青空文庫で芥川龍之介の「河童」を読んでみました。
長年利用させてもらっている「電子図書館青空文庫」で、芥川龍之介の「河童」を読んでみました。
高校生の頃に読んだ記憶があるのですが?
以下に稚拙ですが要約してみました。
僕は上高地の温泉宿から穂高山を目指しましたが、途中梓川の谷で深い霧に包まれてしまいました。
とりあえず、水際の岩に腰かけて食事をとろうとしました。
すると、一匹の河童が珍しそうに僕を見下ろしているではありませんか・・・
僕は、取り押さえようと河童を追いかけました。
すると、僕の知らない穴でも開いていたのでしょう、たちまち深い闇の中に転げ落ちてしまいました。
気が付いてみると僕は仰向けに倒れたまま、大勢の河童に取り囲まれていました。
河童社会での様々な出来事が綴られていきます。
医者のチャック、ガラス会社社長のゲエル、漁夫のバッグ、
河童の出産にも立ち会います。
(この小説で、よく引用される一節ですね)
僕は学生ラップを介して様々ま河童と出会いました。
詩人トックと一緒にたびたび超人倶楽部に遊びに行きました。
倶楽部に集まってくるのは、詩人、小説家、戯曲家、批評家、画家、哲学者、音楽家芸術上の素人です。
これは哲学者マッグが書いた「阿保の言葉」の何章かです。
詩人トックは自殺してしまいます。
トックの住んでいた家は写真館に代わるのですが、幽霊が出るというのです。
心霊学会は「詩人トック君の幽霊に関する報告」を協会雑誌に掲載します。
問 君は何ゆえに幽霊に出か?
答 死後の名声を知らんがためなり。
問 君ーあるいは心霊諸君は死後にもなお名声を欲するや?
答 少なくとも予は欲せざるにあたわず。しかれども予の邂逅したる日本の一詩人のごときは死後の名声を軽蔑しいたり。
僕はこうゆう記事を読んだ後、だんだんこの国にいるのが憂鬱になってきましたから、
つてを頼って、日本に戻ることにしました。
日本に戻ってから、ある事業に失敗した僕は、河童の国に帰りたいと思いました。そうです。
「行きたい」ではありません。「帰りたい」と思い出したのです。
僕はそっと家を脱け出し、中央線の汽車に乗ろうとしました。そこをあいにく巡査につかまり、とうとう病院に入れられたのです。
すると、夜になると漁夫のバッグをはじめ医者のチャック、ガラス会社の社長ゲエル、哲学者のマッグがお見舞いに来てくれるではないか。
音楽家のクラバックはヴァイオリンを一曲引いてくれました。
向こうの机の上に黒百合の花束が乗っているでしょう?あれもゆうべクラバックが土産に持ってきてくれたものです。
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