奇才―江戸絵画の冒険者たち―
「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」は、
江戸東京博物館で開催されています。
会期 2020年6月2日(火)~6月21日(日)
4月25日(土)~6月21日(日)の予定でしたが、新コロナの影響で日程変更になった展覧会です。
チケット売り場で検温、手指の除菌が行われていました。
マスク着用も義務化されていて、マスクを口からずらしていると注意されます。
35人の奇才の絵師の作品が、それぞれ数点ずつ展示されています。
奇才の絵師概論の趣。
本展に行った目的の一つが北斎の浪図が展示されているということです。
3年前に小布施北斎館に行ったとき、
「浪図は大英博物館に貸出中でレプリカの展示でした」ので・・・
拙ブログ
北斎ゆかりの地「小布施」に行ってきました。 2017年7月
晩年の北斎を小布施に招き入れた髙井鴻山の面白い作品もこの展覧会で楽しめました。
北斎と鴻山の作品を並べて展示して、キャプションでその関係を解説するという方法もあったのでは?
モダンな作風の田中訥言、劇画チックな絵金などなど、面白い作品が興味を引きます。
知らなかった絵師の個性的な作品を楽しんで、
これらの絵師の作品展は今後開かれるのだろうか?
なんて思いました。
勿論、何度も開催されてきた人気絵師の優品も楽しめる展覧会です。
展覧会の構成です。
京
俵屋宗達
尾形光琳
狩野山雪
伊藤若冲
円山応挙
長澤蘆雪
曾我蕭白
池大雅
与謝蕪村
祇園井特
狩野永岳
大阪
中村芳中
耳鳥斎
林閬苑
墨江武禅
江戸
葛飾北斎
加藤信清
谷文晁
鈴木其一
狩野(逸見)一信
歌川国芳
諸国
蠣崎波響
菅井梅関
林十江
河鍋暁斎
佐竹蓬平
髙井鴻山
白隠
田中訥言
岩佐又兵衛
浦上玉堂
絵金
仙厓
片山楊谷
神田等謙
「紅葉狩図凧」 鈴木其一 江戸後期 個人蔵(滴翠美術館寄託)
「寒山拾得図」狩野山雪 京都・真正極楽寺 真如堂蔵
「水を呑む大蛇図」 歌川国芳 個人臓
「上町祭屋台天井絵 女浪」 葛飾北斎 小布施町上町自治会蔵(北斎館寄託)
「御味方蝦夷之図 イコトイ」 蠣崎波響函館市中央図書館蔵
「竹虎図屏風」(左隻) 片山楊谷 鳥取・雲龍寺蔵
「伊達競阿国戯場 累」 絵金 赤岡町本町二区蔵
ーHPの解説ー
江戸時代には、従来の常識を打ち破り、斬新で個性的な表現に挑んだ「奇才」と呼ぶべき絵師たちが、全国で活躍していました。昨今注目を集める伊藤若冲、長澤蘆雪、曾我蕭白、歌川国芳ら、過激で強烈な個性を放つ絵師にとどまらず、従来の江戸絵画史において“主流派”として語られてきた、俵屋宗達や尾形光琳、円山応挙らも新しい表現に挑み続けています。
本展では、北は北海道から南は九州まで、全国から35人の奇才絵師を集め、その個性溢れる作品を選りすぐり紹介します。東京が世界の注目を集める2020年に、まさにふさわしい特別展です。
| 固定リンク
コメント