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2020.03.29

青空文庫で芥川龍之介の「河童」を読んでみました。

長年利用させてもらっている「電子図書館青空文庫」で、芥川龍之介の「河童」を読んでみました。

高校生の頃に読んだ記憶があるのですが?
以下に稚拙ですが要約してみました。


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僕は上高地の温泉宿から穂高山を目指しましたが、途中梓川の谷で深い霧に包まれてしまいました。
とりあえず、水際の岩に腰かけて食事をとろうとしました。

すると、一匹の河童が珍しそうに僕を見下ろしているではありませんか・・・
僕は、取り押さえようと河童を追いかけました。
すると、僕の知らない穴でも開いていたのでしょう、たちまち深い闇の中に転げ落ちてしまいました。

気が付いてみると僕は仰向けに倒れたまま、大勢の河童に取り囲まれていました。

 

河童社会での様々な出来事が綴られていきます。
医者のチャック、ガラス会社社長のゲエル、漁夫のバッグ、

河童の出産にも立ち会います。
(この小説で、よく引用される一節ですね)
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僕は学生ラップを介して様々ま河童と出会いました。
詩人トックと一緒にたびたび超人倶楽部に遊びに行きました。
倶楽部に集まってくるのは、詩人、小説家、戯曲家、批評家、画家、哲学者、音楽家芸術上の素人です。

これは哲学者マッグが書いた「阿保の言葉」の何章かです。
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詩人トックは自殺してしまいます。
トックの住んでいた家は写真館に代わるのですが、幽霊が出るというのです。
心霊学会は「詩人トック君の幽霊に関する報告」を協会雑誌に掲載します。
問 君は何ゆえに幽霊に出か?
答 死後の名声を知らんがためなり。
問 君ーあるいは心霊諸君は死後にもなお名声を欲するや?
答 少なくとも予は欲せざるにあたわず。しかれども予の邂逅したる日本の一詩人のごときは死後の名声を軽蔑しいたり。
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僕はこうゆう記事を読んだ後、だんだんこの国にいるのが憂鬱になってきましたから、
つてを頼って、日本に戻ることにしました。

日本に戻ってから、ある事業に失敗した僕は、河童の国に帰りたいと思いました。そうです。
「行きたい」ではありません。「帰りたい」と思い出したのです。

僕はそっと家を脱け出し、中央線の汽車に乗ろうとしました。そこをあいにく巡査につかまり、とうとう病院に入れられたのです。
すると、夜になると漁夫のバッグをはじめ医者のチャック、ガラス会社の社長ゲエル、哲学者のマッグがお見舞いに来てくれるではないか。
音楽家のクラバックはヴァイオリンを一曲引いてくれました。
向こうの机の上に黒百合の花束が乗っているでしょう?あれもゆうべクラバックが土産に持ってきてくれたものです。
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2020.03.27

このごろ・・・2020年3月

新コロナウィルスの世界的蔓延に、罹患者の指数関数的増加に驚く日々・・・
東京も、厳戒体制。

感染してしまうのも困りますが、自分の安易な行動で感染の連鎖に加わってしまうのも申し訳ない、という気持ちが強いです。
ということで、新宿御苑で予定していた花見は中止、美術館・博物館にも今月は一度も行っていません。
購入済みのチケットも無駄になりました。

花盛りの春を迎え、せめてもの息抜きに人の少ない場所を選んで・・・・

展覧会用に購入した双眼鏡をもって出かけてみました。
これが予想外の発見でした。
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美術館での作品鑑賞向きということで購入した双眼鏡(家電量販店の陳列棚に美術館向きと書いてありました)
以前は(今でも)単眼鏡を使っていたのですが、この双眼鏡・・・明るく、視野が広くて重宝しています。
ちょっとサイズに難ありかな?

美術作品鑑賞用ということで、焦点調整範囲が0.5m~無限遠です。
50cm先の対象物に焦点があうということです。

短焦点距離と視野の広さ、そして明るいレンズ・・・
この双眼鏡で花に焦点を合わせると、花がくっきり浮かび上がります。
おしべ、めしべ?もくっきりと、周囲のボケ具合が絶妙。
驚くほど楽しい世界です。
花の季節の散歩の必需品になりそうです。

池に遊ぶ「かいつぶりの親子」偶然?カワセミを見ることもできました。
倍率が6.5倍なので大満足とは言えませんが、鳥類鑑賞にも、それなりに使えるように思えました。

残念ながら、ネットで見たら、この双眼鏡「メーカー販売終了」になっていました。
通販ではまだ販売しているようですが・・・

仕様
ポロプリズムセンターフォーカス式(連動2軸型)
倍率 6.5倍
対物レンズの有効径 21㎜
実視界 7.5°
1000mでの視界 131m
ひとみ径 3.2㎜
明るさ 10.21
アイレリーフ 15㎜
焦点調整範囲 0.5m~無限遠
眼幅調整範囲 56㎜~74㎜

以下はスマホ(iPhone11)で撮った写真です。
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2020.03.20

長崎盛輝著 日本の傳統色 その色名と色調

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日本の傳統色 その色名と色調
著者 長崎盛輝
発行 2001年10月初版発行
発行者 安田英樹
発行所 青幻舎

本書カバーに記された解説です。
文学を彩る様々な色は、これまで実際にその正しい色を見ることができず、
文献を検索して推理する以外にありませんでした。
本書は、色彩学の権威者である著者が
長年にわたって蒐集した故文献・古裂・染見本帳など、
権威ある典拠により考証し、
さらにそれを試染して色調を確かめてあります。
225色すべてに、染料・古染法・色調や流行沿革などを収蔵、
あわせて文献年表・和洋色名対照一覧表・参考文献・英名を付し、
また活用に至便なようにカラー・チャートを添えた、
日本色彩芸術辞典です。

では、この時期”春”を象徴する色の一つ「桜色」を本書解説から引用してみます。

桜の色に似て、ほんのり紅みを含んだ淡紅色をいう。それは、『延喜縫殿式』の「退紅(あらぞめ)」より更に淡く、紅染の最も淡い色である。桜に因んだ色名は平安文学の装束の重色の名称によくあらわれてくるが、染色の名称の桜色はこの時代には見つからない。「桜」の重色の配合については諸説があるが、その中で実物の花色に最も近いのは「表白・裏赤花」とする説(『女官飾抄』)であろう。この色目は、赤みを帯びた若葉の上に白い花を咲かせた山桜を表したものである。織色では、経(たて)を紅、緯(ぬき)を白にとったものがこの色に近い。「染色」の「桜色」は江戸時代後期の『手鑑模様節用』「新古典染色考節附色付譜」や、中期ごろのものとされている『紺屋伊三郎染見本帳』にも見えているから、この染色は中期ころには広く行われていたのではないかと思われる。
英名「ベリー ペール オーキッド ピンク」 らんの花に見る紅味のごくうすい色。
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225色についてこのような詳細な解説が記されています。
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先日スマホで撮った桜


昨年話題になった、陛下の御召物「黄櫨染の御袍」についても本書が参考になりました。
櫨の木(ハゼノキ)の黄色の下染めに蘇芳又は柴根を上掛けした黄褐色をいう。この染色は「延喜縫殿式」に綾一疋に櫨14斤、蘇芳11斤、酢2升・・・・この染色は引仁十一年(820)に天皇の晴の儀式に着用の袍の色と定められ、地の文様は桐、竹、鳳凰(のちに麒麟が加えられる)で、天皇以外は用いることができない「絶対禁色」とされた・・・・
(文字変換に時間がかかりそうな単語が含まれているので、かなりの部分を省略しました)

色の命名にもさまざな歴史・由来が潜んでいて、奥深いですね。 

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2020.03.14

NHKブックス 仏像 心とかたち

十年以上前に、展覧会での仏像鑑賞の予習、復習にと買い求めた本です。
再読したいと思い立ったので・・・紹介します。
放送の録画もあると思うのですが、みつかりませんでした。

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NHKブックス 仏像 心とかたち
著者 望月信成 佐和隆研 梅原猛
昭和40年4月20日 第一刷発行
発効 日本放送出版協会

 

目次
仏像のこころ
仏像の誕生ー釈迦如来像
  釈迦如来像に心を探る
現世利益の仏ー薬師如来像
  薬師如来像に心を探る
彼岸への憧憬ー阿弥陀如来像
  阿弥陀如来像に心を探る
絶対の探求ー大日如来像
  大日如来像に心を探る
変化の仏ー観音菩薩像
  観音菩薩に心を探る
路傍の仏ー地蔵菩薩
  地蔵菩薩に心を探る

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本書の冒頭「仏像のこころ」で、仏像を鑑賞する二つの方法を記していて、
本書の概論的内容と思われます。

仏像を鑑賞する第一の道
従来、仏像の鑑賞法には、大体二つの方法があった。一つは、いわば仏像を対象とした抒情詩をつづる方法である。われわれの人生において、われわれはしばしば人と出会うのである。われわれが人生の途上でふと出会った人がわらわれの一生を支配し、決定することがある。一生に何回かわれわれは、自己の運命を支配する人と出会うわけであるが、時とするとわれわれは仏とも運命的な出会いをすることがある。大正六年、和辻哲郎氏は、奈良の古寺の仏像の美に感動して「古寺巡礼」を書き、ヨーロッパ的教養で仏像を見る新しい仏像鑑賞の道を教えた。彼のその後の日本文化への関心が、その仏像との出会いによって決定されたであろうことは疑いない。そしてまた、昭和十二年亀井勝一郎氏は転向の罪に傷ついた心を抱いて、ふと訪れた中宮寺の弥勒菩薩の微笑に一切の罪を許す慈悲を見て「大和古寺風物詩」を書いた。

ー中略ー

このように仏像に対して、恋文にも似た賛美を送るより、仏像の表す客観的な思想の意味を知り、その仏像に表された思想とわれわれの魂とを格闘させたらどうか。高い調べの美しく悲痛な仏像に関する抒情詩をつづるかわりに、仏像の語る思想と真摯な哲学的対話をすることが必要ではないか。

 

仏像を鑑賞する第二の道
しかし、このようなロマン的というべき仏像の鑑賞法に対してむしろ実証的な仏像の鑑賞法がある。それは、仏像の様式論である。つまりこの仏像は、何々時代にできたか、この仏像はもとはどこにあったなどということを、克明な資料のもとづいて研究する方法なのである。日本の美術史学会の方向は、大体その方向であり、この方向にそって日本の美術史学は、発展してきたのであろうが、単なる形だけの美術史では、仏像は今のわれわれにほとんどなにも語りかけないのである。実際形の中に心がかくされているのである。仏像は何よりも仏教の像なのである。それゆえ、形は形だけで表されることはないのである。何気ない形の変化の中に、仏教思想の変化がかくされているのである。しかも仏教、一般的に宗教は、何よりも人間の心の問題なのである。それゆえ、形の変化の中に思想の変化が、思想の変化の中に心の変化がかくされているのである。

ー中略ー

形を形としてみるのは、いわば、精神に対する禁欲を命じる美学である。それはいわば、人間の精神のあり方にほとんど関心を示そうとしない、あるいは関心を示すことをあきらめた美学なのである。たしかに精神は物質のごとくつかみやすいものではない。仏像の形の中に心を探る試みは、生きた人間の表情と言葉の中にかくされた真実の心を探るより、難しいことかもしれない。しかし、もしわれわれが、形の背後にある心を探る試みをやめたら、到底生きた人間をつかむことげできないように、仏像の真の意味をもとらえることができないであろう。

 

次に、「彼岸への憧憬ー阿弥陀如来像」の中身・項目を記します。
阿弥陀如来は十万億土の西方に
阿弥陀如来の印は九種ある
阿弥陀像は丈六が基準になった
阿弥陀堂は二つの考え方からできていた
阿弥陀如来の来迎引接
来迎図の前で法悦にひたって息を引きとる念仏行者
二河白道図 迷いの凡夫

阿弥陀如来像に心を探る
現代人の無神論と阿弥陀信仰の受身性
阿弥陀の浄土と彼岸の思想は現代人に信じられるか
マガダ国の乱世の話、観経は一大ドラマだ
日想観、水想観など十三の観想
極楽浄土に行きたいと思う念仏行者の執念
九品の阿弥陀の印相の意味
阿弥陀信仰によって癒される絶望と不安など
坐像から立像への来迎のスピード・アップ
親鸞、この偉大な合理的浄土教の師
浄土不信の状況にある現代人

このような、細部にわたる解説が載っていて大変参考・勉強になる本だと思っています。

 

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2020.03.08

「スマホ用ジンバル」で試し撮り

大手家電販売店フロアを歩いていて・・・「ジンバル」がずいぶん安くなったな〜と、
下取りに出さずに手元に残っているiPhone8の使いみちにどうだろう?
ということで衝動買い。

購入したジンバル「DJI Osmo Mobile 3」と「iPhone8」の組合せで、とりあえず試し撮りしました。
順次様々な機能の試し撮りもしてみたいと思います。
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スマホ用ジンバルについて詳しく知りたい方は、ガジェット系のYou Tuberが沢山の動画をUPしていますので、そちらを参考にしてくださいね。(わたしではプレゼン能力不足なので)

今回撮影時のセッティングは、
ジンバルの動作モード:フォローモード(水平固定、上下左右稼働)
解像度1920×1080
ビデオフレームレート60fps

歩行による上下動は仕方ないですね。

横パーンの映像
安定してるかな?コマ飛びのような場面がありますが、偶然か?

 

今使っているスマホは、iPhone11なので以下のスペックの違いを参考に、使い分けようかなと思っていますが?
そんなに撮りたい場面があるだろうか?なんて既に思ったりしてます。
iPhone11の手ブレ補正(光学式)で十分という人もいますからね。

スペックの比較
モデル   iPhone 11                            iPhone 8
画素数
(アウトカメラ) 1200万画素                  1200万画素
画素数
(インカメラ) 1200万画素                      700万画素
超広角レンズ F2.4            ー
広角レンズ F1.8                                    F1.8
望遠レンズ  ー                                       ー
光学ズーム 2倍(ズームアウト)               ー
デジタルズーム 最大5倍                          最大5倍
手ブレ補正 光学式                                 光学式
ポートレートモード 搭載                          ー
ナイトモード 搭載                                  ー
HDR機能 次世代スマートHDR                 自動HDR

iPhone 11カメラの進化
超広角と広角の2つのカメラを搭載
背景がボカせれるポートレートモード搭載
次世代スマートHDR機能で格段に高画質
ナイトモードで夜や暗いところも綺麗に撮影可能

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2020.03.05

画家が見たこども展  ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン

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「画家が見たこども展  ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」展は、
三菱一号館美術館で開催されています。

会期 2020年2月15日(土)~ 6月7日(日)
臨時休業のお知らせ【2月28日~3月16日】
三菱一号館美術館に併設するStore 1894では、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、2月28日から3月16日の期間、美術館の休館にあわせて休業とさせていただきます。その後の予定は、3月10日以降改めて当館WEBサイトにてお知らせいたします。

 

ゴーギャンは印象派の色彩から多くを学びましたが、思想的深みが欠けていると感じて独自の技法を深めました。目に見えた色彩そのものでなく心象に従って描くようにと・・・

ゴーギャンに学び、新たな美の創造を目指したのがナビ派の画家たちです。
彼らは、精神性、宗教、夢などの神秘的なもの「目に見えない世界」に関心を寄せました。

ナビ派の画家の中には、生涯にわたって家族など身近な人々をモデルに、何気ない日常のひとこまを、親密さを込めて描き続けた親密派(アンティミスト)といわれる画家、ボナールやヴュイヤールも・・

この美術館で何度か取り上げられてきたナビ派の画家、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットンが描いた子供たち(画家が見たこども)に注目した展覧会です。作品の中に垣間見られる、家庭の空気感、子供の服装などから、19世紀末の時代背景を想像するのも良いかと思いました。

展覧会の構成は以下の通りです。(写真は特別の許可をいただいて撮影したものです)
プローグ 「子ども」の誕生
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ウジェーヌ・カリエール 《病める子ども》 1885年、油彩・カンヴァス   パリ、オルセー美術館
ウジェーヌ・カリエール 《画家の家族の肖像》 1893年、油彩・カンヴァス   パリ、オルセー美術館

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フィンセント・ファン・ゴッホ 《 マルセル・ルーランの肖像 》1888年、油彩・カンヴァス  アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館
メイエル・デ・ハーン《ミミの横顔のある静物》 1889年、油彩・カンヴァス   アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館
 
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モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル 《ブレのベルナールとロジェ》 1883年、油彩・カンヴァス   パリ、オルセー美術館  


1 路上の光景、散策する人々
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ピエール・ボナール《 パリの朝》 1920年頃、油彩・カンヴァス  北九州市立美術館 

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エドゥアール・ヴュイヤール《 赤いスカーフの子ども 》1891年頃、油彩・厚紙   ワシントン・ナショナル・ギャラリー

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エドゥアール・ヴュイヤール 《乗り合い馬車》 1895年頃、油彩・厚紙   ロサンゼルス、ハマー美術館


2 都市の公園と家族の庭
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フェリックス・ヴァロットン 《公園、夕暮れ》 1895年、油彩・厚紙  三菱一号館美術館

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モーリス・ドニ《赤いエプロンドレスを着た子ども》 1897年、油彩・厚紙   個人蔵

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(左端)アルフレド・ミュラー《ピクニック 》1903年、リトグラフ・紙 57.5×155 cm 個人蔵(エレーヌ・ケール氏蔵)


3 家族の情景
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ピエール・ボナール 《歌う子どもたち(シャルルとジャン・テラス)》 1900年頃、油彩・板に貼った厚紙   ル・カネ、ボナール美術館寄託 

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ピエール・ボナール 《子どもたちの昼食》 1897年頃、油彩・板  ナンシー美術館 

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モーリス・ドニ 《サクランボを持つノエルの肖像》 1899年、油彩・厚紙   ブリュッセル、個人蔵
アリスティード・マイヨール 《母と子》 1896年、油彩・厚紙   個人蔵(パリ、ギャルリー・ディナ・ヴィエルニーおよび コネリー・アンド・アソシエイツ寄託)


4 挿画と物語、写真
ボナールが撮影した写真が展示されていました。
この時代の反映でもありますね。
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挿絵本、リトグラフ、書籍の展示風景


エピローグ 永遠の子ども時代
ピエール・ボナールの作品5点が展示されています。
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ピエール・ボナール 《雄牛と子ども》 1946年、油彩・カンヴァス   モナコ、個人蔵(マーク・カウフマン氏蔵)


―HPの解説ー
2020年に開館10年目を迎える三菱一号館美術館は、丸の内に位置する美術館として都市と芸術のかかわりにスポットをあてた企画や、建物の特性を活かした親密なテーマによる展覧会を数多く開催してきました。10周年を記念する本展では、19世紀末パリの前衛芸術家グループ「ナビ派」の画家たちが追求した親密なテーマの中から「子ども」に焦点をあて、都市生活や近代芸術と「子ども」との関係を検証します。フランス、ル・カネのボナール美術館の全面協力のもと、国内外の美術館および当館の所蔵品から、ボナール、ヴァロットン、ドニ、ヴュイヤールらナビ派を中心とした油彩・版画・素描・挿絵本・写真等約100点により展覧します。

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2020.03.01

観てきた展覧会備忘録 2020年2月

ほとんどの美術館、博物館が新型コロナウイルス感染症の影響で2月末から3月中旬まで臨時休館となりました。会期終了日を前倒しにした美術館もあります。

白髪一雄展
会期 2020年1月11日(土]─ 3月22日[日]
東京オペラシティアートギャラリー

開かれた可能性——ノンリニアな未来の想像と創造
2020年1月11日(土)—3月1日(日
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]


日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」
020年1月15日(水) ~ 2020年3月8日(日)
東京国立博物館

北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック
アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美 
会期:2020年2月1日(土)– 4月7日(火)
東京都庭園美術館

モダンデザインが結ぶ暮らしの夢展
会期 2020年1月11日(土)~3月22日(日)
パナソニック汐留美術館


茶道具取合せ展
会期 2019年12月14日(土)〜2020年2月16日(日)
五島美術館


磁州窯と宋のやきもの
会期 2020年1月18日(土)〜3月15日(日)
静嘉堂文庫美術館


第65回重要刀剣等新指定展
会期 2020年1月11日(土)~2月16日(日)
刀剣博物館


天下泰平 〜将軍と新しい文化の創造〜
会期 2020年1月2日(木)~2月16日(日)
江戸東京博物館

生誕120年・没後100年 関根正二展
会期 2020年2月1日〜 2020年3月22日<
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

新収蔵作品展 Present for you
会期 2020年1月5日(日)~2月16日(日)
町田市立国際版画美術館


三島由紀夫展-「肉体」という second language
会期 2020年1月18日(土)〜3月22日(日)
町田市民文学館 ことばらんど


壁に世界をみるー吉田穂高展
会期  2019年12月7日(土)〜2020年2月16日(日)
三鷹市美術館ギャラリー


千田泰広 ―イメージからの解放―
2020年01月11日~2020年02月23日
武蔵野市立吉祥寺美術館


ハマスホイとデンマーク絵画
会期 2020年1月21日(火)~3月26日(木)
東京都美術館


開館10周年記念 画家が見たこども展 - ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン
会期 2020年2月15日(土)~ 6月7日(日)
三菱一号館美術館美術館 


狩野派 ─画壇を制した眼と手
会期 2020年2月11日(火・祝)~3月1日(日)
出光美術館


ミイラ「永遠の命」を求めて
会期 2019年11月2日(土)〜2020年2月24日(月・休)
国立科学博物館


日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念
ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵
ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年
会 期2019年12月4日(水)~2020年3月16日(月)
国立新美術館

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