシュ 1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵
解説を含めて、かなりの展示スペースをとっていたのが《ひまわり》です。
この画像だと分かりませんが(作品は実物を見ないと駄目ですね)
背景の黄色が明るく鮮やかでした。照明の当て方もよるのでしょうか?
ゴッホは連作《ひまわり》7点を描きました。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》1883年 油彩・キャンバス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵
(この作品には花瓶にゴッホ自身のサインがあります)
SOMPO美術館所蔵の《ひまわり》は、ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵《ひまわり》を基に描かれたそうです。
絵の具の盛りの違いなど感じました。
ロンドン・ナショナル・ギャラリー作品のほうがあっさりした作風に感じました。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》1888年 油彩・キャンヴァス SOMPO美術館蔵(本展では展示されていません)
カルロ・クリヴェッリ《聖エミディウスを伴う受胎告知》1486年 卵テンペラ・油彩・カンヴァス
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》
1829年 油彩・カンヴァス
展覧会の構成は以下の通りです。
Iイタリア・ルネサンス絵画の収集
IIオランダ絵画の黄金時代
IIIヴァン・ダイクとイギリス肖像画
IVグランド・ツアー
Vスペイン絵画の発見
VI風景画とピクチャレスク
VIIイギリスにおけるフランス近代美術受容
ーHPの解説ー
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、1824年に設立された、西洋絵画に特化した世界屈指の美術館です。本展は、ルネサンスから後期印象派に至る同館所蔵の名品61点をご紹介します。イギリス国外で初めて開催される同館の大規模所蔵作品展である本展では、クリヴェッリの《受胎告知》やゴッホの《ひまわり》など、出品作全てが日本初公開となります。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーのコレクションは、王室コレクションを母体とした他のヨーロッパの大型美術館とは異なり、市民が市民のためにコレクションを持ち寄る形で形成されたことに特徴があります。13世紀後半から20世紀初頭までの幅広い時代と地域をまんべんなく網羅する、「西洋絵画史の教科書」とも言える粒ぞろいの作品によって、その後に作られた北米などの美術館のコレクションの手本ともなってきました。本展は、イギリスで設立された西洋美術の美術館という同館最大の特色を念頭に、以下の7つのテーマによって構成されます。つまり、イタリア・ルネサンス絵画の収集、オランダ絵画の黄金時代、ヴァン・ダイクとイギリス肖像画、グランド・ツアー、スペイン絵画の発見、風景画とピクチャレスク、イギリスにおけるフランス近代美術受容です。本展は、これらを通じて、イギリスにおけるヨーロッパ美術の受容、及びイギリスとヨーロッパ大陸の美術交流の歴史を紐解きながら、西洋絵画史を俯瞰しようとするものです。
JR上野駅公園口~国立西洋美術館
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