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2020.08.29

カワセミを動画撮影してみました。 2020年8月

蓮池で、カワセミを動画撮影してみました。

SONY α6300+SEⅬ70350で撮りました。
望遠端、超解像ズーム2×
手持ち撮影です。(三脚を持ち歩かないので)
橋の欄干?にカメラを置いて(手持ちで)撮りましたが、画面が揺れてます。

ピントも甘かったです。

試行錯誤の余地大ありです。
残暑厳しい折、次の挑戦は10月以降になりそうです。

動画設定
記録方式 XAVC S 4K
記録設定 24p60M  ビットレート約60Mbps

セミの鳴き声がうるさい?かもしれません。ご覧の際は、ボリューム調整をお願いします。

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2020.08.27

東京藝術大学スーパークローン文化財展

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東京藝術大学スーパークローン文化財展 
法隆寺からシルクロード文化財 ◁最先端技術が作る未来▷

そごう美術館 

会期 2020年8月1日(土)~8月31日(月)

「クローン文化財」とは、東京藝術大学で開発された高精度な文化財複製で、
伝統的な模写の技術と最先端のデジタル技術に人の手技や感性を取り入れ、素材・質感・技法や文化的背景や精神性などの“芸術のDNA”に至るまでを再現したものです。
現在は、オリジナルを超越する新たな価値を創造する「スーパークローン文化財」へと発展。(HPを参照しました)

この展覧会は東京藝大美術館でも、何度か拝見してきた作品の総集編?の趣です。
このような試みは、様々な分野で、各団体、企業がそれぞれの特徴を生かして行っており、見る機会も増えてきました。

仏教の(仏像芸術の)歴史・地域的個性を概観できるとても意義ある企画展です。

出展作品の目録です。
(クリックで拡大します)
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この展覧会は一部を除いて撮影可です。
以下、展示風景としてご覧ください。
(クリックで拡大表示されます) 
1.スーパークローン文化財とは
本展ではビデオ展示も多くあり、理解の助けになります。(撮影不可)
YouTubeで見ることもできます。

失われた文化を甦らせる「スーパークローン文化財」JST Channel

2.アフガニスタン
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3.ウズベキスタン
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4.タジキスタンーペンジケント遺跡発掘区Ⅳ 広間1
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5.中国キジル石窟航海者窟
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6.中国敦煌莫高窟第57窟 Img_5496  
7.朝鮮高句麗江西大墓
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8.ミャンマーーバガン遺跡
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9.日本ー醍醐寺 Img_5513

10.日本ー法隆寺金堂
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11.2021夏「謎解きゴッホと文化財展」紹介
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―HPの解説ー
文化財保護法が制定されて70周年にあたる本年、
東京藝術大学で開発された高精度な文化財複製による展覧会を開催いたします。
日本を代表する文化遺産・法隆寺の焼損した金堂壁画や間近で鑑賞することができない釈迦三尊像をはじめ、
爆破されたバーミヤン東大仏天井壁画、保存のために一般公開が困難な高句麗江西大墓や敦煌莫高窟、
バガン遺跡壁画、切り取られ流出した後に戦火で失われたキジル石窟航海者窟壁画など
シルクロード文化財の再現・復元作品および映像を約50点展示いたします。
時空を超えて眼前に現れた貴重な文化財をぜひお楽しみください。
※展示作品はすべてクローン文化財・スーパークローン文化財。(調査研究に基づく再現・復元。部分・縮小の作品を含む。)

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2020.08.23

ドレス・コード? ー着る人たちのゲーム

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「ドレス・コード? ―着る人たちのゲーム」は、
東京オペラシティ アートギャラリーで開催されています。


会期 2020年7月4日(土)~8月30日(日)

自身は、決まりきった平凡なものしか着ませんが、
創造性豊かなテキスタイル(機能性も含めた)フォルムには感心しますし、時代の変遷、象徴を感じたりもします。

この展覧会は、ファッションやアートのほか、映画やマンガなどに描かれたファッションも視野に入れながら、現代社会における新たな〈ドレス・コード〉、わたしたちの装いの実践(ゲーム)を見つめ直します。(HPから)

展覧会は13のコードで構成されています。
00. 裸で外を歩いてはいけない?
01. 高貴なふるまいをしなければならない?
02. 組織のルールを守らなければならない?
03. 働かざる者、着るべからず? 
04. 生き残りをかけて闘わなければならない? 
05. 見極める眼を持たねばならない? 
06. 教養は身につけなければならない? 
07. 服は意志をもって選ばなければならない?
08. 他人の眼を気にしなければならない?
09. 大人の言うことを聞いてはいけない? 
10. 誰もがファッショナブルである? 
11. ファッションは終わりのないゲームである? 
12. 与えよ、さらば与えられん?

展示作品の一部が撮影可です。
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(右)ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)1770年代後半(素材1750–60年代)
京都服飾文化研究財団所蔵

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Comme des Garçons 2018年春夏
京都服飾文化研究財団所蔵

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都築響一(選)《日本の洋服》2019年 インクジェット・プリント/壁面 作家蔵
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―HPの解説ー
今日着ている服、あなたはどうやって選びましたか?
制服、スーツ、ジーンズ、Tシャツ、ジャージ、ワンピース、トレンチコート……。その時の気分で選ぶこともあれば、何をするか、誰に会うかで決めることもあるでしょう。コスプレのように自分とは別の〈だれか〉になろうとすることだってあります。
一方で、ファッションは「着る」だけでなく、「視る/視られる」ものです。特定の文化や社会、グループで通用するコードがあり、そこから駆け引きあるいはゲームにも似た自己と他者とのコミュニケーションが生まれています。インターネットとSNSの普及によって、誰もが自らの装いを自由に発信できるようになった現在、私たちとファッションのかかわり方もまた新しい局面を迎えています。本展では、ファッションやアートのほか、映画やマンガなどに描かれたファッションも視野に入れながら、現代社会における新たな〈ドレス・コード〉、わたしたちの装いの実践(ゲーム)を見つめ直します。
本展は京都と熊本での開催を経て、いよいよ東京で開催となります。今回初出品となる作品や東京展独自の展示空間もあわせてご覧ください。


「ドレス・コード? ― 着る人たちのゲーム」バーチャルツアー
TokyoOperaCity

初台駅~東京オペラシティアートギャラリー

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2020.08.20

SOMPO美術館開館記念展 珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び

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開館記念展 珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び
SOMPO美術館

会期 2020年7月10日(金)~9月4日(金)


(旧館名:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)
長い館名がシンプルになりました。
高層ビルの52階から新しい建物に引っ越しです。
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高層階からの眺めは望めなくなりましたが、ミュージアムショップに休憩スペースができました。
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本展には、
引っ越し前にほぼ常設展示の東郷青児、グラン モーゼスの作品も展示されています。

前館でガラスケースに横並びで鎮座していた 3作品。
本展では、ゴッホの《ヒマワリ》は特別な?ガラスケースにおさまっていました。
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フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》1888年 油彩・キャンヴァス 

セザンヌの《りんごとナプキン》とゴーギャン《アリスカンの並木路、アルル》は、裸展示で撮影可でした(開館記念展限定)
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ポール・ゴーギャン《アリスカンの並木路、アルル》1888年 油彩・キャンヴァス 

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 ポール・セザンヌ《りんごとナプキン》 1879-80年 油彩・キャンヴァス

さらに、
ルノアールの2作品も撮影できました。
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ピエール=オーギュスト・ルノワール《帽子の娘》1910年 油彩・キャンヴァス

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ピエール=オーギュスト・ルノワール《浴女》1892~93年頃 油彩・キャンヴァス

 

日本画は、山口華楊の屏風絵《葉桜》が全面的な修復を終え、約10年ぶりの公開です。Sompo003
山口華楊《葉桜》1921年 絹本彩色 


展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 四季折々の自然 
第2章 FACEグランプリの作家たち
第3章 東郷青児(1978–1897)
第4章 風景と人の営み
第5章 人物を描く 
   

―HPの解説ー
新美術館のオープンを飾る本展では、当館のコレクションの中でも際立つ優品を集め、フランス近代絵画の中でも人気の高いゴーギャンやセザンヌ、ユトリロをはじめ、日本画壇の重鎮である東山魁夷や平山郁夫などを幅広く紹介します。
ゴッホ《ひまわり》は、特別に設計したスペースで、これまでよりも近くから鮮やかなその色彩をご覧いただけます。
また、修復を終えた2作品も見どころです。大正・昭和期に京都で活躍した日本画家、山口華楊による初期の大作《葉桜》の屏風絵は、全面的な修復を行い、約10年ぶりに公開します。ルノワールの《浴女》は古いニスの除去によって、本来の明るい色彩を取り戻した姿で展示します。


新宿駅西口からSOMPO美術館。
いつもと違うルートで行きました。

 

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2020.08.15

STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ

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「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」は、
森美術館で開催されています。

会期 2020年7月31日(金)~ 2021年1月3日(日)

海外で活躍している(してきた)評価の高い?6名の現代美術家の作品を集めた企画展です。

草間彌生

李禹煥(リ・ウファン)

宮島達男

村上 隆

奈良美智

杉本博司

6氏のアイコン的作品と最新作を展示しています。
出展数が少なく、お馴染みの作品が並びますが、楽しめる展覧会です。

資料展示の6氏の活動歴と、海外で開催された日本の現代美術展「50展」はじっくり見ると時間がかかりますが大変充実した内容です。

今回の展示の中では、李禹煥(リ・ウファン)が作り出す清々しい空間が素晴らしかった。

本展は、一部を除いて撮影できます。
以下の写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。

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村上隆作品展示風景

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村上 隆《Ko²ちゃん(プロジェクトKo²)》1997年油性塗料、アクリル絵具、グラスファイバー、鉄


01_20200815090001  李禹煥作品展示風景 (手前)李禹煥《関係項》1969/1982年鉄板、ガラス、石

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李禹煥作品展示風景 


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「時の海ー東北」プロジェクト(2020 東京)2020年 防水LED、電線、集積回路、水

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宮島達男《30万年の時計》1987年 発光ダイオード、電子回路、電線、他 


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草間彌生作品展示風景

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草間彌生《ピンクボート》1992年 詰め物入り縫製布、ボート、オール 
所蔵:名古屋市美術館


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奈良美智作品展示風景
(手前)奈良美智《Voyage of the Moon (Resting Moon) / Voyage of the Moon》2006年
ミクスト・メディア 制作協力:graf 所蔵:金沢21世紀美術館

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奈良美智作品展示風景


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杉本博司作品展示風景

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杉本博司《シロクマ》1976年 ゼラチン・シルバー・プリント



―HPの解説ー
戦後の高度成長期、日本ではオリンピック、万国博覧会といった国家規模のイベントが続き、国際化が推進されました。その間、現代美術の世界でも、脱植民地主義、多文化主義などさまざまな議論が重ねられ、ビエンナーレやアートフェアなど新たな場が拡がりました。

本展では、この間に日本という枠を越えて広く国際的に活躍し、今日、多様な地域や世代から高い評価を得るアーティスト6名を選び、その活動の軌跡を初期作品と最新作をつなぐかたちで紹介します。彼らの実践は世界からいかに評価されてきたのか。国境や文化を越えた普遍的な課題の追求、伝統や美学、テクノロジーやサブカルチャーなど、日本固有の社会的、文化的、経済的背景をふまえて探ります。また、1950年代から今日まで、海外で開催された主要な日本現代美術展に関する資料も展示し、それぞれの時代の評価軸や系譜を検証します。

2020年、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより世界は一変し、経済的、社会的構造の脆弱性が浮き彫りになっています。そのような状況下、この6人のトップランナーたちの実践は、美術の本質的な役割とは何か、アーティストの成功とは何か、目指す「世界」とはどこなのか、といった根源的な問いを喚起するとともに、コロナ後の世界への示唆に富んだ力強いメッセージとなることでしょう。



六本木ヒルズ展望台東京シティビューからの眺め
新コロナ前のことを考えると、あり得ないほど空いていたのでスマホを持って歩きながら撮りました。


東京メトロ六本木駅~森美術館

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2020.08.11

散歩中に出会った野鳥・昆虫を撮ってみました。  2020年8月

散歩中に撮った鳥、昆虫です。 
クリックすると拡大表示になります。

カワセミ
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獲物発見?
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捕食 
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蓮の蕾で・・・

スズメ(トリミングしてます)
スズメも可愛いですね。
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―サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科より―
全長14.5cm。短くて太めで、草の種子を食べるくちばしをしている。日本中に分布していて、市街地、住宅地などにいる他、人家のある集落には生息しています。留鳥で渡りはしないと考えられていますが、新潟県から岡山県、愛知県、関東地方などへ移動するものはいます。人間にとっていちばん身近な、そのくせいちばん人間にいじめられてきたのが、スズメです。ヒトが鳥に近づくためには、野鳥の原点ともいえるスズメの警戒心をなくすことですが、スズメはまだ、ヒトを見ると逃げます。でもこれは日本のことで、ロンドンのハイド・パークやパリのモンマルトルなどでは、人を見ると近づいてきます。人はいつもポケットにパン屑やエサを持って与えています。日本のスズメがこうなるのはいつのことでしょう。
ドイツには、スズメに関するこんなエピソードがあります。 プロシアのフリードリヒ大王はサクランボが大好きでしたが、この実がスズメに食われるので、スズメ駆除の命令を出しました。しかしその結果、スズメがいなくなったかわりに害虫が大発生し、サクランボの樹までがやられてしまいました。大王は自らの非を悟り、鳥類の保護にあたり、害虫の駆除につとめたといいます。
/ いそがしや 昼飯頃の 親雀 正岡子規 /

猛暑の中で鴨の家族も木陰に避難でしょうか?
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オニヤンマ
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―ピクシブ百科事典から―
トンボ目・オニヤンマ亜科に属する大型の昆虫。
全長11cm前後・後翅長5~6cmと、現生する日本最大のトンボの種でもある。

黒い体に胸部には八の字、胴体には横に黄色い縞模様が入っている。
複眼は鮮やかな翡翠色をしているが、生命反応がなくなると黒く濁ってしまう。また頭部正面の中央で、わずかだが左右の複眼が接触している。

食性はおおよそのトンボと同じく肉食性。
その飛行速度は時速70kmと、日本昆虫界では最速、トンボの種としてもギンヤンマの最高時速100kmに比肩し得る速力を誇る。
顎も非常に強力で、人間の皮膚をも食いちぎれるほど強靭なため、捕獲の際には注意が必要。
またオオスズメバチやシオヤアブなど、昆虫界の名立たる殺し屋をも捕食する獰猛さも持ち合わせており、互いに“食うか食われる”という熾烈なライバル関係にある

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2020.08.09

特別企画和巧絶佳展令和時代の超工芸

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特別企画 和巧絶佳展令和時代の超工芸は、
パナソニック汐留美術館
で開催されています

会期 2020年7月18日(土)~ 9月22日(火・祝)

新コロナ禍における展覧会は、どうなるのでしょうか?
感染対策としては、体温測定、マスク着用、会場での会話抑制依頼、手指の除菌は各館共通。
名前と連絡先(電話番号)を記録する美術館もあります。
入場予約制をとっている美術館も多くあります。

歴史的名作を海外から借りてきて、観客で大混雑の展覧会はもうあり得ないのかもしれません。

自粛後に再開の美術館の展覧会を見ていると、館蔵名品を紹介する企画が散見されます。
どのように運営していくのか?試行錯誤が続くのではないでしょうか。

今この時代に活躍する美術家の展覧会が今まで以上に増えるのかな?
そんな気もします。

本展覧会では、日本の美意識に根ざした工芸的な作品によって、いま最も注目されている1970年以降に生まれた12人の作家を紹介します。(HPから)
今活躍している美術家を紹介する美術館であるPOLAミュージアムアネックス、パルコミュージアムなどで過去に拝見してきた美術家の作品が展示されています。

日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美、手わざの極致に挑む「巧」の美、工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」
それぞれの視点から選んだ作家の作品が展示されています。
(この展覧会は写真撮影ができます。)

第1章 日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美
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舘鼻則孝作品展示風景
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舘鼻則孝 Heel-less Shoes 
花魁の高下駄に着想を得た作品。 
レディ・ガガ愛用とも・・・  
舘鼻は花魁の高下駄や簪だけでなく、日本刀、木版画、香文化など、日本の伝統文化を再解釈して現代の表現として再生し、過去と現在をつなぐことを課題としている(会場内の解説から、以下同じ)

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桑田卓郎作品展示風景
桑田は色だけでなく、梅華皮や、土に含まれた石が焼成時にはじけて表面に露出する石爆といった伝統的な焼き物技法を再解釈して、形を大胆に構成することで、器の概念を覆す不思議な表情の作品を制作している。

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深堀隆介《四つの桶》2009年 毓繡美術館、台湾
Yu-Hsiu Museum of Art,台湾、台作品展示風景
透明エポキシ樹脂の表面にアクリル絵の具で金魚の体の部分をすっしづづ描き、それを層状に重ねて金魚の姿を描いている。
作家は積層絵画(2.5Ðペインティング)と呼んでいる。


第2章 手わざの極致に挑む「巧」の美
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(右)池田晃将《電光十進玉箱》2019年個人蔵 
螺鈿は漆芸の代表的な装飾技法の一つで、描きたい模様に合わせて貝殻を切り、漆で張り合わせることが一般的であるが、池田は貝殻にレーザーを当てて、数字を一つ一つ細かく切り出して張り付けている。

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見附正康作品展示風景
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1ミリ幅の中に何本もの線を描く卓越した技術によって生み出される正確で繊細な表現は、工芸のみならず現代アートの分野でも高く評価されている。

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山本茜
装飾技法である截金から「装飾」という役目を解き放ち、自由で純粋な芸術表現に出来ないかと模索して結果、ガラスとガラスの間に截金を施し、窯の中で融着させた「截金ガラス」の技法を確立した。
人間国宝江理佐代子に師事。
上村松園の仕事に憧れを持っていたと・・・
本展で私が最も注目した作家です。

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高橋賢悟作品展示風景
真空加圧鋳造の技術を駆使して作った作品。
アルミニュームを素材として、技術改良を重ね0.1ミリという前例のない驚異的な薄さの鋳造を実現した。


第3章 工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」
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新里明士作品展示風景
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新里は光と磁器の関係性を問い続けている。〈光器〉は従来、装飾に一部として使われてきた蛍手を磁器の全面に配することで、磁器全体が光を帯びたような表現が特徴である。

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坂井直樹《湯のこもるカタチ》2010年作家蔵
「火を使い、金槌で叩き、思いどおりの形に近づけていくという長い作業の中で、重たく冷たくのしかかる金属の感触が、まるで正反対のものとして生まれ変わっていく瞬間があります。手の中でそれを感じる時が鍛金の仕事の最大の魅力です」と語り、鉄を素材に、現代の生活空間に調和する作品を制作している。

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安達大悟《つながる、とぎれる、くりかえす》部分 2020年作家蔵
安達がもちいるのは、奈良時代の夾纈にルーツをたどることができる板締め絞り。折りたたんだ布を四角や丸など様々な形状のいたに挟み染め上げる技法である。

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橋本千毅《花螺鈿蝶蒔絵箱》2018年個人蔵
漆の製作工程は多岐にわたるが、下地、塗り、蒔絵、平文、螺鈿などの一連の工程を全て自分の手で行っている。さらに、木工や金工の技術を習得しで素地や金具も自作しており、必要に応じて製作のための道具や材料も作っている。

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佐合道子《玉華蓋付飾壺》2017年 作家蔵
自然物をはじめとした身の回りの「いきもの」を子細に観察することをライフワークとしており、「いきものらしさ」をテーマに、土の可塑性を生かした動きのある作品を制作している。


―HPの解説ー
本展覧会では、日本の美意識に根ざした工芸的な作品によって、いま最も注目されている1970年以降に生まれた12人の作家を紹介します。

グローバル時代をむかえ、私たちを取り巻く物の均質化が進むなか、日本各地で育まれてきた工芸や手仕事が独自の表現を生み出す資源として見直されています。工芸というジャンルにとらわれることなく、工芸素材を用い、工芸技法を駆使して工芸美を探求する本展の出品作家の取り組みは、人と物との関係を問い直すとともに、手仕事の可能性の広がりを予感させます。

展覧会タイトル「和巧絶佳」は現在の日本における工芸的な作品の三つの傾向――日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美、手わざの極致に挑む「巧」の美、工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」――を組み合わせた言葉です。この展覧会が現在の日本の工芸の新しい兆候を示すだけでなく、これまで受け継がれてきた日本の手仕事の可能性を考える機会となることでしょう。

東京メトロ新橋駅~パナソニック汐留美術館

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2020.08.04

カルガモの親子 2020年7月

散歩途中、今年もカルガモの親子に出会いました。

このような場面ではスマホカメラの出番です。
スマホカメラの進歩も素晴らしいものがあります。

手振れ補正も十分で、
スマホ用ジンバルはいらないかな~なんて思ってしまいます。


―サントリー愛鳥活動 日本の鳥百科より―
全長60cm。カモの仲間。全体に黒褐色で、顔は白っぽく、二本の黒褐色線があります。くちばしは黒く、先端部は黄色で、よく目立ちます。脚は橙赤色。飛行時の翼下面の風切羽の黒褐色と雨覆羽の白色の対照が鮮やかです。メスオス同色ですが、体はオスの方が大きく、黒味も強い。「グエーグエッグェ」と聞こえる大きな声で鳴きます。アジアの温帯から熱帯に分布・繁殖しています。日本では全国で繁殖し、本州以南では留鳥、北海道では夏鳥です。河川、池沼、海上など水辺にすんでいます。餌は植物質で、草の葉・茎・草の実などを主食にしています。ヒナの時期には底生動物も食べています。大きさはほぼ一緒ですがマガモよりもやや体重が軽く、それが名前の由来になったという説や、万葉集に歌われた「軽ケ池」に由来するという説があります。

この時期のスナップ。
クリックすると拡大表示します。
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松の木にとまるカワセミ

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この鳥は?ハクセキレイでしょうか。

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蓮の花
 
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イチモンジチョウ?

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2020.08.01

古典×現代2020―時空を超える日本のアート

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『 古典×現代2020―時空を超える日本のアート』は、
国立新美術館で開催されています。

会期 2020年6月24日(水)~8月24日(月) 変更された会期です。

この展覧会は時間予約制です。
国立新美術館内は人影もまばらで閑散としていました。
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本展会場の2階フロア

現代を生きる人気作家8人が、江戸時代以前の絵画や仏像、陶芸や刀剣の名品と対話・対峙します。

展示構成は次の通りです。
仙厓×菅木志雄
出光美術館所蔵の《円相図》を繰り返し何度も拝見・・
もの派の菅木志雄作品は昨今良く展示されていますね。  
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菅木志雄《支空》 1985年 作家蔵 撮影:菅木志雄
仙厓義梵《円相図》 江戸時代・19世紀 福岡市美術館(石村コレクション)

花鳥画×川内倫子
あやふやな光に包まれた、ありふてた風景?が私の川内倫子作品に感じている個性です。
独特な個性を放つ作品は一度見たら忘れません。
今回の展示空間には、自然の摂理をも描きこんだ若冲の作品、 南蘋派や黄檗画の作品と展示して、川内倫子作品との対話を試みています。
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川内倫子《無題》、シリーズ〈AILA〉より 2004年 作家蔵 ©︎ Rinko Kawauchi
伊藤若冲《紫陽花白鶏図》 江戸時代・ 18 世紀 個人蔵


円空×棚田康司
円空仏には本当に癒される。
木そのものの存在感を大切にして掘り出した円空仏・・・
棚田康司の一木へのこだわり、共通点を探る展示空間です。
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円空《善財童子立像(自刻像)》江戸時代・17世紀 岐阜・神明神社 撮影:関市
棚田康司《曲線の少女》 2019年 作家蔵 撮影:宮島径 


刀剣×鴻池朋子
鴻池朋子の展示作品は、数年前に確か神奈川県民ホールギャラリーで鑑賞した気がしますが・・・・
刀剣博物館の展示に慣れているので、刀剣展示ケースの照明にちょっと違和感を持ちましたが、
「切る道具」としての日本刀に立ち返り、切り裂かれた動物の皮を咬合して作品を作り上げるという、ある種の緊張関係を想像させる展示かと。
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刀 銘 兼房 室町時代・16世紀 個人蔵
鴻池朋子《皮緞帳》 2015年 高橋龍太郎コレクション ©Tomoko Konoike

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この作品のみ指定場所からの撮影ができます。


仏像×田根剛
暗幕で覆われた空間に。滋賀県にある天台宗の古刹、 西明寺 の本尊である薬師如来像の 脇侍 として今日に伝わる日光菩薩・月光菩薩の二像が配置されていて、
数個の笠をかぶったほの暗い電球が上下に移動します。
神秘的で静謐な空間に佇むことになります。
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《月光菩薩》《日光菩薩》 いずれも鎌倉時代・13世紀 滋賀・西明寺
田根剛《エストニア国立博物館》 2006-16年 ©️ Takuji Shimmura | Image courtesy of DGT.


北斎×しりあがり寿
森羅万象を描き切った画狂北斎をオマージュした、
しりあがり寿の「ゆるめ~しょん」と呼ぶゆるいタッチの映像の新作を見ることができます。
さらに、〈冨嶽三十六景〉とともに、これに着想を得たパロディ、〈ちょっと可笑しなほぼ三十六景〉(2017年)が出品されています。05_20200725214401
葛飾北斎《富岳三十六景 尾州不二見原》江戸時代・19世紀
しり上がり寿《ちょっと可笑しなほぼ三十六景 メビウスの桶》 2017年

乾山×皆川明
現代のデザイナー皆川明、主宰するブランド「ミナ ペルホネン」の大規模な展覧会が昨年、東京都現代美術館で開催されました。
今回の展示空間は周囲に服を展示。
囲まれるように乾山作品の展示ケース、その上に皆川明のデザイン・模様の円筒があります。
乾山のフォルム・意匠と皆川明の作品のイメージの対比は驚くほどの見事さでした。08_20200731203901
尾形乾山《銹絵百合形向付》 江戸時代・18世紀 MIHO MUSEUM 
minä perhonen《ring flower》 2005-06年 秋冬コレクション

 

蕭白×横尾忠則
江戸の奇想画家蕭白と、
蕭白にオマージュを捧げてきた、
現代のある意味奇想、横尾忠則の奇想対決?
最近の横尾忠則いろいろな場面で健在のようで・・・
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曾我蕭白《群仙図屏風》(部分)江戸時代・18世紀 2曲1双 東京藝術大学
横尾忠則《戦場の昼食》 1990 / 2019年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)


―HPの解説ー
古い時代の美術と現代美術の対比を通して、日本美術の豊かな土壌を探り、その魅力を新しい視点から発信する展覧会を開催します。
展覧会は、江戸時代以前の絵画や仏像、陶芸や刀剣の名品を、現代を生きる8人の作家の作品と対になるよう組み合わせ、一組ずつ8つの展示室で構成します。古典側は曾我蕭白、尾形乾山、円空、仙厓義梵、葛飾北斎ら誰もが知る巨匠の作品や、鎌倉時代の仏像、江戸時代の花鳥画、刀剣の名品を選出。現代側は、川内倫子、鴻池朋子、しりあがり寿、菅木志雄、棚田康司、田根剛、皆川明、横尾忠則ら、今の日本を代表するクリエイターたちの造形を選びました。
現代作家たちの仕事と過去の名品との関係はさまざまです。展覧会では、世界観や主題、造形、制作方法の類似を示すだけでなく、先達から得たインスピレーションや、誰もが知るイメージに基づくパロディ、古い作品を取り込んだインスタレーションなど、過去の偉業に積極的に関与していく現代の作家たちの姿にも焦点を当てます。今日の優れた表現と、今なお私たちを惹きつけてやまない古の名品の比較を通じて、単独では見えてこない新たな魅力を発見する機会になれば幸いです。


東京ミッドタウンのサントリー美術館から乃木坂の国立新美術館に移動してこの企画展を観ました。
 
サントリー美術館(東京ミッドタウン・ガレリア)~国立新美術館

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